わかりやすく10年先を見据えたバリューを目指して。COOが語る X Mile 10Value 誕生秘話
「令和を代表するメガベンチャーを創る」をミッションに掲げるX Mile。その大きな目標を達成するための重要な鍵となるのが、行動指針である「X Mile 10Value」です。
今回は、COOの渡邉に、組織におけるバリューの重要性や「X Mile 10Value」を定めた経緯について話を聞きました。
◆略歴
大手上場企業・スタートアップの2社にてHRテック/SaaSの新規事業開発を担当。エス・エム・エス出身者が起業した創業5年目のベンチャーにてHR及びマーケティング領域の複数の事業立上げを経験。2019年よりX MileのCo-Founder COOとして事業・組織を統括。国際基督教大学卒。
※本記事の内容は2025年7月公開時点のものです。
しなやかで強固な組織であるために欠かせないのがバリュー
──本日はバリューについておうかがいします。まずは、X Mileにおけるバリューの重要性について渡邉さんの考えをお聞かせください。
X Mileは「令和を代表するメガベンチャーを創る」というミッションのもと、事業構築力とテクノロジーを駆使して、ノンデスク産業の課題解決を目指しています。この高難易度かつ複雑性の高い問題に立ち向かう上で、組織はしなやかさと強固さをもたなければいけません。長く業界が抱える問題に立ち向かっていける組織をつくるためには、やはり目指していく方向性や組織が大切にすべき価値観の共有は重要です。
大変なときもうまくいっているときも全員で肩を組んで、組織としての馬力を出していく。そのために欠かせないのがバリューだと思っています。
人によって解釈が分かれないバリューを再定義
──現在は10個掲げているバリューですが、当初は5個でしたよね。変更・追加した経緯を教えてください。
そうです。以前は「JSIK(人生一回)」「From Issue」「Neural Speed」「Ownership」「Earnest」の5つでした。短い英単語で表現したため、覚えやすいというメリットがある反面、仲間が増えてくる中で人によってValueの解釈が微妙にズレてしまうという課題が表面化してきました。一人ひとりが「これはどういう意味なのか」とバリューの意味を解釈し直す時間が必要になっており、なかなか正しく浸透していきませんでした。
たとえば、JSIK(人生一回)であれば「一度きりの自分の人生を後悔しないように、その瞬間を妥協せずにやりぬく」ことを表現したのですが、なかにはプライベートを過剰に優先すると解釈する人もいて……。このように解釈がバラバラになってしまうと「方向性を揃える」という目的から遠ざかり、本来のバリューを設定した意味から遠ざかってしまいます。
そこで、ワードとしての覚えやすさよりも、人によって解釈が分かれることなく「こうあるべき」が明確なものに再定義することにしたんです。
──バリューの再定義においては、やはり「解釈を一致させる」ことを重視したのでしょうか。
そうですね。一つは、覚えにくくても良いから「大事にしたいこと」がはっきり分かること。もう一つは、向こう10年使えるバリューにすることでした。これから先、世の中はどう変わり、何がX Mileにとってのボトルネックや壁になるのか。まずは、それを考えて構想を練っていきました。
たとえば「大切な資産である情報を、適切に取り扱おう」は、まさに“向こう10年”使えることを意識したバリューです。当時は2021年でしたが、その頃からAIやデータを活用したシステムによって生産性が向上していくことは想像に難くありませんでした。そうなると、データをきちんと社内システムに格納して、活用可能なかたちで蓄積していくことが重要になっていきます。あえて、バリューに据えるのは珍しいかもしれませんが、必ず鍵になると考えて加えることにしました。
また、企業フェーズが進めば、必ず「成長の踊り場(*1)」に直面します。うまくいくことばかりではなく、利益率が悪くなって踏ん張らなければいけないシーンも出てくるでしょう。「限られたリソースで、顧客価値を最大化しよう」というバリューには、決して驕り高ぶらずに、いつまでも初心を忘れずにがんばっていこうという気持ちを反映しました。
△X Mile 10Value
──長期的な目線を多く取り入れたんですね。他社のバリューなども参考にされたんですか?
人材系の大手企業などのバリューは一通りチェックしましたね。とくに、10年先を意識するという観点で、AmazonやNetflixのようなアメリカのメガベンチャーは、かなり参考にした記憶があります。
また、宗教の教義が「なぜそのように設定されているのか」といった、論理的な理由を自分なりに調べて、ミッションやバリューに落とし込むのはどうだろうと研究したりもしましたね。
──なぜ、宗教の教義に注目されたんですか?意外な気がしますが……。
あまり知られていないのですが、「mission」という単語の成り立ちは宗教用語から来ており「投げかける」という意味なんです。もともとはラテン語で「送る」などを意味する「mittere」に由来し、キリスト教の礼拝で用いられたことから「伝道」を表すようになり、そこから「使命」や「任務」の意味合いを含むようになりました。方向性を指し示す「mission」が宗教に語源をもつ以上、ミッション達成の重要な鍵となるバリューをつくる上でも、宗教から学べることは多いのではないかと注目したんです。
*1)事業の成長や売上が鈍化する時期のこと
自分の行動を振り返る目的でバリューを活用してほしい
──バリュー浸透のために行っている取り組みを教えてください。
カルチャーブックや評価制度への盛り込みを行うとともに、マネージャー陣には「バリューを使ったフィードバック」をするように促しています。これによって、徐々にフィードバックされる側のメンバーからも「バリューの本来の意味を知るきっかけになった」という声も聞こえてくるようになり、解釈の不一致が減っていきました。また、昔ながらの取り組みですが、朝会でのバリュー唱和も覚えるという観点で欠かせません。声を出すことで1日の気合いを入れる目的もある取り組みです。
これらの取り組みによって、人による解釈の不一致が少なくなり、マネジメント業務の中で正しくバリューを使いやすくなったという実感をもっています。
──日頃の業務の中で、メンバーにはどのようにバリューを捉えて活用してほしいと思いますか?
X Mileのメンバーは、自身の成長と「お客様のために」という顧客志向を大切にして日々がんばってくれています。しかし、日常の業務に追われているうちに、知らず知らず視野が狭くなってしまったり、目線がずれて会社の目指す方向性と相反した行動をしてしまったりといったことは、誰にでも起こり得ることです。
時にはカルチャーブックを見返したり、唱和の時間にバリューの意味に想いを馳せてみたりして、自分を見つめ直してみる。自分の行動が会社の目指している方向性と合致しているのかを振り返る目的でバリューを活用してもらえたら嬉しいですね。
お話しできることを楽しみにしています!
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