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デザイナー Sさん
学生時代はプロダクトデザイン・UIデザインを学び、2020年ウエディングパークにデザイナーとして新卒入社。「Wedding Park 海外」、「Wedding Park」、広告入稿管理ダッシュボード「weddima」のデザイナーを経験。現在はメンバーへのデザイン・コーディングレビューや新卒研修でのメンター、デザイナーチームの管理業務なども担当。
ウエディングパークには、IT×ブライダル領域の開拓の可能性やデザイナーとしての業務領域の幅に惹か入社。
今回は、Sさんが当社でしてきた挑戦や経験を通して「ウエディングパークのデザイナー」についてお伝えします。
「デザイナーチーム」でのレベルアップ
ーーウエディングパークでのデザイナーの業務領域を教えてください。
まず、仕事の流れとしては、デザイナーは「仕様を決める」フェーズから入ることが多いです。担当するのは、ユーザー向けサイトやクライアント向け管理画面といったサービスデザインやロゴデザインといった「デザイン」と、HTML・CSS、一部のJavaScriptでの「コーディング」です。
デザイナーの中でも得意な領域はそれぞれ異なるので、みんなでカバーしたりボトムアップしたりと連携しています。
僕は、何もなかったところから新しいものができるワクワク感や、企画した人が喜んでくれるのが嬉しくて「デザイン」のフェーズが特に好きです。
ーーデザイナーチームの中でも、それぞれの得意領域を発揮できるのはいいですね。どんな風に連携しているんですか?
各々が別の事業や案件を担当していますが、チームの朝会や定例ミーティングで情報交換をしたり、気になったデザインを共有する「デザインシェア」を定期的に開催したり、日常的な案件の進捗状況を共有・相談したりもしています。チームを一言でいうと「主体性を持って動けるチーム」だと思います。
ーー実際にSさんが提案や実施したことは、どんなものがありますか?
僕が最近したのは、「デザイン判定後のディスカッションミーティング」と「コーディング勉強会」です。
デザイン判定後のデザインを担当したメンバーとのディスカッションは、デザインルールの統一やナレッジ化を促進させる目的で始めました。
コーディング勉強会については、毎月テーマを設定してチームのスキルアップ勉強会を実施することにして、先月はコーディングをテーマにしました。
ーーデザイナー以外のメンバーとの「開発チーム」についてはいかがですか?
いくつかのチームで仕事をしてきましたが、どのチームでも共通しているのは「デザイナーがどんどん提案できる環境をつくってもらっている」と感じられることです。
最近担当したチームごとの違いとしては、「Wedding Park」は、10年以上続く大規模サイトの開発なので影響する範囲も広く、色んな人や角度から意見をもらえたり、コンセプトに沿ってどんな表現をするかを考えたりするのが面白さです。
一方、広告入稿管理ダッシュボードの「weddima」は、規模が小さい分、ディレクターやエンジニアだけでなくセールスやコンサルタントのメンバーとも距離が近く、現場の声を拾いながらのブラッシュアップやスピード感のある開発が面白さです。社内でも色々なタイプの開発がありますね。
数値や反響で感じた「デザイン」の力
ーー担当してきた中で、特に印象に残っている案件はありますか?
ふたつあって、ひとつは“デザインでこんなに数値が変わるんだ!”とデザインの重要性を感じた「Wedding Park 海外」のLPリニューアル、もうひとつは“コンテンツで業界に影響を与えられた!”と感じた「ウエディングパーク クチコミアワード」の新設です。
ひとつめの「Wedding Park 海外」のLPリニューアルは、1年目に担当した案件です。離脱率やスクロール率の向上を目的にLPのデザインを変更したところ、大幅に改善されたんです。“デザインでこんなに数値が変わるんだ!”とデザインの重要性を改めて感じました。
文字情報の多いページだったため、イラストを入れて文字量が少なく感じられるようバランスをとりました。情報量が多い中でも難しく感じないように、柔らかいテイストのデザイン・イラストを入れたページに変更し、改善に繋がりました。
ふたつめの「ウエディングパーク クチコミアワード」は2年目で担当した案件です。年間を通して高い評価を得ている結婚式場を表彰する新しいコンテンツをつくりました。
リリース後、ユーザーへの効果はもちろん、クライアントから「受賞を目指します!」と言っていただいたり、業界紙でも特集が組まれたりとしたことで、受賞価値のある賞を、デザイン面からつくりだせたのではないかと感じています。
「Wedding Park」サイトは柔らかいトーンのデザインが多い中、高級感のある格式高い印象を与えるトーンにしました。このデザインに行き着くまでに、何度も担当ディレクターや先輩デザイナーともディスカッションを重ねて、余白や色数などにもこだわり「Wedding Park」らしさと高級感を両立させるデザインが完成しました。
スマートフォンページとロゴのデザイン
失敗から学んだことと、これから
ーー逆に、“しくじった!”と思った経験はありますか?
1年目の冬に「記事コンテンツの回遊率を伸ばす」ことを目的にした施策を実施したのですが、残念ながら回遊率の向上には繋がりませんでした。
デザインのトンマナに気を取られて、目的のための情報設計が弱かったと反省しています。
振り返ってみると、仕様についての提案はしたものの、企画や目的を鵜呑みにしてしまい、企画の根本を考えられていませんでした。
企画の根本を理解していれば、デザイナーとして別のアプローチが提案できたのではないか?と感じます。
目的がそのコンテンツや仕様で達成できるのか考えて開発すること、デザイン思考が重要だと学びました。そこからは、プロトタイプをつくって仕様を提案したり開発したりするようになりました。
ーー最後に、挑戦したいことを教えてください
個人では「ゼロイチの開発」、チームでは「デザインシステムの構築」に挑戦したいです。
今までは、ある程度ルールがある中での挑戦が多かったので、もう一歩踏み出して、新規事業のデザインをゼロからつくり、デザインガイドラインやルールをつくるというところまで挑戦してみたいです。
「デザインシステムの構築」については、今後もメンバーが増えていく中で、早期にキャッチアップして開発できるように、ガイドラインのブラッシュアップやコンポーネントなど整備していきたいです。
デザイナーチームは、まだまだ属人化していることも多いので、全員でレベルアップ・スキルアップして環境を整えていきたいと思います。