美容学校を卒業した自分がWCMエンジニアになるまでの道のり
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大和株式会社の狩野です。
タイトルにもありますが、自分は美容学校を卒業したのちに紆余曲折を経てエンジニアになりました。
美容師免許も持ってますが、今は大和でWCMエンジニア*として働いてます。
* WCMはWeb Content Managementの略。一般的な呼称ではありませんが、弊社ではWCMの開発・運用を担当するエンジニアをWCMエンジニアと呼んでおります
大和に入社するまで
美容学校を卒業した後、26歳くらいまで実家でアルバイト生活をしてました。
ですが、そのあたりで「このままアルバイト生活を続けるのは自分のためにも良くないな」と思い立ち、大和ではない東京のIT企業に就活をしてなんとか就職にたどり着きました。
実はこのあたりも色々あったのですが、今回の記事の主題とは外れるので割愛します。
最初に就職した会社で数年働いてたのですが待遇に不満があり、転職活動をして大和に入社いたしました。
どうやってエンジニアとしての技術を身に着けたか
美容学校を出て、その後もアルバイト生活していたため、プログラミングの知識は全くありませんでした。実際、最初の会社に就職した時点でもそうでした。
ですが、働きながら業務時間外での学習を行うことによってどうにかしました。
何を勉強したか
最初はC言語から始めました。
大和に入る前の会社の最初の研修でそれを勧められたというのが大きかったのですが、それ以上は特に教えられることもなく業務がスタートしたので、自主的に業務時間外で独学することになりました。
これについて、やってる間は「いつになったら自分がよく見るプログラミングで作られたもの(例: ゲーム、Webサイトなど)と関係あるんだろう」と思っていたんですが、後になって考えると、一番最初にC言語という言語側で気を利かせてくれない言語を触ったことによって、エラーが起きた時に何が足りてなくて…ということに考えを働かせやすくなったということに繋がった気がします。
その後はPHPやJavascriptを使って、Webページを作りました。今も公開しています。
内容は伏せますが、実際にものを作って公開してみることによって、得られたものは多かったです。
作りたいものを企画するところから、どういう仕様にするかという部分、そしてコーディングまで自分ひとりで行ったので、とても勉強になりました。
いきなり「なにか作ってみる」と言われても、ハードルが高く感じるかもしれませんが、自分が「こういうのがあったら嬉しいな」と思ったものをまず作ってみることが大事です。
作ってみる過程で、それに必要な知識だけを調べて、まずツギハギみたいなコードでも完成させます。
きれいなコードとか読みやすいコードとか保守しやすいコードそういうのは後でいいです。学習段階なので。自分一人で作ってるので誰も迷惑しません。
そうやってまず完成させて公開してみないことには、どこが悪いのか、どこに改善できそうなところがあるのか、どこが難しいのかそういうことが一切わかりません。
先に本を買ったり、Webにあるチュートリアルとかをやってみるのもいいですが、一番身につくのは完成品を作ることです。そして、その完成したものを誰かに見せることが大事です。
誰かに見せることによってフィードバックを貰えたり、「この人はどうやったら使ってくれるだろう」と考える切っ掛けになったりします。
本については「それを作るのに必要な技術」についての本であれば先に買っても良いと思います。
どうやって勉強したか
とはいえ、仕事が終わってから勉強するというのはなかなかにしんどいです。
当時は今のように在宅勤務でもフレックスでも無く、帰ってきてからの自由時間が今よりも短かったように思えます。
そんな中、自分がどうやって時間を確保したかの方法について話します。
やる気について
家に帰ったらPCを付けてエディタを起動する。できればPCは付けっぱなしにしてエディタも起動しっぱなしにしましょう。
コードを書き始めるハードルを極限まで下げて、コードを書く「習慣」をつけるのが大事です。何かをやるために必要なのは「やる気」じゃなくて「習慣化」です。やる気で何かをするのは人間の性質的に困難です。
やる気というのは、「やる気」という目に見えないものを内に秘めないといけないというものではなく、手を動かしてる内に出てくるものです。
時間について
これについては、隙間時間や早起きを活用しました。月並みなことしか書けなくて恐縮です。
洗濯機回してる間とか、出勤前ちょっと時間空いたなという時に、エディタを起動したり参考書を開いたりするようにしてました。そのために家のPCはほとんどの時間付けっぱなしにしてました。
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このようなことを続けた結果、7年ほど大和でエンジニアとして活躍できています。
…ですが、こんな記事を書いておきながら、今はそういった勉強が疎かになっているなという自戒にもなりました。
次回は、続きとして、「WCMエンジニアとして一人前になるまでの道のり」というお題で記事を書こうと思います。
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