セールスの醍醐味は、きっかけづくり
「お客様とお話しして、困っていることを見つけると、感情移入しちゃうタイプなんです。現状解決できないことを、このサービスを使うことで課題を解決できますよ、とご提案できること自体が楽しいんです。」
そう生き生きと語るのは、現在SaaS事業部でフィールドセールスとして活躍する野瀬風楽。
「サービスを使ってもらえると自分も嬉しいし、お客様も新しい価値を体験できる。そのきっかけを作れるのがセールスの仕事で。そこに面白さを感じています。」
実は当初、カスタマーサクセスとしてWealthParkに入社したという。
「入社して半年ほど経った頃に、セールスをやってみないか?と声をかけていただいて。今では、カスタマーサクセスで培った経験を活かしてセールスに邁進しています!」
リレーが繋がるような感覚が楽しい
「セールス自体とても好きなんですが、『WealthParkのセールス』ならではの面白さも感じているんです」と語る野瀬。
「1つ目は、自分の動きが直接会社の成長に繋がることです。少人数のチームなので、今月自分が1社受注するのか、2社受注するか、それとも0なのかが、会社の事業成長にダイレクトに響くんです。またそれによって、WealthParkに出資してくださっている方々からの見え方や、業界での立ち位置も左右される。そこに面白さを感じています。」
「2つ目は、色んな方々の頑張りの『リレー』を繋げられることです。
WealthParkには、エンジニアやデザイナーがいいものを作って、マーケティングチームが認知を広げて、カスタマーサクセスが既存のお客様を大事にするという社内のリレーがあるんです。そこにセールスが頑張って新しいお客様を増やすことで、それがきれいに繋がっていく感覚なんです。」
「リレー」という表現で社内の連携について語ってくれた野瀬。仕事をする中で、印象的な出来事があったという。
「SaaS事業部には、インサイドセールス、私が所属するフィールドセールス、カスタマーサクセスなど様々なチームがあるんですが、それぞれKPIがあります。
半年ほど前に私が1社受注した時、もちろんフィールドセールスチームのKPI達成に繋がったんですが、後を引き継ぐカスタマーサクセスチームのKPIにもダイレクトに貢献できたことがあったんです。まさにリレーだったんです。点での頑張りが、その後にも続いていって、トータルで事業の成長につなげられたと思うと、すごく嬉しかったですね。」
COMMIT TO RESULTSとは、会社とお客様との約束
「COMMIT TO RESULTSは、『会社とお客様との約束』だと思っています。
会社や事業が存続、成長していかないと、お客様もサービスを使い続けられない。事業継続はもちろん自社のためでもあるんですが、これまで、私やサービスを信じて利用決断してくれた既存のお客様のためでもあるので、結果にこだわって毎月積み上げていくことが大事だと思っています。」
成果に対して真っ直ぐな彼女に、その原動力について聞いてみると、野瀬らしい答えが返ってきた。
「結果にコミットというより、興味があることに全力で向かっていく、という方が正しいかもしれません。日々のセールス活動でも、自分が持っている案件の中で『今月はこれだ!』ってスイッチが入ると、突っ走ってしまうんです(笑)。上司からは、長期で育てないといけないお客様もちゃんとフォローしよう、とフィードバックをもらうこともあり、都度修正しながら、結果にこだわってセールスをしています。」
セールス以外で、無我夢中になって取り組んだ事について尋ねてみると、2つのエピソードを挙げてくれた。
「中学生の時は吹奏楽部で。毎年コンクールで上位にいくような強豪校だったんです。2、3年生でコンクールに出るようになると、1年間ほとんど休みがないんですよ。でも楽しくてやっているから、全く苦じゃなかったですね。」
大学は横浜市立大学の国際総合科学部に進み、そこで模擬国連のサークル活動に勤しんだという。どんなところに面白さを見出していたのだろうか。
「模擬国連は国際会議を模擬するもので、毎回会議のテーマがあるんです。例えば、SDGsや女性の人権、食糧問題など、実際に国連で議論されているようなテーマが設定されて、それぞれのメンバーは各国の大使役を任されます。会議当日までに、担当国のスタンスをもとにリサーチして、その上で議論していくんですね。この国だったら、このテーマに関して、こういうスタンスを取らないと国益が損なわれる等、様々なことを考えながら動くんです。
世界的な問題も、ただニュースを見て知るのと、実際に自分が大使になったつもりで考えるのとでは全然違うんですよね。それが面白いなと思って熱中していました。実は授業よりこっちの活動の方が楽しくて。4年間みっちりやりましたよ!」
「いつも心に太陽を」
現在セールスを楽しんでいる野瀬だが、異動当初に大きな壁にぶつかったという。
「2020年の10月にフィールドセールスに異動したんですが、そこから12月末までの約3ヶ月間、1社も受注できなかったんです。その期間が一番辛かったですね。結果を出さないと自分の存在意義はないと思っていたので。」
「実は最初、そんなに不安はなかったんです。前職でもセールスをやっていましたし、WealthParkに入ってからも、カスタマーサクセスとしてプロダクトの機能やお客様のことを熟知していたので。すぐに売れると思っていたんです。でも、全然通用しませんでした。」
この難しい状況を、一体どうやって打開したのだろうか。
「3ヶ月受注ゼロという結果を目の当たりにし、私のやり方では通用しないと気づいたんです。その後色々と考えた結果、まずはプロダクトをたくさん売っているメンバーの真似をしようと決めました。実際にやっていることを教えてもらったり、お客様とのコミュニケーションの取り方を見せてもらったりして、徐々に吸収していきました。そうしたら1月に初めて受注できたんです!その時は本当に嬉しかったですし、セールスとしてこの組織にいる価値がようやく出せたなと思って安心しましたね。」
なかなか結果が出ない3ヶ月間、とても辛かったというが、その間どうやって気持ちを保っていたのだろうか。野瀬はある言葉を教えてくれた。
「『いつも心に太陽を』これは亡き母の言葉なんですが、辛いことがあった時だけではなくて、何気ない普段の生活でも大切にしている言葉で。
明るい気持ちでいた方が物事をポジティブに捉えられるし、周りからも私のことをポジティブに見てもらえるだろうし。」
「もちろん諦めたいな、無理じゃないかなと思うこともあるんですが、明るくしていれば、自分の気持ちとしても前を向けますし、お客様も自信を持って勧めてくれる人から買いたいと思うので、いちセールスとしても大事な姿勢だと思っています。」
WealthParkの立ち位置を、確固たるものにしていきたい
フィールドセールスとしてお客様に寄り添う野瀬に、WealthParkビジネスの提供価値について聞いてみると、「紙でのやり取りをなくせます、それによりコスト削減・業務効率化できます、というのが分かりやすい入り口ではあるんですが」と前置きをしつつ話し始めた。
「導入いただくことで、不動産オーナー様とのコミュニケーションが取りやすくなったり、その上でよりよいご提案ができたりする事の方が価値としては大きいと思っています。やっぱりビジネスとして、自社のお客さんを逃さない、長くお付き合いしてもらう、ということは大事なので。」
WealthParkビジネスの価値は、それだけにとどまらないという。
「オーナー様はご高齢の方が多いんです。だから、もう歳なのでアプリを使うのは無理です、そもそもガラケーしか持っていないので使えません、という方もいらっしゃいます。そういう場合は無理強いせず、従来のコミュニケーションでいいですよ、とか、場合によっては御子息の方に案内してもいいですか、となることもあるんです。
息子さん娘さんと繋がることって、管理会社様にとっても良いことなんですよ。相続をきっかけに御子息の方が、他社に預けることにした、売ることにした、と管理会社に相談なく決めてしまわれる事も多々あるんです。でも御子息と繋がれることで、そういった事態を防げる可能性がある。これは管理会社様にとって大きな価値になると思っています。」
野瀬は生き生きとした表情で、今後の展望についても教えてくれた。
「今後は、オーナーアプリといえばWealthParkだよねって、言っていただけるよう、立ち位置を確固たるものにしていきたいですね。そうやってポジションが固まっていくことは、WealthParkが描く世界観を実現するためにも大事な基盤になると思っています。」
最後は、野瀬から候補者の方へのメッセージで締めくくりたい。
「決まり切ったルールに従いたい、手取り足取り教えてもらいたいという方は、正直WealthParkに合わないと思います。『新卒だから』『こういう経歴だから』は関係なく、やりたいと思って自らガツガツ進んでいける人、それを自分の成長のきっかけにしたいと思う人がWealthParkの今のフェーズを楽しめると思います。
会社のメンバーは頼もしくてステキな人たちが多いので、自分の意思で頑張りたいと思う方は、ぜひWealthParkの門を叩いてください。」
インタビュアー
渡邉あす香|Asuka Watanabe
愛知県出身。大学卒業後に人材会社に入社。
企業のITエンジニア採用支援に5年間従事した後、2020年にフリーのライターに転身。
現在は、就転職や採用関連の記事を中心に執筆している。
https://www.facebook.com/asuka.watanabe.129