編集・ライター養成講座 / 【宣伝会議】編集・ライター養成講座第46期卒業
死んでみたら、生きたいと思った
ライターとしてスキルアップするべく受講した、宣伝会議主催の「第46期編集・ライター養成講座」。 卒業制作に取り組むにあたり、取材対象としてとりあげたのが大阪にある「シタイラボ」でした。 世界基準でも見ても自殺者数・自殺率ともに高い水準にあり、自殺防止策が喫緊の課題として問題視されている日本。 「命の電話」や「ゲートキーパー」など、自殺を防止するためのさまざまな対策が実施されているものの、まだまだ十分に認知されているとはいえません。 メンタルクリニックやカウンセリングもだいぶ身近になってきていますが、勇気を出して予約を入れようとしても受診できるのは数カ月後など、今すぐ必要な人の助けになりうるかというと難しいのが現状です。 そんな中、ネットで見つけたのが「シタイラボ」です。 限りなく現実に近い死を演出し、写真撮影を行なうサービスですが、センシティブな内容だけに派手な宣伝もせず、口コミで広まることもない知る人ぞ知る謎めいた店。 「死にたい」と望む人が、じゃあ死んでみたらどうなるのか。死んでしまう前に、死ぬとはどういうものなのか体験してもなお、死にたいと望むのか。 もしかしたら、シタイラボで疑似的な死を体験することで救われる人がいるのではないか。 そう考え、シタイラボの体験レポートを卒業制作のテーマとして選びました。 何もかもが初めての経験でしたが、結果としてこの作品は最優秀賞2名・優秀賞8名のうち優秀賞に選出されました。 千葉から大阪まで体験取材に赴き、執筆時点で自分の持てる全てを投入して作成した作品です。