Traveling Circus of Urbanism / 代表
Traveling Circus of Urbanism ZINE Volume 1 - I Was There
このZINEでは、「I was there(私はそこにいた)」をテーマに、世界中から8名のアーバニストに、同じセンテンスで始まるエッセイを書き下ろしてもらった。夕食を共に囲みながら同じテーマで会話をしているようなスタイルで、個人のパーソナルな経験から、都市の多様な姿を紐解くストーリーテリングの試みだ。 世の中は、コロナ禍の外出自粛と渡航制限の時代。家で過ごす時間が増えて、都市はずいぶん静かになってしまった。ふらりとどこかに旅に出て、知らない土地で知らない文化に触れる自由は絶たれ、何事もオンラインで完結してしまう。「ここではないどこか」への想像力や、「ここにいる」「あそこにいた」という場所感覚が、どんどん希薄になってしまってはいないか。そんな時私は、誰かの、個人的で些細な、ちょっとしたエピソードに耳を傾けたいなと思う。 テルアビブでバスの到着を待つ都市コンサルタント。愛媛の限界集落で住み込みの研究を行うフランス人学生。ジェントリフィケーション前のベルリンに想いを馳せるデザイナー。「I was there(私はそこにいた)」から始まる個々のエピソードから、彼らの愛する都市について、こっそり教えてもらった。