泉水:
人事担当の泉水(センズイ)です。今回はyutoriの取締役COO 瀬之口和磨(せのくちかずま)と、システムエンジニアを経てyutoriへジョインした青嶋剣士郎(あおしまけんしろう)の社内インタビューを実施しました。
元システムエンジニアの彼が、どのような経緯でyutoriに入社することになったのか、入社後の業務は何をやっているのかなどに迫ります。
左:青嶋剣士郎 ・ 右:瀬之口和磨
瀬之口:
じゃあまずは改めて自己紹介よろしく!
青嶋:
1996年7月生まれの今年24才、青嶋といいます。学生時代の専攻が情報分野と経済/経営を融合したような学部にいて、新卒はその専攻していたことが活かせるかなっていうので、金融系のシステムエンジニアの会社に入社しました。今は社会人2年目の代です。
瀬之口:
yutoriとはかけ離れた事業体の会社だよね(笑)yutoriのことはどういう経緯で知ったの?
青嶋:
学生時代、渋谷にある人間関係カフェに先輩といた時に、たまたま片石さんがいて。先輩と「あそこにいるの、最近有名なyutoriって会社の社長だよ。」って会話になり、そこで初めて知りました。最初は「yutoriってすごい会社名だな」って印象だったのですが、調べると”才能はあるけれども自分をさらけ出すことに億劫になっている人へ、服を通じて表現するきっかけをつくっている会社”と知って、素敵な会社だなって思いました。
yutoriの掲げる「ぼくらのやくわり」
瀬之口:
なるほど、めちゃくちゃ偶然だね(笑)
青嶋:
社会人になった後もyutoriを意識して追いかけるようになりました。学生の頃はムードメーカーのようなタイプから物静かなタイプの子など、幅広にコミュニティに属していたのですが、やっぱりどちらかというと、物静かだけれども実はこっそりめちゃくちゃ素敵なイラスト書いてたり、何かを表現したりするような、クリエイターの子のことが好きでした。そういう才能ある子が日の光を浴びるにはどうしたらいいのかっていうのを考えていた時があったので、yutoriがやっていることも素直にスッと受け入れられて、純粋に興味を持っていました。
yutoriの掲げる「ぼくらのゆめ」
瀬之口:
yutoriが掲げている理念に共感してくれたんだね。ちなみにアパレルっていう事業への興味関心はどうだったの?
青嶋:
大学入学を機に静岡から上京した時に、周りにダサいねってめっちゃ馬鹿にされてファッションも少し気に掛けるようになりました。それで大学2年生の時に、友達と町田の古着屋にフラっと入った時に、何かが降ってきたような感じで急に服に目覚めました(笑)そこのお店に行くためにわざわざ町田でアルバイトを始めて、アルバイト開始前に古着屋に足を運ぶのが習慣化するくらいハマりました。
古着にハマる前後の写真
瀬之口:
yutoriの興味の入り口は理念からで、アパレルにも興味関心はあったっていうことね。
青嶋:
そうですね。けれど、興味はあったものの「システムエンジニアのロジカル属性、アパレル会社でやることないだろう...」と思っていました。ただ、たまたまWantedlyを見ていたらサプライチェーンリーダーの募集があって、そこでなら自分もバリューを発揮できるかもしれないと思い、転職を考えました。ただ、サプライチェーン・物流周りの経験もないし、Wantedlyから応募しても書類で不合格になるかなと思ったので、片石さんの登壇イベントで直接接触を試みました。後から片石さんにこの話をしたら、「たしかにWantedly経由だったら履歴書で落ちてたかもね。」って言われました(笑)
システムエンジニア時代の写真
瀬之口:
青嶋くんの事例ができたからこれからはロジカル属性も書類通過しやすくなるね、転職するってなった時は周りの反応はどうだったの?
青嶋:
わりと大手の会社だったので、直接的に反対されたわけではなかったですが、やや否定的でした。けれど、自分がやっていることが何かということを自信を持って言いたいという思いが強くて、yutoriへの転職を決意しました。
瀬之口:
実際服を仕事にしてみてどう?
青嶋:
よく”好き”を仕事にするっていうのが良いか悪いかって世論がよくありますけど、やっぱり好きを仕事にできて楽しいですね。服をつくる過程とか売るとかって作業が楽しいっていうよりは、例えば社内のデザイナーとか、コラボしたイラストレーターさんが有名になってスポットライトが当たったりした瞬間はやりがいとか面白さを感じますね。イラストレーターのibuchanとかはyutoriに入社する前から好きで。9090とのコラボで彼女によりスポットライトが当たって、間接的にでも有名になることへ寄与できるのはとても嬉しいです。
イラストレーターibuchanとのコラボ商品(@9090s_)
瀬之口:
サプライチェーンってポジション的に服と直接的に関わることも多いの?
青嶋:
関わることは多いです。企画が決まったあとの生産や発送周りに関わるだけでなく、企画にも「この色数だとコストが高くなるよ」「この施しをすると高見えするよ」などの提案もしたりしています。
瀬之口:
クリエイティブのかわいい・かっこいいとかではなく、コストとか裏側の生産の制約観点からフィードバックしているってことね。
青嶋:
そうです。「好きなこと」といってもあくまでビジネスな部分もあるので「めちゃくちゃかわいい!売れそう!」となっても利益が出ないと徒労に終わってしまうので。
瀬之口:
けどコスト観点であれダメこれダメって会話が続くと企画側と揉めたりしない?
青嶋:
少し揉めることもありますね(笑)けど、そこは相手や企画のことも尊重しつつ、原価率がどうとか利益がどうとかっていう話を数字で伝達するようにして理解してもらうようにしています。結果として売上と利益が上がるとお互いハッピーになれます。
刺繍加工で高見えするよう企画した商品(@spoon__store)
瀬之口:
その他大変だったこととか、入社してからの業務内容の変化はどう?
青嶋:
入社した際は、サプライチェーンリーダーとして生産・発送周りを担当して、その後ブランドのディレクションリーダーも兼任するようになりました。サプライチェーンリーダーは、在庫管理や発送管理がうまく回っていなかったので「倉庫移転しよう。在庫の管理を完璧にしよう。」というミッションを入社して最初にもらったのですが、それが大変でした。これまではシステムエンジニアとして、もらった案件をどうスケジュール組んで実現するかだけだったけれど、yutoriではいきなり抽象度高いタスクを任されて「ここまでやらなきゃいけないのか!」ってなりました。倉庫会社と在庫管理ソフト会社に見積もりもらってこの後どうアクションとるか、という場面でも「どう思う?」と聞かれることがほとんどで、相談する際も自分の中で90%くらい意思決定してから相談するっていう風に進めました。
前職は決まったことを進めていく感じだったのですが、yutoriでは自分でほとんどのことを意思決定していく点は良い意味で大きなギャップでしたね。倉庫移転に際してメンバーと在庫整理を最後まで泥臭くやり切ったので、体力的にも頭脳労働的にも大変でしたが、達成感は大きかったです。メンバーにも感謝してます。
倉庫移転の準備作業時の写真
瀬之口:
以前は正解をもらえていたけど、自分で正解を見つけにいかなきゃいけないって、ストレスじゃなかった?
青嶋:
大変ではありましたけど、楽しかったです。自身で抜け漏れがないように考えて意思決定していくことを楽しめるんだなって、任せてもらえて気付けました。
瀬之口:
前職はどれくらい在籍してて、yutoriは入ってどれくらい経つんだっけ?
青嶋:
前職は1年ほどで、yutoriは入社して3ヶ月ほどですね。ちなみに、この3ヶ月は前職の1年分よりも密度が濃いなって思います(笑)先ほど話したミッションだったり、事業を進めるスピード感だったりメンバーのマネジメントだったり色んなことを任せてもらえて、そこに大きな責任感があるからと思います。
瀬之口:
仕事を任せてもらえて責任を持っていく中で、ミスった時とかはどんな感じなの?激詰めされる?(笑)
青嶋:
詰めはないです。ただ、ミスったことに対してどうリカバリーしていくかを網羅的に考えて最適な解を出していくことは求められます。なので課題解決力もここ数ヶ月で、より鍛えられているなという成長実感はありますね。任せてもらえた領域が内部と外部に多くのステークホルダーがいたので、プレッシャーはものすごくて怖かったですが、その分成長できたなと実感しています。
瀬之口:
前職の経験はどんなところが活かせている?
青嶋:
調整力と課題解決力かなと思ってます。システムエンジニア時代も案件に納期があって、いつまでに何をしなければいけないのか、という業務を担当していたので、yutoriでのディレクター職でも「いつまでに販売したいからいつまでに生産しなければいけなくて〜...」などゴールから逆算していくことが求められるのでそこに活かせています。課題解決力は、システムエンジニア時代はバグが起こった時に原因を突き詰めて改善していたのですが、今も生産や発送で事故が起こった時に、何が原因でそれが起こっているのか?の本質を見極めることは出来ているかなと思います。
瀬之口:
なるほど、逆にyutoriで新しく身につけられたスキルってある?
青嶋:
自分で責任を持たなければいけなくなると、意思決定をする際にその未来にどんなパターンが待っているか?を考える必要があって、そこを考え抜く力が身についたと思います。以前は上長がなんとかしてくれましたが、今はもしミスがあったら自分でなんとかしないとってなると情報収集もすごくしますし、考え抜く量も圧倒的に自ずと増えましたね。
瀬之口:
自分で考え抜く大事。1年前の自分に対して、進路選択の件で何か伝えるとしたらなんて言う?
青嶋:
「もう少し素直になって!」ですかね(笑)大学の時は専攻していた分野と同じ分野の会社でいいやと思い会社を選んだのですが、自分の好きを仕事をしている人をどこか羨ましく思うことがあったり、元々服が好きだった自分も何か出来ないのかとモヤモヤした時もありました。今は服を通して才能ある人に光を当てる事業や職種に携われて、自分の仕事を自信持って周りにも言えるようになりました。大きなキャリアチェンジになりましたが、今はとっても最高です!
瀬之口:
いいね!じゃあ・・最後瀬之口に物申す!
青嶋:
んー・・!強いていうなら、もうちょっと食生活気をつけた方がいいと思いますよ!マンモス(つけ麺屋)行き過ぎですw
瀬之口:
確かにつけ麺しか食べてないね。気をつけます(笑)
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泉水:
全くの畑違いのキャリアを歩むことになった青嶋くんでしたが、システムエンジニアの経験も活かしつつ、「服が好き」「才能ある人をサポートしたい」という強い想いが成果に繋がっているのかなと思います。
現状の職種に関係なく、アパレル業界に興味がある方や、yutoriの理念に共感していただける方、是非一度yutoriの話を聞いてみませんか?