cog / グラフィックデザイナー・映像作家・視覚表現研究者
メディア芸術クリエイター育成支援事業2020年度選出
若手クリエイターの創作活動を支援事業である、メディア芸術クリエイター育成支援事業の2020年度で採択されました。
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cog / グラフィックデザイナー・映像作家・視覚表現研究者
1980年生まれ。慶應義塾大学佐藤雅彦研究室を経て、2006年より2019年までクリエイティブグループ「ユーフラテス」に所属し、2020年に独立。デザインスタジオcogを設立。研究を通じた新しい表現手法の開発と、それを用いて情報を伝えるデザイン活動を行っています。独立後は「Layers of Light / 光のレイヤー」という新しい立体映像装置を用いたアート作品や、「マグネタクトアニマル」という科学玩具など、活動領域を拡げています。
現在はアート作品として存在する「Layers of Light / 光のレイヤー」を、実用する方向にもっていくこと。そうした自分自身のプロジェクトも進めながら、コミュニケーションデザインで企業の課題解決に貢献することも続けていきたい。
歌や映像、デザインなどさまざまな表現手法を学び、コミュニケーションや映像の研究開発も行う
2010年3月末からNHK・Eテレ(教育テレビ)で始まった、朝と夜それぞれ5分の番組です。毎週月曜から金曜までの5日間、その名の通り「0655」は朝6:55から、「2355」は夜23:55から放送されています。
さまざまなコーナーで映像制作を担当したほか、ピタゴラ内の曲の作詞も手がけました。 思い出深いコーナーは、関根勉さんと岩井ジョニ男さん出演の「こんなことできません」。 歌では、工場をテーマにした「ねじねじの歌」「針金ハンガーの歌」「クッキー型の歌」など。
デザインの実務に携わる
ユーフラテスには最初、デイリーフレッシュからの出向という扱いで参画するようになりました。 「イデアの工場」を制作するにあたり、工場をテーマにした修士制作をつくった僕に、佐藤先生が声をかけてくれたことをきっかけに出向が決まりました。
出版社を退職して、佐藤先生ともつながりのあった秋山具義さんが率いるクリエイティブプロダクション、デイリーフレッシュに転職。デザイナーにキャリアチェンジしました。 デザインの実務にはじめて携わり、難しさを感じるとともに、その作業はとても面白く魅力的に感じました。
編集者として、さまざまなデザインに触れることを目標にする
デザイナーになりたいという思いはあったものの、美大卒ではないこともあり臆病になってしまい、大学院卒業後はメディアの会社に就職。デザイナーではなく編集者・記者としてキャリアをスタートしました。 当時はギンザ・グラフィック・ギャラリーなど、さまざまな場所で行われるアート展やデザイン展の取材をよくしていて、お客さんの目じゃなく取材の目で展覧会を見る機会が多かったです。 編集者という仕事自体はそんなに向いているわけじゃないと感じていましたが、編集者的な視点で物事を見たり、情報を整理していくことの大切さを学びました。
「新しい抽象的なアニメーション」を研究テーマに、引き続き佐藤先生の元で学ぶ
当時の佐藤研究会では工場見学が流行っていて、キューピーやヤクルトなどのメーカーの工場見学に行き、面白い機械の動きを見て楽しんでいました。 そんなとき、佐藤先生から「工場見学がなんでおもしろいのかを言語化しなさい。そうしないと研究にならないから」と言われたことをきっかけに、工場の「動き」が面白いことに気づきました。 そこで、ユーフラテスでの最初の仕事「イデアの工場」の前身にもなるような、とはいえもうすこし抽象的な工場に関する映像を、修士制作にすることになりました。
大学2年生から佐藤雅彦ゼミに所属し、コミュニケーションデザインを学ぶ
僕が入学した1999年に、佐藤先生も慶應SFCに着任され、 1、2年生向けの講義を担当されていました。 佐藤先生がこれまでつくったCMを紹介しながら、新しいものの伝え方について考えていく授業はとてもおもしろく、もっと学びたいと思うように。 2年生のときには高い倍率をくぐり抜け、佐藤先生のゼミに入ることになりました。
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若手クリエイターの創作活動を支援事業である、メディア芸術クリエイター育成支援事業の2020年度で採択されました。