2018年4月13日 金曜日。
福岡発のアウトドア・登山プラットフォーム「YAMAP」を運営するヤマップが、シリーズBで約12億円の資金調達を行いました。
プレスリリース:https://corporate.yamap.co.jp/news/20180413/
これに伴い、ヤマップでは人員の拡充を行います。
↑ 代表の春山 with 投資をしてくれたみなさま
今回はヤマップという会社が、“いま”おもしろい理由について書かせていただきます。
(申し遅れましたが、ヤマップの﨑村昂立と申します)
なぜ、いま登山・アウトドアなのか?
みなさん、自然は好きですか?
鳥の声、川のせせらぎ、風に揺れる花々、木々から注ぐ木漏れ日。あるいは、人間の小ささを感じさせてくれる雄大な景色。
こういったものを「心の底から嫌い!」という方は、私が存じ上げる限りかなり少数派です。人間の多くは、心のどこかで自然を求めているものです。(本能的な自然への愛のことを、バイオフィリアと言います)
元来、人間は狩猟と農耕をしながら生きてきました。私たちの体は、自然の中で狩りをしたり、畑を耕すためにつくられているのです。そして、200万年前から現代に至るまで、私たちの体は基本的にバージョンアップをしていません。
今の社会はどうでしょう。
ここ数十年で都市化が一気に進み、多くの人間はオフィスビルでキーボードを叩いています。身体は変わらないのに、生活だけが劇的に変容してしまった。
「良い・悪い」ではなく、私たち人間は「生物としてバランスが悪くなっている」のではないでしょうか?
ヤマップは、テクノロジーで自然と都市をつなぎ、都市に住む人たちが少しでも自然の中で体を動かす時間をつくる(例えば、月に一度家族でハイキングをする)ような世界を目指す会社です。
その中で、フォーカスしているのが登山。国内最大の登山・アウトドアプラットフォーム「YAMAP」の開発・運営がヤマップのメーン事業です。
「YAMAP」については、下記ビデオをご覧ください。
YAMAPを通して実現したい3つのこと
・21世紀以降の人類にとって、最高にクール!な遊びとなるよう、登山・アウトドアを成熟させる。
・情報技術を駆使し、安心安全に登山・アウトドアが楽しめる仕組みをつくる。
・登山・アウトドアを通して地域経済に貢献し、人類の健康寿命延伸にも寄与する。
世の中の「自然と都市」に対する意識の変化
近年、ランニング・ジム・ヨガなどが一般的に普及し、「体を動かすこと」や「健康的であること」が見直されています。「地方移住」「ライフシフト」のような、新しいライフスタイルや考え方も浸透し始め、企業や行政は「働き方改革」「副業解禁」への取り組みを強化しています。こうした流れは、これまで続けられてきた「都市化への反動」だと考えられます。
さらに「野外フェス」「キャンプ・グランピング」「SUP」「トレイルランニング」といった、自然の中でのアクティビティも次々に台頭をしており、自然の中で遊ぶ・過ごすことの価値・市場は大きくなっています。
今後、AIの普及などにより私たちが「余暇」を獲得したとき、世の中の注目・関心は「人間にしかできないこと」に向かうはずです。そのとき「五感」を最大限に解放できる自然というフィールドは、大いなる可能性を秘めています。
これらの要因は、ヤマップにとって追い風です。資金調達も完了し、用意は揃いました。このチャンスを最大限に生かすためにも、いまこそ我々はアクセルを踏み抜く必要があります。
いま、まさにこの瞬間、2018年が面白い
2018年から始まる数年は、ヤマップにとって飛躍の年になります。
「YAMAP」というプロダクトの完成度を高め、DL数と継続率を伸ばすことへ注力し、圧倒的No.1の状態になる。さらに、石井スポーツを中心とする事業会社との連携によって、「登山」そのものをアップデートしていきます。
登山アプリとしてすでに国内最大規模を誇る「YAMAP」には、登山の裾野を広げるという責任も伴っているのです。
この一連の取り組み(圧倒的No.1・登山の裾野を広げる)には、とびきり優秀な人財が必要不可欠です。
ベンチャーは人がすべて。ヤマップでは「自分より優秀だと思う人」を仲間に入れるという考えで採用活動を行なっています。また、ヤマップのポジションに合わせるというよりも、その人に合わせてポジションを創りたいと考えています。
少しでもヤマップに興味があれば、ぜひコンタクトを取ってください。
ヤマップとは、どんな会社か?
最後に(今更)ヤマップという会社を少しだけ紹介していきます。私の独断と偏見ではありますが、少しでも雰囲気を掴んでいただければ幸いです。
働き方はスポーツスタイル
YAMAPの定時は8:30〜17:30。この限られた時間内で効率的に仕事を組み立てて終わらせることが求められます。だらだらと仕事をしない、スポーツスタイルです。
とはいえ、たまに仕事が終わると社内の休憩スペースでみんなでビールを飲むような日もあります笑
ユーザーファースト。全員が1ユーザー。
メンバーはみんな1ユーザーです。ヤマップには「CSこそ最大のマーケティング」という考えがあるので、誰が電話をとってもトラブルシューティングができなければなりませんし、何より造り手としてユーザーの課題感や要望を腹落ちさせるためには、自らがユーザーでなければなりません。
ヤマップでは月に一度、業務時間内にメンバーで登山に行くのですが、アプリのフィールド検証も兼ねています。山から帰ってきたら最新版のアプリへのフィードバックが飛び交うのも大きな特徴です。
↑ 2017年、社内登山の山小屋でのワンシーン
一番大事なのは社員。その次は。。。
メンバーの家族です。ヤマップでは、メンバーの1/3ほどが家庭を持っています。
会社自体が、自然の中での時間を大切にすることからも分かるように、その人の心の豊かさは非常に尊重されます。仕事のために、心のケアができなくなるような自体は本末転倒。
家族を持っているメンバーは、家族との時間を大切に。そうでないメンバーは、運動や趣味、旅行などに時間を使うことが推奨されています。(オムツ手当てやジム手当てなんてものもあります)
そうして、自分の時間の中で磨かれた美学や気づきを仕事に活かす。良い意味での公私混同をしてもらいたいと考えています。
福岡からグローバルニッチトップを目指す会社です
ヤマップの本社は福岡にあります。
福岡という街は、都市と自然(山と海)がとても近く、人口や物価の面からもバランスが取れた街(食に関しては本当に優れていると思います)です。弊社代表の春山は福岡出身。自分の好きな街で世界に羽ばたけることを証明したいという想いで、福岡で創業をしました。
メンバーは九州周辺出身のUターン・Jターン組はもちろん、福岡が気に入って福岡に棲み着いてしまったIターン組みも多数在籍しています。なので、福岡に縁がない方もまずは気軽にコンタクトをしてください。
※東京支社もあります
受賞歴(抜粋)
▶ TechCrunch Tokyo 2013 スタートアップバトル予選出場(2013 年)
▶ 第15 回福岡デザインアワード 入賞(2013 年)
▶ 2013 アジアデジタルアート大賞「エンターテイメント(産業応用)部門」優秀賞(2013 年)
▶ グッドデザイン賞受賞・ベスト100 選出・特別賞「ものづくりデザイン賞」受賞(2014 年)
▶ 第26 回「中小企業優秀新技術・新製品賞」ソフトウェア部門・優秀賞(2014 年)
▶ amazon web service 主催「Kyushu Startup Showcase」最優秀賞(2014 年)
▶ 雑誌AERA「日本を動かすベンチャー100」選出(2015 年)
▶ B DASH CAMP 2015 春「ピッチアリーナ」優勝 (2015 年)
▶ IBM BlueHub 支援事業(2015 年)
▶ Kyushu Startup Pavilion 2015 グランプリ受賞 (2015 年)
▶ EY アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー 2015 ジャパン 九州ブロック代表(2015 年)
▶ 環境省 国立公園オフィシャルパートナーシップ(2017 年)
▶ 2017 RedHerring Top 100 Global Winners 選出 (2017 年)
▶ 第3回宇宙開発利用大賞 内閣府特命担当大臣(宇宙政策)賞(2018 年)