yutoriの人事担当、泉水です。会社が設立されてから2年半以上が経ちました。事業も少しずつ拡大し、在籍するメンバー数も増え、これまではお互いのノリや雰囲気、バイブスでこなせてきたことが徐々に難しくなってきました。
そもそも何に基づいて事業をやるのか?どういう行動をする人を会社として評価するのか?などの基準を設けるために、先日ミッション・バリューの策定をしました。
ビジョンのみで駆け抜けた2年半
「臆病な秀才の最初のキッカケを創る」
”才能はあるけれど自分に自信がない人が、自身の想いやクリエイティブ、作品を表現するキッカケを創る。そのキッカケ創りを通じた人のプロデュースの実現”
ビジョンは創業当時から存在し、これを会社の基盤として事業を展開したり、採用活動時にこの理念への共感度や理念を実現してくれそうかの”yutoriっぽさ”を備えているかを評価項目に組み込み、生かしてきました。
yutori社のビジョン「臆病な秀才の最初のキッカケを創る」
設立時は経営陣の声が直接届く範囲の中に人数が収まっていたり、各メンバーとの連携を阿吽の呼吸でやれていて、ビジョン以外のミッションやバリューなどを明文化する必要がありませんでした。
また、会社として注力するビジネスが固まっておらず「この行動を強化すれば事業が伸びる」が不明瞭だったのもあり、そもそもこれという指針を決め切りづらいのもありました。
ぶち当たる30人の壁、下がるミッションへの共感
会社として注力する事業の方向性も固まり、人もアルバイト・正社員ともに少しずつ増え、泉水が入社した2年前と比較し、社員数は4倍になりました。人が増えたことによって、以前は出来ていたコミュニケーションや情報の共有が全員にはできなくなり、共有がメンバーによって断片的になり、経営陣側の意思決定に現場側が疑問を抱いたまま業務対応をすることになったり、何の行動を評価するかが人によって異なるケースが増えてきました。
ビジョン以外にもメンバーとの共通言語を増やしていくことが必要だとなり、これまで決めきれていなかったミッション・バリューの策定に踏み切りました。
ミッション:インディーズからメジャーへ。
リーダー陣以上でオフィスに集まり、まずはミッションの策定から行いました。
そもそもビジョン・ミッション・バリューとは何なんでしょうか。
ビジョン(vision)、ミッション(mission)、バリュー(value)について一言で説明すると以下のようになります。
ビジョン(vision)とは、実現を目指す、将来のありたい姿のことです。
ミッション(mission)とは、企業が果たすべき使命であり、存在意義です。
バリュー(value)とは、組織の共通の価値観です。
参照:ビジョンとは。ミッションとは。バリューとは。経営理念とは。わかりやすく解説
ビジョンである臆病な秀才の最初のキッカケ創りを目指すyutoriが目指すべき使命(=ミッション)とは何か?
yutoriっぽさを表現するワードのブレストを行ったところ、
#デッドストック
#ヴィンテージ
#リバイバル
...といったワードが出てきて、”新しく何かを生み出すというよりは、すでに存在しているが、価値が見出されていないものをグロースさせていく”ことが会社としての使命だということがメンバーの共通認識としてある、という気付きがありました。
「インディーズをメジャーにさせるとかどう?」
有名なモノやすでに流行っているトレンドに乗っかったビジネスではなく、まだそこにない波を自分たちからつくってトレンドを生み出していく。そんな意味合いがハマるピッタリのコトバだなと、満場一致で決定しました。(ここまでアイスブレイク含め1時間程度で決まりました..。)
ミッション:From Indies to Major.「インディーズからメジャーへ」
バリュー:約束厳守・ファン目線・ケツを持つ・提案ベース・決めてすぐやる
バリューの策定は、まずは各々で「この行動を大事にしたい」というのをポストイットに記入し、全員の意見を回収後、それぞれをホワイトボードに貼りグルーピングしていく作業を行いました。いくつか出たグループの中で、「すでに出来ているもの」よりも「まだ自分たちが出来ていないもの」にフォーカスして5つに絞りました。
一、約束厳守
「納期を守る」「言ったことはちゃんとやる」「挨拶する」「日報出す」..といった、社会人として、仕事として当たり前にやらなければいけないことをちゃんとやろうという意味を込めました。
一、ファン目線
自身の好きなものと、お客さんのいいね!が重なることが一番ハッピーですが、意識をしないとどうも主観が強くなりすぎてしまうのが会社としてまだまだ課題。インディーズをメジャーにさせるのはファンありき。主観だけでなく客観視点も常に持とうという意味です。
一、ケツを持つ
yutoriに所属するどのメンバーも、何か一つの領域に責任を持つような役割分担を行ってる中で、自分の役割やタスクに責任(=ケツ)を持ってちゃんとやりきるという意味。
一、提案ベース
「どうしたらいいですか?」ではなく「自分はこう思うんですが、どうでしょうか?」と仮説を常に持ちながら会話のキャッチボールを進めることを期待しています。
一、決めてすぐやる
「すぐやる」ではなく「”決めて”すぐやる」。ただスピードだけを重視して猪突猛進にタスクをこなすのが正義ではないので、方向性などが決まるまではチームでディスカッションして時間がかかってもいい。「この方向性でやろう!」と決まったら速攻でタスクに取り掛かることが大事。
いずれもグルーピング時のワードをキャッチーな言葉に翻訳し、日常の仕事のやりとりの中でもこの5つのバリューが自然発生的に会話で使われるようにしました。
バリュー:約束厳守・ファン目線・ケツを持つ・提案ベース・決めてすぐやる
ちなみに、極道っぽい感じなのは気のせいではなく、ゆとりという会社名なのに全然中身はゆとっていないというギャップがバリューのクリエイティブやコトバ選びに表れています。(面白いと思っていただけた方は、きっと”yutoriっぽさ”を持ち合わせていると思います✌️)
実際にこのような遊びゴコロに魅力を感じ、入社を決めてくれた社員もいました。
自己紹介カードとともに挨拶する新入社員
(入社理由が「極道バリューに惹かれて」)
LINEスタンプも作りました:「yutori value stamp」
ちなみに今回決めたバリューや、普段社内でよく使われるコトバをLINEスタンプにもしました。
「バリュー体現出来てないじゃん」とテキストで詰めるよりも、スタンプでライトに指摘をすることができるため、社内での浸透度がより高るのではないか?と期待しています。
いくつか用語の補足説明をすると、
あじゃま:ありがとう!
あしゃかい:朝会
推しポ:推しポイント
という意味です。yutori社ではない方でも良ければ是非使ってください。(むしろ、yutori社ではない方が使ってくれてた方がメンバーも喜びます🏄♂️)
ミッションやバリューには会社のカラーが色濃く出る。共感できる会社を選ぼう
ミッション・バリューを策定するにあたり、50社以上の会社のミッションとバリューを眺めましたが、実際比較してみるとミッション・バリューを見ただけでも、会社のカラーや雰囲気がどんな感じなのかが伝わってきました。言葉が堅い感じの会社は実際にレガシーな会社であったり、数字を追いかける社風が強い会社はそれがミッションにも反映されていたり。
会社選びの際に、ミッションやバリューのみで会社を決める人はそう多くないと思いますが、自分にフィットする会社なのか?を判断する大切な材料になると思います。
最後にちゃっかり宣伝になりますが、yutoriのミッション・バリューに共感し、興味を持っていただけた方がいたら、ぜひ一度お話を聞きに来てください。
終わり。