株式会社トラストバンク / インナーブランディンググループ
ふるさとチョイスAWARDを開催して感じたこと。持続可能な地域をつくることへの向き合い方。|みんなとチョイス byふるさとチョイス
ふるさとチョイスAWARDを開催して感じたこと。持続可能な地域をつくることへの向き合い方。 19 みんなとチョイス byふるさとチョイス みんなとチョイス byふるさとチョイス 2024年4月16日 12:16 「みんなとチョイス」のnoteでは、ふるさと納税を通じて、地域をもっと元気にするために頑張るヒトの声を、ふるさとチョイススタッフの対話を通して、お伝えします。 3月16日(土)、東京・八重洲にある「POTLUCK YAESU」で、ふるさとチョイスAWARD 2023 を開催しました! 「ふるさとチョイスAWARD」とは? 地域で頑張る「人」にスポットを当て、ふるさと納税の裏側で起きたストーリーや地域の人の熱い想いを表彰する年に一度のイベント。 今回は、ふるさとチョイスAWARDの一般観覧で集まった方々と、みんなとチョイスのファンミーティングを開催!発表を聞いた後に、各取り組みを振り返りながら、感想を共有し合う座談会を実施しました。 今回のnoteでは、ふるさとチョイスAWARD 2023の企画運営を務めたスタッフと、当日の発表に向けて自治体職員や事業者に伴走したスタッフ、そして、ファンミーティングを担当したスタッフが、企画の裏側や当日の様子について振り返った内容をお届けします! 荒井 聡(あらい そう) チョイス事業本部/マーケティング統括部/地域ソリューション部/自治体ソリューショングループ 東京都中央区出身。2020年にトラストバンクに入社。ふるさと納税型クラウドファンディング及び災害支援チームリーダーで、パートナー企業との連動企画等も担当。「ふるさとチョイスAWARD」の企画推進を担う。 西村 康司(にしむら こうじ) インナーブランディンググループ 新潟県新潟市出身。2023年にトラストバンクに入社。インナーブランディングに関わる業務全般を担う、チーム初の専属メンバー。 阿部 瑛里花(あべ えりか) チョイス事業本部/マーケティング統括部/マーケティング戦略部/プロモーションプランニンググループ 宮城県仙台市出身。2021年にトラストバンクに入社。「みんなとチョイス」の企画運営を担当。現在は、ふるさとチョイスのSNS運用も担う。 ふるさとチョイスAWARD 2023の開催 新しいことにもチャレンジした、10回目のアワード 阿部:アワードの運営、お疲れ様でした。やっぱり何度やっても、自治体職員さんや事業者さんのスピーチを聞くと、胸がいっぱいになりますね。 西村:僕は、今回初めてアワードに参加したんですけど、改めて大切な取り組みだな…と、ひしひし感じてまだ余韻に浸っています。 荒井:西村さんは入社して半年だもんね。僕も、今回のアワードから企画運営に携わっているけど、やっぱり痺れるね!10回目の開催ということで、「大事にしてきたコンセプトは変えない。だけど、変えるべきところは変える」ということを決めて、運営チームで企画骨子をつくって実行してきて、こうして無事に終わってホッとしてる。 阿部:「大事にしてきたコンセプト」と「変えるべきところ」って、具体的にどんなことですか? 荒井:ふるさとチョイスAWARDは、『ふるさと納税を活用して、地域を活性化させる取り組みをしている自治体職員さんや、事業者さんの存在がなかなか知られていない』というところから、地域の人にスポットライトを当てて、発信するという目的で始まったイベント。この大事なコンセプトは企画の軸になっている。だけど一方で、発信という点がこれまで弱かったな…という反省があって、今年は発信力を強化しようってチーム間で決めたんだ。 阿部:世の中に発信してはじめて、地域にこんな変化が起きているんだ!と気づいてもらえますもんね。 荒井:そうそう。発信力強化のために、地域と経済の発信地となっている「POTLUCK YAESU」さんに会場を借りて、地域創生など関心のある方々に興味を持ってもらうような取り組みをしたり。あとは、ビジネスや地域などの観点で活躍されている方に審査員をお願いして、その方々からも発信いただくとか。今までやってこなかったことに、チャレンジできたのは良かったかな。 伴走しながら地域の人の想いを引き出す 阿部:西村さんは、アワードノミネート自治体が決まってから、当日のプレゼンまでをサポートする担当に立候補されたんですよね。 西村:僕は普段、社内のインナーブランディングの仕事をしているから、自治体さんと関わることが0に近くて。それを引け目に感じて、ずっとモヤモヤしていて。だから今回、いわゆる ”伴走役”としての話が挙がった時に、「ぜひやらせてください!」と、すかさず挙手しました(笑)。 荒井:西村さんのやる気が伝わってすごく嬉しかった。実際に、伴走してみてどうだった? 西村:自治体さんや事業者さんと会話をする中で、こんなに意思をもって、地域に向き合っている人たちがいるのかと、心から感動しました。"伴走役" と言っても、すでに熱意を持って取り組んでいらっしゃる方々なので、僕がアドバイスすることはほとんどなくて。その想いを言語化できるように、最良の壁打ち相手になることを意識していましたね。 荒井:人と話すと、自分でも気づかなかったことが言葉に出てきたりするよね。 西村:そうなんですよ。結果的に、僕が伴走させていただいた自治体さんと事業者さんは、大賞を取ることができなくてお互いに悔しい思いをしました。でも、「当日までの1ヶ月間、自分の仕事や想いに向き合う時間ができてすごく良かったです」というお言葉をいただいて。本当に嬉しかったですね。 阿部:このアワードって、当日の発表ももちろん大切ですが、そこに至るプロセスが大切なのかもしれないですね。 西村:本当にその通りだなって、今回のアワードに参加して思いました。当日に向けて、自分が取り組んできたことを言語化しながら、会場にいる人や、世間の方々に向けて伝える練習を重ねる。その1ヶ月間が、自治体職員さんや、事業者さんの自信になり、地域の未来にもつながるんじゃないかなって。 荒井:アワードを運営していく中で、「このイベントをやる意味ってなんだろう」と考えることがたくさんあって。その答えの一つに、地域で頑張っている人たちが、自らの取り組みを考え直し、自信を持つことができるきっかけを提供できている、ということも言えるかもしれないって、西村さんの話を聞いて思ったりした。 西村:そうですね。持続可能な地域を増やす一つの手段として、「ふるさとチョイス」という、ふるさと納税ポータルサイトを運営している通り、今回エントリーされているような地域での取り組みや、それを自信を持って続ける人を増やしていきたいというのが根幹にある。だからこのアワードは、僕たちのブランドの真髄を表すようなイベントだなって感じました。 参加者の方々とファンミーティング 荒井:今回のアワードは、2020年〜2022年のコロナ禍を経て、久しぶりに一般観覧の方を会場に呼ぶことができたから、全体的に活気があったように思う! 阿部:そうですね!ふるさとチョイス会員さんや、大学生にも参加していただいて、地域の皆さんの熱量を直接届けることができた良い時間でした。 西村:発表を聞きながら、たくさんメモをとっている様子が印象的でした。表彰式後にやった座談会は、どんな雰囲気だったんですか? 阿部:皆さんすごいメモの量で、「久しぶりにたくさんインプットした!」と充実度MAXでした(笑)。座談会では、アワードの発表を1部門ずつ振り返りながら、どの発表が一番印象に残ったのかを出し合って、一般観覧者賞を決めたりもしたんです。 西村:楽しそうですね! 阿部:全ての発表に優劣をつけるわけではなくて、その取り組みが、自分の住んでいるまちでも発展した時のことを想像して、地域のまちの未来を考えながら話していました。 荒井:このアワードを通して、地域で起きている12の取り組みや、そこで頑張っている地域の人の存在を知ってもらうことができたのは、本当に価値あることだなと思う。そこで聞いたストーリーに共感をして、その地域のことが少しでも記憶に残ってくれているのであれば、地域にいる人の顔を浮かべながら、ふるさと納税することだってあるかもしれない。そういう地域との接点を作るという機会にも、このアワードはなっているんじゃないかな。 阿部:まさに。座談会が終わったときに参加者の方が私のところに来て、「ふるさとチョイスさんが、こういうイベントをやってくれているから、自治体さんの取り組みが日の目を見ることができて、それを私たちが知ることができている。ありがとう。」というお言葉をいただきました。 西村:うれしい…! 阿部:西村さんが先ほどおっしゃっていたように、このイベント全体が、「地域で起きていることを発信する」というふるさとチョイスの想いが体現されていて、そういう考え方を感じ取ることができるイベントになっているんだと、そのときに感じましたね。 これからの未来について考える ブランドの"らしさ"を考える、良い機会 西村:このアワードで、地域の皆さんの熱量を感じたと同時に、自分の業務の中で「これはやらなくちゃ!」と、心の中で燃えたぎっている想いがあるんですけど、お話ししても良いですか? 阿部:お、聞きたいです! 西村:僕は普段、社内に向けて、会社のビジョンの振り返りや、それを体現できる機会を作る、いわゆるインナーブランディングの推進をしています。その上で、今回アワードに関わることができて、このイベントこそが、トラストバンクという会社に属する自分たちのスタンスを見つめ直すきっかけになると感じました。 荒井:それはとっても共感できる! 西村:ふるさと納税ポータルサイトも増えている中で、自分たちがどういう信念を持って、このふるさとチョイスというサイトを運営していくのか。地域の人の熱量を感じて、それを世の中にどう届けていくのか。その熱量に、自分たちがどう向き合うべきなのか。そんなことを、社員一人ひとりが考える必要があると思ったときに、アワードはその答えを自分なりに見つけられる機会になる気がしたんです。 荒井:そうだよね。アワードは年に1回しかないから、このイベントに携わりたいという社員をもっと増やせるように、運営チームでも工夫する必要があるかもしれない。僕自身も、このアワードで人が一生懸命に話している様子を見ると本当に震えるし、泣きそうになるんだよね。そういう現場の様子などを伝えていけると良いのかな。 西村:僕も今回参加して感じたことや、学んだことを、社内のメンバーにもしっかり伝えていくことで、このアワードに携わりたいという社員が増える状態を作っていこうと思いました。あとはこのアワードのような取り組みを、社内でもできないかな?と色々と妄想しています。 荒井:妄想の内容、気になるなあ(笑) 西村:さまざまな仕事内容や、役割がある社内において、分かりやすく陽が当たるものもあれば、縁の下の力持ち的なものもあるな…と日々感じているんですね。でも、それを全てみんなが認識する事は難しい。ですが、その中でも特に!という、社内の人が取り組んでいることについては、もっと知ってもらって、「共感」や「称賛」など、色々と良い影響を作り、それが「意思」や「活力」となるといいなと思っています。 阿部:たしかに、私たちも日々仕事をする中で、目の前の成果などに視点を向けがちですが、実はそこに至るまでのプロセスに大きな意味があったりする。そういう「なぜやるのか」みたいなことを振り返ったり、他人に知ってもらう機会ってそうそうないですよね。西村さんが妄想する、「社内版AWARD」が実現したら、一緒に働くスタッフへの向き合い方も変わるし、影響を受けた自分自身のモチベーションアップにも繋がりそうです。まさに、社内での好循環を生み出せそうですね!西村さんの今後の挑戦に、期待しています。 地域の未来に希望を持てる子供たちを増やしたい 阿部:荒井さんは、ガバメントクラウドファンディング®︎(GCF®︎)を推進していくチームとして、何か挑戦したいと思ったことはありましたか? ガバメントクラウドファンディング®(GCF®) ふるさとチョイスがふるさと納税制度を活用して行うクラウドファンディング。地域が抱える課題解決のため、ふるさと納税の寄付金の「使い道」をより具体的にプロジェクト化し、そのプロジェクトに共感した方から寄付を募る仕組み。 https://www.furusato-tax.jp/gcf/ 荒井:いまGCF®︎では、年間600以上の案件を、自治体さんからいただいていているんだよね。そのテーマは本当に多岐に渡るんだけど、僕自身がいま最も関心を持っているのは、「教育」。いわゆる"地域創生" をしていくには、その地域で活躍し続ける人の存在が必要で、それって、その地域の未来を担う子供達に、視点をあてる必要があるのかなって。 西村:今日のアワードでも、地元の高校生と地域の事業者がコラボした品開発の取り組みなどもありましたよね。あの発表、すごく興味が湧いた! 荒井:そうそう。あの発表を聞いていたら、すごく地域の未来に希望を持てたような気がしたんだよね。高校生の子にも話を聞いたけど、すごく地域のことを考えていた。ふるさと納税を活用して、教育のアップデートはもちろん、その地域で輝けるような機会を作るのが、僕たちの役割なのかなって。 阿部:地域の未来を、地元の子供たちと一緒に考える時間を持つって大切かもしれないですね! 荒井:GCF®︎チームとしては、そういう企画を考えて、地域の皆さんに提案していきたい。それがいずれ、実になったときに、アワードにエントリーしてくれる自治体さんが増えたら嬉しいな。 ”持続可能な地域をつくるため、一人ひとりが考える” ふるさとチョイスで働くスタッフは、「自分が育ったふるさとに貢献したい」、「地域にある魅力を世の中に届けたい」という想いをもった人が集まっています。 ふるさと納税というと、どうしても、お礼の品がもらえることや、節税という面に注目が集まりがちです。ですが私たちは、この寄付金を活用して、地域に変化が起きていることを伝えていく役割、もっと言えば、使命があると考え、ポータルサイトや、今回のようなイベントを運営してきました。 ふるさとチョイスAWARDには、10年間開催し続けてきた歴史があります。その中には、たくさんのドラマがあって、このアワードをきっかけに、地域から飛び出て前例のない挑戦をする事業者さんや、さらに新しい取り組みに挑戦する自治体職員さんも生まれています。 アワードに携わるスタッフが、このイベントを「ただやる」のではなく、「なぜやるのか」、「どうして必要なのか」を毎年考えながら実行し、「持続可能な地域をつくるために、日々どんなスタンスで地域と向き合うべきなのか」を見つめ直す機会にもなると、今回のレポートを通じて改めて感じました。