キリロムの重大な問題の一つ 水。
乾季がある国。しかも山ともなるとそれは死活問題。
当初は自分たちで湧き水が出る所にコンクリートパイプを埋めて井戸のようなものを作っていたのですが、住民増加に伴い問題となってきた。
山の乾季は12月~5月
3月にはこの状態。多少深く掘りなおしたところで焼け石に水。。。。
節水制限どころの話ではない。
昨年は水不足解消に向け水源を求めて森に入った。
水源は100m以上先にあったがモーターの電源確保、30本ものパイプを繋いでの輸送と課題が多い解消法だった。
今年はと言えば、異常気象のおかげもあり、無事乗り切る事が出来た。が、水問題を何とかしないといけない事に何も変わりはない。
そんな中、スタッフが「近くのお寺が井戸を掘ってるから見に行くか?」
と聞いてきた。
こんなところまでボーリング車が来てた!
しかも出てるし!
以前は井戸を掘っても出ない可能性を考えると掘る事にためらいがあった。
しかし、2kmしか離れていない場所で地下水が出たことで、地下水があると確信できた。
このチャンスを逃すまいと、すぐに掘ってくれと交渉。
「分かった。ここまで来たんだから、ついでに掘ってあげるよ、水が出なかったらお金も要らない。」
という、とってもいい人だった!
「オークンチュラーン!クニョムサバイチェメンテーン!」
(ありがとうございます!私は本当にうれしいです!)
出来る限りのクメール語で対応。
で3日後に掘ってもらった!
泥水!!!
なんで??
お寺は126m掘ったところで出た。当然、同じ深さまで掘るのだと思ってたら、36mしか掘っていないらしい。
彼曰く「土壌が柔らかくこれ以上掘れない。」
「1か月も使えば綺麗な水になるよ。」
浅井戸で泥水・・・・・
全然信用できない!
再度交渉!
1時間後・・・
「分かった。もう一個掘ろう。」
今度はちゃんと業者の方に出そうな場所を聞いて掘ってもらった。
出た!
86mの深井戸。こんどは綺麗!
キリロム天然水!
結局、3か所掘ってもらいましたが、きれいな水が出たのは2か所。
毎年悩まされていたキリロムの問題の一つは解消されそうです。