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荒唐無稽を面白がれる超実務家は家族と会社を本気で愛する「カルマとしての編集者」weroll共同代表 浅野雄介

werollってどんなところ? マーケティングエージェンシーと名乗りながら、その範囲は時にコンサル、時にその戦略の実装部隊、映画関係でのディープな動き、出版、グッズの展開…色々のそれぞれ、なぜそんなに”色々”やるのか。この不思議な会社を1人ずつの言葉と彼らの周囲の人からの言葉で紹介していく連載。トップバッターはやはりwerollらしさの体現と言える代表の浅野雄介から始めたい。
編集者からキャリアを始め、Amazonで外資の空気をイキイキと泳ぎきり、独立後の自身の会社ではコンサルティングとして指揮をとりながら共同代表の北原からは「(浅野さんにとって)編集の仕事は業(カルマ)」と言われるwerollの編集長こと 浅野雄介に話を聞いた。


バチバチと瞬発力で組み立てていく楽しさと、年単位で育てるクリエイティブワークの醍醐味。どちらも代え難い仕事

浅野の日々の仕事はでの大手通信会社の戦略コンサルティング(weroll one)や、映画を中心としたデジタルマーケティング・プロモーション(weroll ADs)の指揮。ひっきりなしに開始される打ち合わせや求められる判断事項に、日中はデスクか出張で常にどこかへ飛んでいる。
「最近は出張先でも、移動中でもオンライン会議や作業ができるから。昔みたいに移動中に睡眠とるとか土地の美味しいものを食べにいくとか、のどかなことが減ってるのが残念」と苦笑いする。

誰もが「忙しすぎる人」と言うが当人はメンバーとのやりとりでの笑顔、オンラインでの打ち合わせ先との笑い声も印象的で、オフィスには趣味感溢れるインテリアやアートピース、ガジェットが並んでいる。「置いてある絵とかオブジェは、自宅に置ききれていない物」と言うことだが明るいオフィスの環境や風通しの良さ、また親しみある空気を担っている浅野の一部のような存在だろう。

仕事で楽しさを感じる瞬間は「短期間で仕上げていくコンサルティングワーク。特に、新規事業の戦略会議のアドバイザリーや壁打ちなどです。今までの自身の経験・知見を総動員してクライアントの置かれている状況を、バチバチと瞬発力で組み立てていく楽しさがある」。同時に自社のクリエイティブを育てていくことも「単体での事業インパクトはなくても、一年越しなどでじわじわ効果があるのを見た時にやってよかったと感じる瞬間」と言う。一見真逆とも取れる事業姿勢を手を動かし、人を繋いで成り立たせる。この辺りが共同代表の北原からも「浅野くん、編集者はもう業(ごう)だよね」と言われる理由だろうか。


スーツ姿は比較的珍しい浅野「このあとクライアントに会うので」。普段はメンバーともカジュアル

日々の打ち込むルーティンは「料理」
子どものお弁当から、イノベーティブ中華のレッスンまで「解像度を上げていくために」


「北原さんが岩と対話してる間、僕は肉と対話してる」クライマーの共同代表北原豪と


大切にしているものは、という問いには「家族と仕事。仕事というか、会社、会社は自分の子どものようなとこもあるから」と答え「実は料理を結構していて、子どものお弁当とかも作ったりしてる」と、会社にも家族にも子煩悩な愛情を見せる。
また、料理をプロのシェフについて習っているなど料理自体に打ち込む姿も。「やっぱり料理は作ると食の解像度が格段に上がる。火の通し方とか、炒めると焼くの目的の違いで材料の切り方も変わることは習ってわかることも多い。肉を見て火の通し方とか、北原さんのルーティンが毎週のクライミングなら僕は今は料理。僕は真剣に肉と向かい合ってる、北原さんが岩と向かい合ってる間に(笑)」。食に関する解像度はクリエイティブにも影響する、微妙な味付けや素材の違い、シェフの手業を理解し言語化できることは日常の仕事の解像度も上げてくれるひとつの補助線だ。実は東北にある完全招待制の店に行きたく、呼ばれるレベルまで料理を理解するのが一つの目標ということ。

まだ公開できない超でかい仕事を抱えて走る日々。
今のプロジェクト見て「やってみたい」って面白がれる人と、これからの話をしたい


数十億円のクライアントワークを複数抱えて走る、同時にスモールビジネスやカルチャーワークのハッチ、場づくりになる自社プロジェクトも大切なwerollの「両輪」


やりたいこととやるべきこと、やれることが同じ方向に向くようプロジェクトの規模を超えて走る浅野は、一緒に走れる仲間に常に会いたいと言う。「今すでに、表に並んでいるワークやプロジェクトにジョインしたいと言うのもいいのですが、こんなことをやりたい、やれるかもと言う可能性は常に持ち寄れる場なので。werollの中だけではなく合う場所に落とし込んで、やれる形を探れる。会社自体、代表たちがそう言う姿勢なので、まずは”面白い人、あつまれ”っていう感じで何かを一緒に作ってみましょう。werollでなら面白い形で、やれるなって言う条件が揃ったら始まっちゃったりするので(笑)」地域のことだったり、映画やZINEの出版だったり、大企業のクライアントワークだったりとその形は一見バラバラ。だけどwerollだからやりたい、やれるねというプロジェクトは日々生まれ育っている。これから始まる未来の話が止まらない浅野と、熱量の高い話をして一緒に走ってみたい人と話しをしたい。お祭り前夜のような静かな高揚感とはにかんだ笑顔で浅野は「待ってます」と未来の仲間に言葉を結ぶ。

共同代表の北原豪から見た浅野雄介

パッと見クールで浅野とは真逆にも見える共同代表の北原豪、顔を合わすのは週に一度程度だが、ほぼ毎日浅野とは連絡をとっていて、熱いビジネストークを交わすという彼から見た浅野雄介とは?

「浅野くんは”一緒に荒唐無稽なことを面白がれる数少ない人”です。荒唐無稽、それなのに超実務家。つまりリアリティがある人なんだと思います。
どちらかに振れている人、というのは多いんですが、そういう人の多くは反対側のことが全然わからなかったりするので、結局リアリティが無いことが多いんです。要は形にならない。それを形にできるっていうのは貴重なことで、それができる浅野くんを自分も近くで触れていることで(自分は両立できているか)危機感を覚えられるので、成長させてもらっていると思ってます」



オフィスは浅野の自宅からはみ出したガジェットやレコード、アートピースの展示室のようでもある。スタッフと世界観を共有できる場としても自然と機能しているように見える

<プロフィール>
Asano Yusuke weroll共同代表
https://www.wantedly.com/id/asano_yusuke_weroll
HOUYHNHNMやEYESCREAMなどのライフスタイル雑誌/WEBマガジンの編集者・広告営業から、一転、AmazonのWEBプロデューサーに。その後、独立し、2019年デジタルマーケティング会社weroll Inc.設立。マーケターはDJのようなものだと考えているが、DJ自体はあまり上手くない。PDCAを含め、自転車、レコード、スケートボードなど、回るものが大好物。気持ちは生涯編集者。青山学院大学卒、中央大学法科大学院中退。千葉県出身。

<Photo>
Akimoto Fukuda

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元ミュージシャンと編集者。共同代表が考えるwerollの「クリエイティブ・ドリブン」と企業文化への想い
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