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今回は、DX本部で組織づくりや活性化を行う「ビルドアップチーム」を務めるふたりに、DX本部での組織づくりや事業への影響について話を聞きました。
左:Nさん DX本部 ディレクター
2015年にエンジニアとして新卒入社。Wedding Parkの広告開発やPhotoraitでの商品開発を経験、社内活性化チーム「WPPJ」のリーダーも務める。2022年4月から2023年3月の産休育休を経てDX本部に異動。現在はディレクターを務める。
学生時代の結婚式場でのアルバイトで、結婚式の魅力と裏側にある忙しさを知る。「IT×ブライダル」に結婚式の価値向上の可能性を感じたことが入社の決め手。
右:Kさん DX本部 エンジニア
2017年にエンジニアとして新卒入社。Wedding Parkのサイト開発、ハナレポの立ち上げなどを経験したのち、2021年よりDXサービスの開発を兼務。2022年10月から2023年3月の育休を経てDX本部へ異動し、エンジニアとしてsurvoxの開発を担当。
ITを活用して業界を変えることに魅力を感じたことと、面談などで会ってきた社員の人柄が入社の決め手。
DX本部の組織づくりと「ビルドアップチーム」
ーーDX本部の「ビルドアップチーム」とはどんなチームですか?
K:ひとことで言うと、DX本部の組織づくりや活性化をするチームです。ただ盛り上げるのではなく、メンバーみんなの目線を揃えて事業につなげることを目的にしています。
ーー「ビルドアップチーム」はどうして生まれたのでしょうか?
N:会社の経営理念を浸透させること、部署の一体感を生むことで「チームウエディングパーク」をつくるために生まれました。
K:DX本部は、他のウエディングパークのサービスと比較して独立性が高く、新卒7年目の僕で下から2番目と、社会人経験の長いメンバーが多いんです。メンバー各々が自走できる集団だからこそ、チームとしての一体感をつくることが必要でした。
ーーDX本部の組織づくりや「ビルドアップチーム」で大切にしていることは何ですか?
K:DX本部が掲げる意義目標※「デジタルの力で結婚の文化を守り、育てる」をベースに、みんなの目線を揃えることです。
※意義目標…最終的に実現したい状態や影響を示した目標
N:メンバーへのアンケートや組織のエンゲージメントサーベイ結果を見ながら、組織の強み・弱みを理解したうえで施策を検討して、振り返りも定量的なスコアと照らし合わせながらしています。
施策は、部門長の小笠さんと「今、DX本部が注力するべきポイント」を決めています。今は、部署立ち上げから少人数で走り抜けてきた中での属人化を脱するべく「ナレッジの汎用化」がテーマ。
部署のみんなにも組織課題やビルドアップの方針を共有していて、各施策をやる目的もしっかりと伝えています。
K:唐突に施策をやると、フィットせず形骸化したりシラケてしまったりすることもあると思うんです。部署のエンゲージメントサーベイやアンケートの結果をもとに、“こういう結果が出ています。だからこれをやります。”と、伝えることで、みんなが納得して取り組めて、一緒に盛り上がれているのだと感じます。
ビルドアップチームの取り組み
ーービルドアップチームではどんなことをしているんですか?
K:「経営理念を浸透させる」「心理的安全性をつくる」「強みを伸ばす」など、目的をカテゴリごとに組織づくりや活性化の施策を考えて実施しています。
ーー具体的にはどんな施策をしているのか、いくつか教えてください。
N:「経営理念を浸透させる」では、ウエディングパークの経営理念をメンバーそれぞれが自分の言葉で語れるようになることを目指して、意見を伝えあう「しゃべくりDX」という時間を設けています。
たとえば、社員総会や月末の締め会での方針発表をどう捉えて、自分のアクションにどう落とし込むかをディスカッションしたり、社長を呼んでDX本部の歴史を語ってもらったりしました。
自分の言葉で伝えることで、みんなの会社の方針などの解像度が上がったし、目の前にある自分のミッションに落とし込むクセもつきました。また、自分だけでは気づかなかった新しい視点を得るきっかけにもなっています。
K:「心理的安全性をつくる」では、ちょっとしたできごとやもやもやが言いづらくなってきていると感じた時、気軽に質問やナレッジシェアができるSlackの「#ぼそっと-dx」チャンネルをつくりました。
元々業務の話を中心にする想定でしたが、雑談もどんどん投稿されるようになりました。チームに根付いたことでDX本部の雰囲気も明るくなって、普段から聞きやすい雰囲気が生まれました。活性化のために、朝会で良かった投稿の紹介もしています。
今までクローズドなDMでやり取りしていて見えなかった内容もオープンなチャンネルでするようになって、やり取りを見たメンバーが気軽にコメントするなど新しいコミュニケーションも生まれています。
N:「ぼそっと」なら言ってもいいなと心理的ハードルは低いですね。事業に関するちょっと哲学的なつぶやきがあったり、スレッドが100件ついてる時もあったりと。気軽に発信できる場づくりが、自分の言葉で事業について話す機会にもつながっていると感じます。
K:「強みを伸ばす」では、毎月末に行う締め飲み会で、職種を越えて本音で話し合う「愛のイチズバ」をしました。メンバーそれぞれへの愛(ここがスゴイ!)を伝えたうえで、ズバ(こういう風にするともっとよくなりそう!)を伝えあう。お互いを深く知っていてメンバー間の関係値があるからこそ活きた施策でした。とても盛り上がったし、“またやりたい!”という声も多く聞きました。
N:普段からたくさん相手を見ているからこそ、当たり障りのない話ではなく、その人ならではの込み入った「愛」と「ズバ」の話ができましたね。“明日からこれを変える”という具体的なアクション改善を宣言しているメンバーもいました。
組織づくりが事業に与える影響とは?
ーー「ビルドアップ」によって得られたことや変化を教えてください。
K:チームの雰囲気がかなり変わりました。他部署からも“DX本部、明るくてめちゃくちゃ雰囲気いいよね!”と言ってもらえることが増えたんです。以前は「個の能力が高いプロフェッショナル集団」というイメージでしたが、今はそれにプラスして「チーム感」が強くなりました。
各々の目標を共有していることも、日々のコミュニケーションにつながっていると感じますね。
N:職種の壁がどんどんなくなって、ひとつのチームになっていくことを感じています。
誰かが困っていることは、個人の課題ではなくチームの課題として捉えて、「みんなで解決する」というシーンが増えているんです。
たとえば、部署の朝会で月曜日にメンバーみんなで「今週の宣言」をして金曜日に振り返りをしていて、達成できなかったことがあれば困っていることを共有して助け合うようになりました。オンラインのミーティングでも全員ミュートを外していますね。
こういう雰囲気になったのは、ビルドアップチームで行ってきたいろいろな施策の積み重ねのおかげだと思います。
メンバーからの反応で嬉しかったこともありました。今四半期の部署での振り返りの時に、“みんなのやっていることが、バラバラではなく大きなひとつのものだという意識が強まった”というコメントがあったんです。ビルドアップチームとして目指す成果が出てきていると感じられました。
ーー組織づくりは、事業にどんな影響を与えると思いますか?
K:ビルドアップチームとして組織づくりを行う中で、組織が活性化することはいいプロダクトをつくることにも直結する有意義なものなんだと実感しています。
チームのコミュニケーションが希薄だと、議論も起こらずいいプロダクトは作れません。コミュニケーションが増えて何でも言い合えるような基盤があれば、同じ目標を目指すうえで生まれた疑問を議論して、目線が揃ったクリアな状態でみんなが臨めるようになります。そんな風に組織を活性化させることが、いいサービスづくりにつながるのだと思います。
N:メンバー同士に信頼関係があって、大きな目標に向かうためだと分かっているから、いろいろ言い合えるようになりましたね。
K:信頼をつくっているという感覚はすごくありますね!協力もよりしやすくなったと思います。僕自身、誰かが困っていたら動きたいという気持ちが強くなりました。
先日、“新プロジェクトでこういうことをやりたいんだけど、エンジニアの視点で教えてほしい”と営業メンバーから相談をもらいました。もしかしたら、以前だったら気軽には相談してもらえなかったかもしれないなと思ったんです。職種の壁を越えてひとつのチームでやる。遠慮しないで言い合える良さを感じました。
N:会社や部署の方針を自分の業務に落とし込む機会を増やすことで、視座を高めることにもつながりました。
「プロロロロ~」という、私たちの事業が生み出せる価値を学術的にプレゼンする施策があります。その中で、事業単体での提案ではなく、ウエディングパークの目指すビジョンや経営理念など目指すべき未来から逆算して“私たちは今どうするべきなのか”、“果たすべき役割が何なのか”という「デザイン経営」的提案が多くなりました。
ほかにも、普段のコミュニケーションから生まれた事業の改善が、本当に日々たくさんあります。気軽にディスカッションできる状態をつくったことでの事業への影響は大きいと思います。
今は少人数だからこそ実現できているところもあると思うので、人数が増えてもできる仕組みづくりを頑張りたいです。