学生エンジニア必見!8つの質問に若手2人とVPoEが答えます。ぜひ最後までお読みください。
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※株式会社ZOZOは、日本最大の学生向けテックカンファレンス 技育祭2022秋 にゴールドスポンサーとして協賛しました。本記事は、カンファレンスにて発表した内容を書き起こして再構成したものです。
自己紹介
sonots: ここからは2020年に新卒入社した2人を交えて、パネルトークをやっていきたいと思います。最初に2人から自己紹介をよろしくお願いします。じゃあ、tippyから。
tippy: こんにちは、高塚大暉と申します。弊社はあだな文化があって、役職に関係なく本当に普段からあだなで呼び合っており、自分は「tippy(てぃっぴー)」と呼んでいただいています。2020年に入社して3年目です。
学生の頃はバックエンドエンジニアとして就活していたのですが、ZOZOの内定者アルバイトでたまたまAWSに触れたことがきっかけでインフラにどハマりしてしまい、気がついたら配属先を決める面談でSREを志願していました。
それでsonotsさんチームに配属されて、現在までマイクロサービス基盤の構築と運用を担当しています。sonotsさんは昇進されてチームを離れられたので、元直属の上司という感じです。ちなみに趣味でスプラトゥーン3をやっています。本日はよろしくお願いします。
sonots: よろしくお願いします。じゃ、次、takewellお願いします。
takewell: はい、続きまして武井勇也と申します。「takewell(たけうぇる)」と呼ばれておりまして、ZOZOTOWNのフロントエンドエンジニアをやっております。tippyとは新卒の同期入社です。
自分は学生時代から複数の企業でエンジニアインターンを長い間やっていて、その経験から難しい課題を抱えている企業で働く方が燃えると感じていました。そこで面接の際にZOZOTOWNのレガシー技術の課題を知って魅力を感じZOZOに入社しました。希望が叶い、今はsonotsさんのもとでZOZOTOWNのフロントエンドのリプレイスを担当しております。
技術スタックはTypeScript や Next.js で、これらを用いた設計と開発を担当しています。マイブームはカーシェアを利用してサウナ巡りをすることです。ZOZOの本社が千葉にあって、自分はその近くに住んでるんですが千葉にはサウナがたくさんあって良いですよ。本日はよろしくお願いします。
sonots: ありがとうございます。3人目として私「そのっつ」が続けてファシリテーターを務めさせていただきます。いつもあだなで呼んでるんで、今日もあだなで進行させていただこうと思います。
Q. 就職活動の軸は? ZOZOへの入社の決め手は?
sonots: さっそく最初の質問「就職活動の軸、ZOZOへの入社の決め手は?」ということで、takewellから回答お願いできますか?
takewell: はい。さっきも課題がどうのっていう話はしたんですけど、軸としては3つぐらい考えてました。まずはカルチャーマッチ、つまり会社の方向性と自分の考えが合っているかどうか。2点目はスキルを成長させられるかどうかですね。スキルってエンジニアリングのスキルももちろんありますし、場合によってはエンジニアにも組織で成果を出すマネジメントスキルも必要になります。マネジメント経験を積めるという観点も持っていました。3つ目はすごい生々しいですけど、待遇ですね。評価制度どうなってるか、海外カンファレンス行けるとしたら補助出してもらえるのか、自学自習に会社から補助が出るのかなどを見てました。
軸はその3つで、決め手としては面談や面接など何回も社員と話す機会があったのですが、その時に関わったエンジニアの方がみんなポジティブで熱意があって、これはカルチャーマッチしてるだろうなって思ったのが決め手です。加えて、課題が難しそうで魅力的だったというのも先ほど申し上げた通り決め手でした。
sonots: ありがとうございます。スキルを成長させられるような環境かという話がありましたけど、そこって入社前にどうやって見極めたりしてきたんですか?
takewell: そうですね、ZOZOの場合はすごくテックブログが充実してるので、そこが一番大きかったかなと思います。こんなに難しいことをやり遂げてるんだというのを読み取れました。あと、ブログを実際に書いた人と面談したりして、内容を深堀ったりする中で、抱えている課題も見えてきて、ここなら成長できそうという気持ちが次第に膨らんでいきました。
sonots: なるほどですね。テックブログ、みんなに書いてもらってますけど、その効果があったということでみんなも喜んでいるかな、と思います。
待遇の話とかもありましたけど、それも比較検討するのって結構大変かなって思うんですけど、どうやって情報を集めたりしてたんですか?
takewell: そうですね、インターネットでかき集められるものはかき集めたりはもちろんしました。あとは面談の際にいろんな切り口で質問を準備して、どんな方が活躍していて昇給しているのかを確かめていきました。
sonots: なるほど、ありがとうございます。もっといろいろ聞いていきたいところなんですが、時間の都合もありますので。次はtippyにいきたいと思います。よろしくお願いします。
tippy: はい。就活で考えたポイントはいくつもあるんですけど、入社の決め手になったのは2つです。
まずは、技術力で社会の課題を解決したいというのをずっと思ってたので... 当時のZOZOSUITや、今でいうとZOZOMATとかZOZOGLASSとか、そういう技術的な挑戦、しかも世界でオンリーワンなものをプロダクトとして市場に出してて、本当に文字通りFasion Techで世界No.1企業という点が魅力でした。
2つ目は、働いている人の雰囲気というか、ZOZOはとにかくいい人が多いんですよね。当時はコロナ前だったので、実際にいろんな企業のオフィスへ行って就活したのですが、やはり会社によって雰囲気は全然違いました。
その中で、ZOZOはオフィスが本当に明るくて、みんな楽しく働いてるなというのがすごい印象的で。面接したエンジニアの人や人事の人も、みんな温かいんですよね。だからそこは直感的に「いい会社だな」と、言語化しにくい部分として思ってました。
sonots: 当時はやっぱりオフィスに行けたので、そこの雰囲気とかを感じやすかったというのはありますよね。今の学生たちは「じゃあ、どうしたらいいか」と思うはずなので、アドバイスをくれたりできますか?
tippy: いや〜難しいですね... でも、ここにいる皆さんは、今まさにそういう情報を得るために(カンファレンスに)来ていると思うんですね。やっぱりこういう場に出てくる社員というのは場慣れしているというか、各社イチオシの社員なはずなので、その方を見て、この人は仕事がつまらないのかな?技術が好きじゃないのかな?って思ったら、たぶん会社全体の雰囲気もそうなのではと考えますし、逆に楽しそうだったら、というのはきっとあると思います。
sonots: なるほど。ありがとうございます。弊社のイチオシのエンジニアからのお言葉でした(笑)
tippy: (笑)。図らずも自画自賛になってしまいました。
Q. 入社前後のギャップは?(良い点、悪い点)
sonots: では次の質問「入社前後のギャップは?良い点も悪い点も」ということで。こちらはじゃあ、tippyからお願いできますか?
tippy: 良い点でも悪い点でもあるんですけど、1年目からかなり大きな仕事を任されました。周りのキャリアの長いエンジニアと同じことを1年目から求められたので、入社前の想像とギャップが大きかったです。
自分で考えて進める自走力が必要でしたし、プロジェクトのために周りの人をうまく巻き込むことも求められました。周りは知らない人だらけなんですが。でも、大きな責任を任されるというのはやりがいもあるし、だからこそ成長できたと実感しています。
sonots: その大きな仕事っていうと、何か具体的に思い出に残っているものはありますか?
tippy: 当時はログイン機能をマイクロサービス化してたんですけど、その負荷試験を任されたのが印象に残ってますね。負荷試験is何?というレベルから始まって、色々調べたりsonotsさんに教えていただいたり。次にAPI仕様書を見ながらシナリオというものを作ったんですが、それが全く動かず。周りに泣きついて何度も助けていただきながら、なんとかやりきりました。色々成長できたと思います。
sonots: なるほどです。その仕事をアサインしたのは私なのかなと思いますけど(笑)そうね。負荷試験っていうのは、ボトルネックが1個あると、そこをつぶして、また次のボトルネックが出てきて...って、それを全部つぶさないといけないので、システム全体を知らないといけなくて。それを1年目からちゃんと理解できたという点で、すごいことだったんじゃないかなと思います。
ありがとうございます。次はtakewellからありますか?
takewell: はい。良い点は変化が激しい会社だなというところでした。変化が激しいのは自分は結構好きなので(笑) 評価制度、組織、担当する業務も結構変わりました。評価制度については、テストして改善してというイテレーションが回ってます。大企業なのにこんなに変えられるのかというのは驚きでした。加えて、システムリプレイスを今やってますけど、技術も 2年前と今ではかなり違ったりします。もちろんいろんな人に説明する必要があったりして大変ですけど、それをポジティブに受け入れてもらえて激しく変化できるというところは良いギャップでした。
悪い点というと、想像していたよりもレガシー技術が残っているところです。ZOZOTOWNは2004年からサービスを開始したのですが、実はそのころの技術が現在も使われていたりします。まだこんなにたくさん残ってるんだというのが最初のギャップでしたね。ただ、これは配属されるチームにもよります。レガシー技術をほとんど使わないチームもあります。あとは、現在ものすごい勢いで書き換えてるので... はい、今は必死に頑張ろうと前向きに思えています(笑)
sonots: ありがとうございます。自分も変化があるほうが楽しいというタイプというか、たぶんその変革を起こしているのは自分だったりするので、ご迷惑をお掛けしておりますという感じかもしれないんですけど。そこは楽しいと感じてもらえているようであればすごい良かったなというふうに思いました。はい。
Q. こんな人はZOZOに応募してほしい!
sonots: では次に移ろうかなと思います。2人は新卒採用にも関わってくれているので「こんな人はZOZOに応募してほしい」というテーマです。takewellから順番にお願いします。
takewell: 先ほど申し上げたとおり、変化が激しい会社です。変化を起こしたら新たに見えてなかった課題が生まれてきます。この課題をポジティブに捉えて自分が何を貢献できるか考えられて、それをやりがいに感じて楽しめる人、さらに周囲の人に影響を与えてこの変化を牽引していける人ですね。こういう方と一緒に働いていると僕もポジティブになって楽しく働けます。
sonots: tippyはどうですか?
tippy: ひとことで言うと、楽しく働ける人ですね。エンジニアとして満たしてほしいことは、例えばプロダクト思考とかアウトプットの習慣とかいくつかあるんですけど。
でもそれ以上に、楽しく働ける人が一緒にいてほしいと強く思ってます。仕事はお金のためと割り切って、言われた仕事だけを無感情でこなすのではなく、会社やプロダクトのことを自分事として考えて、積極的に意見したり、成果に一喜一憂したりと、全力で仕事をできる人。
あとは会社の文化の幹になる、社風を守っていくというのが中途と比較しての新卒の使命だと思っているので、そういうのに共感してもらえたら嬉しいとちょっと思ってたりします。
sonots: ありがとうございます。若者たちからずいぶんと視座の高いお言葉をいただきまして、自分は改めて言うこともなくなっちゃったなって思ってるんですけど。
tippy & takewell: いやいや(笑)
sonots: 付け加えるとするならば、自分は発表の中でも話したんですけど、想像力のある人に入社してほしいですし、入社してからも想像力を育んでほしいというふうに思っています。
想像力があれば困ってる人がいそうだなとか、きっとこういうふうに困ってるんだろうなって手助けできますし。プロダクトに関してもこういう機能があったらきっとユーザーは喜ぶだろうなみたいな。そういう想像を働かせて改善に繋げることができると思うので、そういう人がぜひほしいなという感じですね。実はこのZOZOのZOの字は想像の像からきてたりする(※)んで、会社としてもそこはすごい大事にしたいですね。
(※)Imaginationの想像(SOZO)とCreationの創造(SOZO)が会社名「ZOZO」の由来となっています。
Q. 入社後にスタートダッシュを決めるために、学生時代にやっておくべきこと
sonots: じゃ、次の質問にいこうと思います。入社後にスタートダッシュを決めるために学生時代にやっておくべきこと、ですね。
自分の発表の中では学生時代にOSSのコードリーディングをしたりしてたというふうに回答したんですけど、2人のほうからも何か学生へのアドバイスはありますか、というところで、まずはtippyからお願いします。
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