手を動かし続けるエンジニアでありたい。ここはそんな私にとって居心地が良い環境【モバイル/インターネット 「WxTech®」開発・安齋 進也】
ウェザーニューズで、「WxTech®」の開発に携わるエンジニア、安齋 進也。2020年1月に中途入社しました。そんな安齋の目には、当社の環境がエンジニアとしてのキャリアを歩む上で魅力的なものに映っています。安齋のこれまでを振り返りながら、エンジニアとして描くありたい姿と抱いている想いを語ります。
-「WxTech®」の幅広い開発業務に携わるエンジニア
2020年1月、私はウェザーニューズに入社しました。
それから、2020年の11月現在はエンジニアとして、「WxTech® (ウェザーテック)」と呼ばれるウェザーニューズが立ち上げた気象データ提供・分析サービスのシステム全般を担当しています。また、ウェザーニュースアプリのクラウド側APIの実装もしています。
一応、WxTech®には広く関わっていて。データ提供という点では、APIのシステム開発を行ったり、広告部分では裏側の計測、集計の仕組みをつくったりもしています。他にも、最近リリースしたソラテナのデータ取得のAPI部分の開発や、分析という点だと、WxTech®の簡易分析のAPIもつくっています。
入社直後は、ウェザーニュースアプリ向けのAPI・裏側の開発業務がメインでした。その後、4月、5月あたりから、WxTech®のAPIやデータ活用における必要な機能開発に携わっている形ですね。
データを生成する部分はフォーキャストのエンジニアがいます。過去の天気のデータは、気象庁から頂けるデータや当社内のデータから集めているのですが、1kmメッシュに直す作業はフォーキャストエンジニアが担当しています。データをつくる部分と、APIを出す部分で分かれており、API関連は私が、データ周りについてはフォーキャストエンジニアが担当する形です。
-アプリ開発全体に関わる。先輩とその経験から得た今に通じる教え
私のファーストキャリアは、2011年から2020年まで勤めた印刷会社でした。
もともと学生のころから、情報系の研究をしたいという想いがありました。というのも、高校生のころに親がPCを持っていて、PCに触っていくうちに情報系に興味を持ったんです。その後、実際に学んでみて、自分に合っているな、楽しいなと思い、それを仕事にしたいという想いが自分の中に生まれました。
そうした中、大学院時代の就職活動時に、推薦企業一覧から研究ができそうな会社を探していました。その中にあったのが、後に私がファーストキャリアとして選択するその印刷会社でした。
たまたま大学生のころに、その会社の近くに住んでいたこと。また、当時珍しい看板があり、調べたところその会社がつくったものだったこと。そして、IT人材も募集されていたことなど、複数の理由が絡み合い、縁あって入社することになりました。
入社したタイミングは、ちょうど様々なIT企業がiPhone4やiPhone4s向けにスマートフォンアプリをつくり出したころでした。その当時スマートフォンアプリはかなり珍しかったので、やるとなったら何ができるのか、どうつくり上げていくのかに興味を持って、業務には取り組んでいました。
そうした中、IoT向けのアプリを自分で企画・作成・リリースするところまで経験させてもらいました。ビジネス向けのアプリだったのですが、自分でデザインもUIもすべて決めるところまで携わることができたんです。
そこで、デザインに対する考えや、ユーザーメリットや品質をどう保つのかという観点でも、今につながる経験が積めましたね。プロダクションとしてリリースするための品質の保ち方についても、大きな学びになっています。
当時は、AndroidもiOSのソースコードもすべて自分が担当していたこともあり、がむしゃらにやっていました。部署の先輩が細かいことに拘らず、AndroidでもiOSでもどんどんやっていくタイプだったこともあり、感化されたんだと思います。
そうした経験から、新しいことにチャレンジする必要があってもそれを壁と思わず、必要な知識があれば身につけていけばいいという考え方が身につきました。言い方を変えると、当たって砕けろというイメージかもしれません(笑)。
ものをつくる部分で、楽しく仕事ができたかなと思っています。最近のある程度大きな会社は、開発自体をアウトソースする傾向にあると思うのですが、上司に恵まれ自分でつくることができた、その先輩と一緒に仕事をすることができたというのは今も財産になっていると思います。
-手を動かし、自分でつくる楽しさを求めて──新天地で感じる環境の良さ
ものをつくること、開発をすること自体は楽しみながら取り組めていたのですが、その環境が年を経るにつれて徐々になくなってきてしまいました。
さらに、大きな事業を担当することになり、自分で手を動かすよりも、大枠や方針を決めて細かいところはお願いするポジションになったんです。システムの話でいうと、プログラマーだった人がプロジェクトマネージャーになったイメージですね。
そのタイミングで、どうしても自分でつくる楽しさが薄れてしまって……。もう一度自分でつくる楽しみを味わえる企業はないかな?ということで転職を考え始め、出会ったのがウェザーニューズでした。
ウェザーニューズは、最初は単純に転職サイトに掲載されていたんです。書いてある内容が自分たちでエンジニアリングをするという内容で、おもしろそうだなと思い面接を受けました。その過程でリーダーにあたる方々と話をする中で、自分たちで開発運用まで行うというスタイルや熱意が伝わってきたため、入社を決めました。
他にも選択肢はありましたが、BtoBというビジネスモデルで企業の裏側のシステムをつくる会社が多かったんです。前職時代、実際に使っているユーザーの声がわからないということを感じていたので、BtoCの開発をしている点がウェザーニューズ入社の決め手でした。また、IoTやアプリなど、仕事の幅も選択肢の中で一番広いことも魅力的でした。
前職は印刷会社だったこともあり、紙やフィルムに文字をプリントすることが第一で、ITがあまり紐づかなかったんです。なので、やっている仕事が会社の主軸と合わず、自分のやっていることの意味がわからなくなることがありました。
しかし、ウェザーニューズに入社してからは、気象データをいかに良くするか、いかに届けるかという観点で、一緒の方向を見て開発業務に取り組めているので、仕事が非常にしやすいと感じています。
やれることも無限大にあり、エンジニアとして非常に働きやすい環境だと思います。
また、気象や天気という概念は、いろいろなところに関わってきます。その中で、その元となるデータを提供、分析できるわけですから、多くの発見があります。
大きなインフラに乗っかれたという意味では、クラウド屋としてつらいと感じた部分はとくにありませんでしたし、データの部分もいい形で配信できる仕組みができ上がったこともあり、今後の提供もスムーズにいくのではないかと思っています。
一回目のリリースを早くすることも重要ですが、そこには徐々に良くしていくという観点もあります。ですから、関係者の思惑を盛り込みながら、今やるべきことは何かを考えるよう意識しています。ただ、一つひとつが連動したものをつくる上で、最初から壮大なプランが描かれていることもあるので、スピード感を持ってやっていくのに苦労することはありますね。
-ここはエンジニアにも日の目が当たる場所。可能な限り手を動かし続ける
ウェザーニューズに入社して一年が経ちましたが、エンジニアとして感じているのはその環境の良さです。
一般的に、なにかのサービスがリリースされたとき、事業を構成した人がクローズアップされる一方で、開発する人はアウトソースされているため、日の目が当たらないイメージがあると思います。
しかし、ウェザーニューズでは、エンジニアが自分でつくったもの、アウトプットしたものを評価しようという風土があるので、エンジニアが楽しく働ける会社だと思います。
内部的に、誰かの業務が改善されたというものでも、誰かに使われるものという点で、ある種のアウトプットです。なので、ウェザーニューズでは、「ありがとう」と言ってもらえますし、きちんと評価をしてもらえます。
みんなでチャットなどを使いながら、アウトプットを共有しつつ仕事を進め、それに対してみんなが反応する、盛り上げる文化があります。そこに、リーダーが積極的に反応してくれるのも、いい文化だなと思っています。
今後は、提供できるデータがたくさんあるものの、すべてを提供できていないので、その幅を広げていきたいと思っています。また、天気によってビジネスがどう変わるのかという領域にも踏み込んでいきたいですね。
そして、可能な限り、自分で手を動かせる人でありたいです。年齢と共に指示を出す人になっていくとは思いますが、手を動かしつつも指示を出せる人になりたいですね。