こんにちは。X Mile(クロスマイル)の渡邉です。今回は、SaaSのプロダクト開発を担っているエンジニアの方にインタビューしました。新しい部署として立ちあがっている開発チームについて、一体どんな仕事をしているのでしょうか?さっそく話を聞いていきます!
密着するのはWebエンジニアの白石さんです。白石さんは今年に入社、現在はフルサイクルエンジニアとして活躍中です。白石さんは6年勤めた大手企業からWebエンジニアに転職されました。開発組織での動き方について、取材スタートです。
◆略歴
山口県出身、名古屋大学卒。NECへ入社し、SEとして6年間勤務。NECでは消防領域のシステムのSEを6年間勤める。プリセールス、プロマネ、ソフトウェア開発、新規事業検討、中期経営計画検討リーダー等、幅広く経験。2022年、X Mileに参画し、SaaSプロダクトのバックエンド/フロントとフルスタックに開発を行っている。
はじめに、前職について教えて頂けますか?
前職は創業100年以上の大手SIer(エスアイヤー)です。新卒で入社して、X Mileに入社するまでの6年間勤めていました。職種はシステムエンジニアで、プロダクトとしては消防領域のシステムを担当していました。
新卒から入社3年目までは消防指令システムのプリセールス、受注したシステムの構築プロジェクトのプロジェクトマネージャ(PM)を務めていました。
実は入社してからの3年間は一度もコードを書いた経験がありません。構築プロジェクトのPMを務め始めた当初から「そもそもコードも書けないPMが、コードを書く人達のマネージメントができるのか?」という思いがありました。そこで入社3年目の時に当時の事業部長に「開発を経験するためにグループ会社に出向させてください」と相談しました。
そして希望が通り、入社4年目から2年間、福岡のグループ会社に出向させてもらうことができました。出向先では、消防領域のプロダクトの機能強化やバグ改修を担当させてもらいました。ここで初めて実務でコードを書くことになります。最初は上手くやっていけるのか不安も大きかったのですが、もともとコツコツ勉強したり、分からないことを調べたりすることが好きな性格であったため、思ったよりスムーズに開発業務に適応することができました。
入社6年目で親会社に復帰してからは、プリセールスや構築プロジェクトのPMを担当しました。出向時の経験もあり、プリセールスでもPMでも出向前にはなかった手ごたえを感じることができました。前職では6年間でプリセールス、PM、プロダクト開発、新規事業検討等様々な業務を経験することができ、社会人として大きく成長できたと感じています。
X Mileに入社を決めた理由はなんですか?
私にとって、前職の6年間の中でもプロダクト開発に取り組んだ2年間は最も充実した期間でした。その経験から、エンジニアである以上やはり自ら手を動かしてモノづくりをするポジションにいたいと強く思うようになり転職を決意しました。
そのため転職活動の軸としては
・自社プロダクトを抱えており、それをスケールさせていこうとしている企業
・フルスタックなエンジニアを目指せる企業
の2点が大前提としてありました。しかしこれらの2点であればX Mileに限らず大抵の自社開発系スタートアップであれば満たしていると思います。
ではなぜX Mileに決めたかというと「ノンデスク?未知の事業アイデアがたくさん眠ってそうだな!」とワクワクしたからです。
「ノンデスク」という領域には非常に多くの業種が含まれていると思いますが、私が前職で担当していた消防というドメインもノンデスクの一種だと考えています。しかし、実際はその非効率な方法が当たり前となっているため、それが技術で改善できることに気づいていなかったり、そもそも改善しようという発想に至ってすらなかったりします。
消防という領域一つをとってもこんなにたくさんの事業アイデアが考えられるのだ、ということが前職での経験から分かっていたため、事業のビジョンを「ノンデスク」というとても広い視野で考えているX Mileにはとてもワクワクさせられました。X Mileでノンデスク産業の「未来の当たり前」となるアイデアを掘り起こして、「それを自らの手で形にしていけたら最高だな!」という思いで入社を決めました。
X Mileが開発するバーティカルSaaS
エンジニアの裁量が大きいと思ったことはありますか?
特にビジネスサイドの方が立場が強いとか、逆にエンジニアの方が強いとかそういったことはなく、お互いが対等な関係で連携できていると感じます。新規の開発タスク(新規機能、既存機能の改善)については、ビジネスサイドがユーザーヒアリング等で検証したものがエンジニアサイドに降りてきます。
内容については、必須の機能要件と場合によっては簡単なUI・UX案も示されるのですが、最終的にそれをどのように形にするかは担当するエンジニア次第となってきます。必須の機能要件を満たしつつ、UI・UX案を参考にしながらエンジニアサイドで最適な実装を考え、それを形にしていきます。
エンジニアサイドで実装を進めていると「ビジネスサイドの要件ではこう書かれているけど、このように変更した方が使いやすいのでは」と気づくこともあり、そのような場合はエンジニアサイドから意見を発信し、両者で議論し方針を意識合わせしています。
X Mileに来て得られたナレッジはありますか?
技術的な知見については本当にフルスタックに得られていると感じます。現時点では、社員はフロント、バックエンド、インフラで専任者を設けているわけではありません。バックエンドが得意な人でも、やりたいと手を上げればフロントのタスクをアサインしてもらうことも可能です。この辺りはテックリードが個人のキャリアプランや伸ばしたい領域を尊重してアサインしてくれます。
実は私の場合、プロダクトで採用されているRailsもReactも全く実務経験がなかったのですが、バックエンド寄りのタスクもフロント寄りのタスクも積極的にチャレンジしていった結果、3ヶ月経過した今ではどちらのタスクも他メンバーと同程度のスピードで完了できるようになりました。今後はインフラ系のタスクにもチャレンジしていきたいと思っています。
また以前よりも可読性、保守性の高いコードが書けるようになりました。正直なところ、コードレビューで指摘されるのは大体この観点です。特に私がよく指摘を受けるのが変数名、関数名のネーミング(用途や処理の内容が分かるような適切な名称を付けること)です。
今思うと、Rails、Reactのどちらも実務経験無しだった私でも入社当初からプロダクトのコードが読みづらいと感じることはほとんどありませんでした。これも常日頃からメンバー全員が可読性、保守性の高いコードを書くことを意識しているためだと思います。その他にも、ユーザーフレンドリーなプロダクトにするための最適な実装方法も自然と身についていくように感じます。個人的には実装方法で悩むことよりどうすればユーザーにとって分かりやすく、使いやすい実装にできるかといった観点で悩むことの方が多いような気がしています。
X Mileの技術スタックについて
ビジネスサイドと足並みを揃えて仕事を進められたと感じたことはありますか?
ビジネスサイドとプロダクトチームは非常に上手く連携できていると感じます。ビジネスサイドのメンバーがユーザーの課題や既存機能に対する改善要望をタイムリーに吸い上げて毎週の定例で共有してくれるおかげで、ユーザーから求められている機能を我々エンジニアがスピーディにリリースすることができています。
またビジネスサイドとプロダクトチームが上手く連携できるように、両チームのタスクの情報、進捗はBacklogでオープンに公開されています。そのおかげでビジネスサイドが今どんな要望、課題を吸い上げていてそれが今どのようなステータスにあるのか(ユーザー検証中、UI・UX案検討中等)をエンジニアメンバーはリアルタイムに把握することができます。一方でプロダクトチームのタスクの進捗(開発着手中、コードレビュー中等)もビジネスサイドにオープンに公開されています。
このようにビジネスサイドとプロダクトチームの連携を支える仕組み、取り組みがいくつも存在するおかげでユーザーが求める機能をスピーディに開発できています。
プロダクトの開発サイクルについて
馴染みやすい環境だと感じたことはありますか?
私の場合、実務でのコーディング経験が少ない状態での入社となったのですが、テックリードがアサインタスクや納期を上手く調整してくれたため、ストレス少なく業務に馴染むことができました。タスクのアサイン時には、1日で終わるレベルのタスクだと思っていても、いざ実装を進めていくと合わせて検討、修正すべき事項が見つかって想定の対応工数が膨らむことがありますが、そのような場合にもテックリードが納期を柔軟に調整してくれました。
またお昼休憩は好きなタイミングで1時間ほど取れるようになっています。私の場合GitHubのプルリク(コードレビュー依頼)を出したタイミングや、実装中に発生した厄介なバグを一つ解決できたタイミングで休憩に入ります。一人でランチを食べることもありますが、ビジネスサイドのメンバーと一緒に食べる日も多いです。
ちょうど最近始まったばかりなのですが、毎週金曜日の夜にエンジニアメンバーで任意参加の雑談会を30分程度開いています。参加は本当に任意であり、話す内容も本当に雑談です。誰も参加しない週もあれば、今週は賑やかだなあという週もあります。
これからやっていきたいことはありますか?
まずは、現在担当しているプロダクトの新機能追加、既存機能の改善を通して儲かるプロダクトに進化させていきながら、自身の技術力をさらに高めていきたいと思います。
そして将来的には今担当しているプロダクトとは別に、新規プロダクトの立ち上げに携わってみたいと考えています。ノンデスク産業は何も物流や建築だけではありません。きっとまだ他社も目をつけていないような画期的なサービスのアイデアもたくさん眠っていると思います。そうした未知のアイデア、サービスを掘り起こして、自ら開発リーダーを務めて我が子のようにかわいいと思えるプロダクトに成長させていきたいと思います。
実はプライベートでも何らかのプロダクトを開発してスケールさせていきたいと考えています。あわよくば一人で一儲けしてやろうと企んでいたりします。エンジニアはとても夢のある職業ですね。
最後に、これから入ってくる新しい仲間に一言お願いします!
X Mileはフルスタックに活躍できるエンジニアを目指せる環境だと考えています。またテックリードが各エンジニアのキャリアプラン、伸ばしたい領域を意識したうえでタスクをアサインしてくれるため、自分がなりたいエンジニアを目指していける環境でもあると思います。
さらにビジネスサイドのメンバーとも非常に距離が近いため、「白石さんが開発してくれた新機能、ユーザーからとても評判が良いです」と嬉しい声を聞くこともあり、エンジニアとして非常にやりがいを感じられます。
ぜひ私達と一緒にノンデスク産業のDXを盛り上げていきましょう!
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