卒業制作
【アイデアが生まれたきっかけは?】 ボルネオで元首狩族のロングハウスにホームステイをした時に、生きた豚を自分たちで殺して食べたことが「命」について深く考えるきっかけになりました。私たち誰もが毎日、 間接的ではあっても生き物を死なせている、見ずに済むようにずっと守られてきたと感じました。自分で手を下さないようにようになったせいで、 何かを犠牲にしたような気がします。 自分の選択に折り合いをつけたい、生死と密接に関わる生活と繋がりたいと思い、とても身近な、けれど目を背けがちな日本の殺処分の課題について取り上げました。 【作品で伝えたいことは?】 現状を多くの人に伝えたい! という気持ちを先走らせないよう、そして誰も悲しませないように慎重に考えました。 足を運びやすく、触れ合いやすいペットショップに比べて、動物保護施設には、未だ出会いの場の不便さを感じることがあります。それらを解消するためには、「保護犬 猫の受容力を増やすこと」 「譲渡する"入口”を増やすこと」また「活動をビジネスの手法で取ること」が非常に重要になってくると考えました。 人の行動を変化させるのには心を揺さぶる、もしくは場を提供することが大切だと思っています。極端な考えに走るのではなく、第三の案を考えることの大切さを伝えたいと思いました。