「企画とか面白そうだからやってみたい!」と思っているすべての学生や社会人に読んでほしい。東証一部上場企業の新規事業担当者が伝える、現実。
こんにちは、ウィルグループの武本です。
現在私たちウィルグループでは、社内でどんどん新規事業を生んでいくような組織体制で、挑戦を続けるメンバーがたくさんいます。
その中で、「いいなー、企画とか事業開発とかやってみたいなー」といった声を頂くことも多いです。
ぜひ一緒にやりましょう!という気持ちがある反面、
「事業をつくる、なんかカッコいい」というイメージが先行しているのではないか?
会社のなかで事業をつくることの大変さって?
など、実際の仕事のリアルを知れる機会が少ないように感じたので
新規事業の事業企画の目線でこの記事を書こうと思いました。
学生の頃にしていたような企画と、仕事の企画は全く違うということ。
当然、売上や数字を求められるということ。
世の中に「企画職」と呼ばれる仕事はたくさんあるので一概に今回の話が当てはまるとは限りませんので悪しからず。
少しでも企画する仕事に興味がある人は読んでほしいです。そして、就活や転職の参考になると嬉しいです。
そもそも新規事業の立ち上げってどんな人がやっているの?
弊社の場合、新規事業の立ち上げがやりたい!という気持ちを持ったメンバーが責任者を務めています。
大手とはいえ、社内の異動の都合というより本人のやる気や意思次第です。
既存事業で成果を残しながら目標を持って挑んでいれば携わるチャンスを得られます(弊社の場合)。
新規事業担当って、何をやってるの?
まずは市場を見ること、知ること、聞くこと。
「自分しか知らない課題」を見つけたら、そこからとにかく足を使ってヒアリング。
表面的な課題ではなく、ヒアリングでインサイトを見つけます。
統計データなどももちろん調査しますが、とにかく一次情報を取りにいきます。
飛び込みでヒアリングさせてもらうこともあれば、事前にアポイントを取ってヒアリングへ行くことも。
その声をもとにプロトタイプに落とし込んでみたり、その結果を受けて課題の深堀を行ったり、マーケティング調査してセールスまでひとりで完遂したり。
業界の絞り込みを行う上ではそもそも聞けてないゾーンについてもマーケットのサイズや競合を見て今の自社のアセットと能力値を見てどこなら勝てるのか分析もします。
結論、サービスを生み出すところからユーザーの手に届いて売り上げが立つところ、事業成長性まで全てを設計・実行します。
新規事業担当、何が大変?
簡潔にいうと、
プレッシャーがかかる中で、事業がグロースするであろう光を見つけなくちゃいけないこと。
それから、孤独だからこそ事業への思いだけではなく、事業に関わる全ての事象が説明できなければならないこと。
事業を進めるためにしっかりと自分の思いだけでなく可能性や現状、市場、ユーザーの声を説明できなければなりません。
実際に現場で求められる情報は「そんな情報どこにあるねん?!」と思うようなことも。
ユーザーも会社も説得する必要がある。説明できない事業に何の価値もありません。
仮説を立てる力と、それを自分の行動をもって答えを導く力が必要です。
逆に楽しいことで言うなら、事業企画段階では解像度があがっていく感じやイメージしていたものがどんどん実現していく感じは楽しいです。
実際にユーザーに使われるとすっごく嬉しい、でもそれより安堵のほうが強いです。
安堵っていうのは、ここに至るまで開発担当だったり社内の稟議だったり人を巻き込んでいるからその人たちの人生を背負っているのでそこに対して価値が発揮できたことに、ほっとします。
単純に世の中にとって必要なものをつくっている前提で考えているから新しいものが受け入れられづらいなかで受け入れてもらえ手ポジティブな声をもらえたときにはすごく嬉しいです。
また、サービスの認知がユーザーの中で高まってきていることを感じると普及している=価値提供ができていることなので嬉しく思います。
まとめ:企画=考えることじゃない、実行して結果をつくること。
今回の記事は新規事業立ち上げに携わるメンバー全員で、仕事への思いや意見を書きました。
一体何をやっているのかわからない「新規事業企画」の仕事が少しでも伝わったらな、と。
新規事業をつくることは総じて楽しいことも、また本当です。
ただ事業企画とは、自分が思いついたことをさらっとやれるわけではもちろんなく、自分自身・市場・ユーザー・メンバーそれぞれに向き合って初めて一歩前へ進める仕事であり、常に感謝の気持ちを持ってその責任を負っていく覚悟を持って仕事をしています。
改めて、襟を正す気持ちで。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。