主要品目の不良率改善
【担当】 不良改善プロジェクトの主担当 【成果】 主要品目の不良率を20%→4%へ改善 【目標・課題】 担当製品が150以上ある中で生産数が3番目に多い製品で不良率(製品の寸法が外れてしまっている率)が20%と高く、5%以下に下げることが目標であった。 (不良率が20%:2023年9月に立ち上げた製品で、1ヶ月間生産して、不良率が20%だった。そのため、不良分のコスト80万/月が発生してしまう状態) 【目標達成のため以下を実施】 目標達成のために、まずは過去実績の調査を実施した。 ・類似形状の製品で同様に、寸法が外れてしまっているか調査 ・外れている場合には同様の対策を取る ・外れていない場合にはなぜ出ないかを調査し、原因を絞り込み、対策を行う それでも解決できない寸法があり、様々な行動を取ったが、主に効果のあった2つを抜粋しました。 1.製品の寸法が外れてしまっているため、その問題の寸法のデータ解析と対策 ・問題の寸法がプレス金型のメンテナンス直後から生産時間が経過で どのように変動していくのか/突発的な寸法変動の有無を調査 ・問題の寸法のデータのばらつき具合が、生産時間の経過で変化しているかを調査 ・上記2点により、問題寸法の傾向を整理し原因を絞り込む ・原因と考えたものを1つずつ潰すため金型製作/生産部門と協議しながら対策を行う 2.公差(中央値からの許容する幅)の見直し ・公差のワースト以上となる場合での製品テストを実施 ・公差のワースト以上となった場合での寸法安定性を評価 ・上記2つがクリアになり他部門と調整し公差緩和実施 ・但し、公差ギリギリ(上記の協議で決まった公差)の製品を過度に出荷するのは 品質上問題であるため、公差ギリギリの測定値が複数回出た際/寸法のばらつきが 大きい際にアラームが出るよう設定 【成果】 ・結果として不良率は20%→4%まで下げることができました ・プレスグループ内の8チームの中で、トップの不良率改善を出すことができました。 【学んだ点】 今回、当たり前だと考えていた規定の必要性を検討するにあたり、新たな規定づくりに よる改善が必要でした。これを実行するには「本質的課題を認識する分析力」が重要だと 学びました。 この経験を活かし、顧客/ユーザーの本質的な課題を理解し、当たり前と考えられている仕組みを見直すことで、新たな解決策を提示していきます。