バックパッカー旅
大学へは、教員になることを目標に進学しました。 当時は教員になりたいと思っていたのは、自分にとって1番身近な職業でもあったことや家族も喜んでくれるからということから。 自分が心の底から教員になりたいと思えていたわけではなかったので、学部の教育過程を受けるための選抜試験に落ちてしまい、自分の目標を見失ってしまいました。 サークルの雰囲気にも馴染めず、大学でも野球部にも入りましたが高校時代にやり切った感覚があったので身が入らないという状態で、「楽しい!」とはかけ離れた生活をしていました。 そんな中、たまたまSNSを見ていたら、アイスランドのオーロラの写真が目に止まり、「行ってみたい!」と思い、航空券をすぐに取り、大学2年生の夏休みに1人で2週間アイスランドへ行きました。 初めての海外は初体験の連続で、ストレスがかかりながらも毎日が刺激的でした。言葉も通じないし、電車のチケッ トの買い方もよくわからない。不便さを感じては日本が恋しくなる。 でも、いざ日本に帰るとまた違う 国に行きたいと思うようになっていました。 そうして、在学中に国内外色んな場所に行き、そこでしか見れない美しい景色はもちろんですが、 そこに住む多種多様な人との出会いが一番印象的でした。 これまでは、スポーツを通じてできた友人がほとんどで比較的ノリも価値観も似たような人たちと多くの時間を過ごしてきました。 でも、海外に行って、価値観の異なる人たちと同じ時間を過ごしていく中で、無意識に「こうあるべき」という固定観念の中で生きていたことに気づき、「もっと自分の好きなように自由に生きていいんだ」と思うように。 色んな人と触れ合うことで、生き方の選択肢が増えていく。そして、選択肢が増えると自分はどんな生き方をしていきたいのかを迷うことにもなりましたが、自分自身と深く向き合うきっかけとなりました。 そして、私が辿り着いたのは「1人1人がありのままになれる居場所を創りたい」ということ。 自分の人生をゆっくりと見つめ直すきっかけとなり、その人の実現したい未来へ向けて踏み出したいと思えるような場所を提供したいと思い、ご縁の合った沖縄県の古民家の宿に卒業後に行くことを決めました。