wevnalの最大の強みは何か。これまでの社員インタビューを振り返ると、大半のメンバーが「人」と答えていることに気づきます。企業として、人と組織に積極的な投資をしてきた背景があるほか、共に過ごす時間の長さにより共通の価値観や文化が培われたことも大きな要因だと言えそうです。
一方、組織が急拡大している今、以前のように時間をかけて共通認識を醸成することが難しくなっていることも事実。事業の急成長フェーズにおいて、これから入社するメンバーにはどのような思考や能力が求められるのか。
今回は取締役COOの西田 貴彦さんに、自身のキャリア観を振り返ってもらうと共に、新卒メンバーに期待すること、担ってもらいたい役割について語ってもらいました。
目次
- 大手企業からベンチャーまで、多様な経験を経てwevnalへ入社
- 思考と行動の両輪を回し、成果を出し続ける大切さ
- 個の成長を、社会に対するインパクト創出に向ける
大手企業からベンチャーまで、多様な経験を経てwevnalへ入社
── まずは西田さんの経歴について教えてください。
私のキャリアは、大学在学中に公認会計士の資格を取得し、大手監査法人のトーマツに入所するところから始まりました。ところが、企業の会計処理や決算内容など、すでにあるものを読み解く仕事が自分の性格に合っていないと感じ、約2年半で転職を決めました。
2社目に選んだのは、医療・介護分野での人材紹介で最大手のエス・エム・エスです。当時、戦略コンサル出身者が事業会社に転職して活躍するトレンドがありました。そういった中で同社の存在を知って入社し、在職中は経営企画グループや子会社の管理部業務を担当しました。
そこで教え込まれたのは、大手コンサルティング会社であるマッキンゼーやアクセンチュア出身の上司によるロジカルシンキングです。約6年半、非論理的な受け答えは許されず、1行の文章に対して1時間以上の厳しいフィードバックがあるような環境で教えをたたき込まれました。
他方、世の中では機械学習やディープラーニングといったテクノロジーが注目されるようになり、私自身も管理部門としてもAIを活用することが今後は必要になるのではと考え始め、3社目としてAIのエッジコンピューティングを主たる事業領域にしているLeapmindへ入社をしました。その後、ペットテックのベンチャーを経てwevnalへ入社、という経緯になります。
── 大手〜スタートアップまで幅広く経験してきた西田さんにとって、wevnalのどこが一番の魅力だったのでしょうか?
大きく2つの魅力を感じていました。そのうちの1つが事業内容です。
私が入社した2020年当時、情報を得るには「Webで検索して探す」という単一方向の手段が中心でした。それが自分にとっては違和感で、オフラインの店舗接客のように、Web内でも双方向性のあるコミュニケーションによってデジタルマーケティングはもっと改善できると思っていたんです。
その頃のwevnalといえば、ブランド体験を向上させるBXプラットフォーム「BOTCHAN」を自社開発し、チャットボットの新たな可能性を模索していた時期。この会社なら自分が感じている課題感を解決できるかもしれないと思いました。
2つ目は、会社に対して自分が貢献できると感じた点です。
特にファウンダーの3人、磯山と前田、森元にはそれぞれ大きな魅力がありつつも、私の持っている強みとはまったく別の能力を有していると感じました。
磯山は度量が深く、前田はビジネスを生み出す才能があり、森元は数字にコミットして成果をつくることに長けています。そこに対して私は管理部門での経験があるため、掛け合わせたときの相乗効果が期待できると考えました。
── 現在は取締役COOとしてBOTCHAN事業の統括をしていますが、新設された事業推進部においては、具体的にはどのようなミッションがあるのでしょうか?
2023年12月に設置された事業推進部にて、プロダクトが拡張する中で生まれた2つの課題を解決することを目的に取り組んでいます。
1つ目は、膨れ上がった「組織をより良くするためのイシュー」を整理すること。2つ目は新メンバーに対して当社の文化をキャッチアップしてもらうための施策を打ち、早期の活躍や定着を生み出すことです。
wevnalはハイコンテクストな文化を持つ組織だと思うので、入社したメンバーへ価値観に対する理解や共通認識をていねいに育むことが大切だと考えています。
思考と行動の両輪を回し、成果を出し続ける大切さ
── 今回は新卒採用にフォーカスしたお話ができればと思うのですが、キャリア採用とはまた異なる視点の期待があるのではないでしょうか?
wevnalには4つのValueがあり、新卒の方々は特に「Honesty」と「Challenger」の2つを意識して活躍してほしいと考えています。Honestyとは素直さや誠実さを示す言葉。ベンチャー企業で働く上では目の前で起きている事象や他者からの意見をピュアに受け止める力が大切だと思っています。言い換えれば、自らの成長を阻害しかねない余計なプライドをいかに捨てられるか、ということです。
Challengerについては、「学ぶための意欲と実行力」を指す言葉だと私は解釈しています。成長したいですと言葉にするだけでなく、それに伴う行動が重要です。例えば、本をおすすめされたら1週間後には読み終え、実行やアウトプットにつなげる。こういった行動を続けていくことで、Professionalといった他のValueに結びつけられると思っています。
── wevnalに入社後、どうすれば2つのValueを身につけていけるでしょうか?
これはもうシンプルな話で、目の前の仕事に対して成果を出す、そのための努力をし続ける。それ以外に選択肢はないと思っています。
成果とは何か、という定義に対するわかりやすさは事業サイドと管理サイド、開発サイドによって違いはあります。それでも仕事の成果に向き合い、期待以上の結果を出すことは共通です。そのためにも、HonestyとChallengerという2つのValueを意識することが大事なのかなと思います。
ではwevnalがどんな環境を用意できるのかというと、それは成長の機会です。ベンチャーやスタートアップだからではなく、今まさにビジネスが急成長しているフェーズだからこそ提供できるチャンスが多いと考えています。
私たちがBXプラットフォームとして提供しているBOTCHANは、マルチプロダクト戦略を取りつつ、それぞれのプロダクトごとに複数の機能を実装するという難易度の高いビジネスに挑戦しています。当然、事業やサービスの成長が大前提にあるので課題も多く発生していますし、成果を得るチャンスも多くなっています。
── 成長意欲のあるメンバーが集まる中、どんなタイプの人材が新卒では多いですか?
「行動派」と「思考派」で分けるとしたら、最近は思考派の新卒メンバーも増えている印象があります。エンジニア採用を積極的に続けてきた関係から、全体の傾向が思考派に寄ってきているのかもしれません。
ただし、重要なのはどちらか一方ではなく「思考と行動の両輪を回す」ことです。私の好きな言葉であり、エス・エム・エス時代に上司から教わった大切な指針でもあります。考えるだけでは課題に対する解決策は導けませんし、行動だけでも答えは得られません。両輪を回しながらチューニングをするからこそ最適解にたどり着くわけです。
こうした視点も併せて、これから新卒入社するメンバーには仕事へ取り組んでもらいたいですね。
個の成長を、社会に対するインパクト創出に向ける
── 今後、新卒メンバーにはどんなことを期待したいですか?
wevnalが成長するために超えるべき壁、イシューと向き合い、自らを高めていってほしいと思っています。その先に責任あるポジションを任せることもあると思いますが、最終的には社会に対する貢献につなげてほしいですね。
役職というのはあくまで「役割」でしかありません。個人の力を伸ばして重要なポジションに就きたいという考え方ではなく、役割を持つ人たちが集まる会社、法人格を通じて社会にインパクトを与える。そういった、役職名にとらわれない発想で自身の価値を磨いていってほしいなと新卒で入るメンバーには伝えたいですね。
── 最後に、これから新卒入社するメンバーに向けてメッセージをお願いします。
Valueの1つであるHonestyには「嘘をつかない」というニュアンスもあると思っています。だからこそ、wevnalではメンバー同士がフラットに何でも話し合える関係性がありますし、時にはぶつかり合うこともあります。
それでも険悪なムードにならないのは、相手に対する「愛」があるからです。愛があるからこそ正面から意見を言うことができるし、それを乗り越えてきたからこそ人として、組織としての強さが生まれたのだと思います。
ただ、ハイコンテキストの文化の良さを残しつつ事業をスケールさせていくには難しさが伴います。今後、wevnalが中長期で成長していく上では、新卒メンバーが1つの鍵になる可能性もありますので、そういった思いも込めて、wevnalでの活躍を期待したいですね。
wevnalでは現在、事業の拡大に伴い新卒採用を行っています。 会社にご興味を持っていただいた方は、まずはお気軽にご連絡ください!
取材協力:CASTER BIZ recruiting