糸山 仁恵
国際交流 鯉の会
これは学校主催のもので歴史も深く、留学生4人と日本人学生が日本舞踊を1年間学び、能楽堂で発表するというプログラムです。初めは日本舞踊に慣れず、留学生に教える余裕もありませんでした。しかし慣れない環境の中で懸命に頑張る彼らを見て、教える立場ではなく、共に学ぶ立場にいることが大切だと思えるようになりました。練習では正座をすることから始めた留学生。「足が痺れて立てない経験は初めてだ」と言い全員で大笑いしました。特に練習後、全員で夕食を食べたことが絆を深めました。毎回会話の中で新たな発見があり、彼らの異文化体験談を聞いたことで、日本文化を客観的に見られるようになりました。自分の当たり前が誰かの当たり前でないこと、視点を変えることで視野が広がることを知りました。仲間と苦楽を共にし、新たな視点を広げたこの経験は私の大きな糧となっています。