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CES 2018レポート: 1. Googleの逆襲

・逆襲のGoogle Assitant

CES 2017はAmazon Alexaの独壇場だった。展示されていた700以上のプロダクトにAlexaが搭載、メディアはこぞってAlexaの年が始まったことを宣言した。実際、スマートスピーカーの占有率においてもAmazon Echoは全体の70%以上を占めており、スマートホーム、ロボティクス、そして自動車といった領域においてはAlexa一強の状態となっている。その勢いは今年も止まらず、CES 2018でトヨタはAlexaのサポートを今年後半から開始することを宣言した。

しかし、ラスベガスに降り立ち、空港からCESの会場へたどり着く前に、すでに誰もが確信したに違いない。Googleの逆襲がはじまった!実際、ラスベガスという都市そのものがGoogleにジャックされている。あらゆる電光掲示板に浮かび上がる "Hey Google" の2ワードはラスベガスの中心であるストリップの空中を貫通して走るラスベガス・モノレールにもしっかりと刻印されたいた。

CESの会場でもGoogleの存在は圧倒的だ。気鋭のスタートアップが集結するSands Expoに到着してまず目を引くのは、巨大なGoogle Assistantのガチャポン。4フレーズのうち、好きなものを発話すると、発話内容に対してGoogle Assistantが回答してくれ、フレーズに応じた色のボールが落ちてくる仕組みだ。ボールの中にはGoogle関連のプレゼントが入っている。Sands Expoの展示場がオープンする前から、ガチャポンの列にはすでに長蛇の列ができていた。去年のAlexaにはなかった、参加者が笑顔になるプロモーション展開は、金持ち企業のただの道楽だと馬鹿にはできない。この親密さが、ユーザーそしてパートナーとの距離の近さが、Googleの反撃戦略の根底に存在しているからだ。

Sands Expoの展示会場内でもGoogleの存在は圧倒的だ。あらゆるブースで目にするのは "works with the Google Assistant" のロゴ。もちろん "works with Amazon Alexa" のロゴも記載されてはいるが、Amazonとの決定的な違いはGoogle Assistantを使ったプロダクトのブースにGoogle Assistantのユニフォームを来た説明員が存在することだった。CES 2017ではAmazon Alexaがいたるところに存在したものの、スタートアップのブースにAlexaチームの人間がいることは無かった。それに対してGoogleは自身のブースの中でスタートアップやパートナー企業を囲い込むのではなく、彼らのブースに自ら直接説明員として張り付いていた。その結果、Sands ExpoのいたるところでGoogle Assistantのつなぎのユニフォームを着た人間と遭遇することになる。この視覚的効果は絶大で、"works with Amazon Alexa" のロゴがいたるところにあるにもかかわらず、Amazon Alexaの存在は後景へと追いやられ、Googleの印象だけが増幅され、拡張されていく。そしてパートナー企業に対して寄り添う展示のあり方が、Googleにある種の民主制を感じさせるのだ。これはCES 2017で感じたAlexaの覇権とは全く異なるスタイルである。去年はAlexaのプラットフォームにのること、そしてその唯一性が暗黙の了解であり、そこにはある種の強権的独裁の匂いが充満していた。そして、Googleはその強権性を突いた。親密さの創造による鮮やかな反撃がはじまった。

音声アシスタント領域におけるAmazon vs Googleの対立構造の激化はこれで鮮明になった。Googleは今年、間違いなく巻き返しをはかる。すでにメディアもこの対立の激化に大きく注目しており、Alexaが火をつけたVoice Computingの波はGoogleの鮮やかな反撃によって今年もさらに大きくなることに疑いを得ない。

けれども、少し待ってほしい。これは決してAmazon vs Googleの二項対立に終始する戦いではない、そんな予感も一方で、緩やかに、けれども確実に水面下で漂っている。AlexaとGoogleのロゴと並んで僕らが目にするもう一つのロゴの存在は、大きく目立ちはしないものの、忘却されるにはあまりに存在感が大きい。いわく、

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