三好陸
M Theater
M Theaterとは卒業研究基礎の際に制作した「1枚の液晶ディスプレイによる奥行き表示装置」の名称である。「Mini」「MR(Mixed Reality)」そして制作者である私「Miyoshi」の頭文字から名付けた。 この装置には2つの光学的な技術が使われている。1つは「ペッパーズゴースト」、もう1つは「DFD(Depth-fused 3-D)」である。 「ペッパーズゴースト」は、ハーフミラーのような反射率が100%ではないガラスを斜め45度の角度で配置し、配置した向きによって上部、もしくは下部から映像を投影することで、映像が90度角度を変えて何もない空間に表れているように見える古くからある舞台技法である。 「DFD」は透明なスクリーンを二層に重ねて、手前と奥で輝度の異なる映像を上映することでスクリーン間の任意の奥行きを知覚できる立体錯視現象のことである。 参考にした論文 「高田・陶山・伊達・中沢:“前後2面のLCDを積層したDFDディスプレイ,”NTT技術ジャーナル,pp.21-24 (2005.2)」