What we do
▼はじめに
-知られざる漢方薬の可能性-
漢方薬はサプリメントなどと同等と捉えられることが多いですが、健康食品のサプリメントなどと異なり、正式に認可されている医薬品です。ドラッグストアなどで一般用医薬品としても販売されていますが、医師が処方し保険適応となる医療用医薬品の方が市場が大きく、その規模は年間約1,800億円にも上ります。(※1)また漢方医学は、中国起源の医学「中医学」を基に、1000年以上の歴史を経て日本独自で発展を遂げてきた、日本人のための医学とも言えます。私たちVARYTEXは、些細な症状を治療の拠り所に発展してきた漢方医学を、最先端テクノロジーの力で進化させることにより、 日本人の3人に2人が抱えている「不調」を大きく改善する一手を打てると考えています。
▼VARYTEX株式会社は日本の伝統医学を最先端テクノロジーの力で進化させるべく、日本東洋医学会との共同開発事業基本協定書に基づいて漢方ソフトウェアの開発を進めている「漢方テック」スタートアップ
- D2Cからピボット、医療現場でのSaMD(プログラム医療機器)に挑戦 -
2021年の創業より、一般の方に向けた漢方の体質チェックサービスや漢方薬の販売を実施しました。独自に開発・提供してきた「体質チェックシステム」が学会・医療関係者から評価され、国際標準化を目指したソフトウェアの共同開発事業基本協定書を結びました。
現在は、医療現場を主な対象とし、今まで習得が難しいと言われてきた漢方医学の診察方法や適正な漢方薬の使い方をサジェストして医師の漢方治療をサポートする「漢方診断支援ソフトウェア」(SaaS及びSaMD)の開発に注力しています。処方したくても複雑さが故に処方がしずらいというハードルをテクノロジーの力により解決し、漢方医学の発展及び適正使用の推進のために漢方のDXを具現化するプロダクト開発をおこなっています。
▼VARYTEXの軌跡
2021年
- 創業
- ドラッグストア「KAMPO MANIA TOKYO」を開設
- 「KAMPO MANIA」ブランドと証セルフチェックシステムをスタート
2022年
- 「KAMPO MANIA」の体質セルフチェックが臨床現場などでも評価され、医療機関向けのサービスにピボット
- 日本東洋医学会と漢方ソフトウェア共同開発事業基本協定書を締結
- NES投資事業有限責任組合(運営者:NES株式会社)等を引受先とするJ-KISS型新株予約権を発行し、シードラウンドにおける4200万円の資金調達を実施
2023年
- day by day株式会社を引受先とするJ-KISS型新株予約権を発行し、シードラウンド累計5200万円の資金調達を実施
- 日本東洋医学会、筑波大学との共同研究を開始
- 日本医療研究開発機構(AMED)の令和5年度「統合医療」に係る医療の質向上・科学的根拠収集研究事業:非専門医の漢方診療を支援するソフトウェア実装に向けた基盤整備にて、当社開発「KAMPO 365」が採用
2024年
- PKSHA アルゴリズム2号ファンド等を引受先とする約1.4億円の第三者割当増資を実施(NEW!)
- SMBCVCを引受先とする約2000万円の第三者割当増資を実施(NEW!)
- 伝統医学関連の国際標準化活動として2024 OPEN WEEK OF ISO/TC249 (上海)にて漢方テック企業の日本代表として登壇(NEW!)
▼プレスリリース
(2023年1月23日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000077291.html
(2024年4月17日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000077291.html
Why we do
VARYTEX SHIP
▼VARYTEXのPurpose
- ひとりでも多くの健康と幸せのために最高のIntelligenceとTechnologyを駆使して「漢方の進化」に貢献する -
▼VARYTEXのMission
- 漢方理論の標準化と適正使用の推進 -
漢方は長い間、難解で閉鎖的だと言われてきました。私たちは、医療のDXが進む中、漢方がより多くの「治療」に用いられるよう、標準化と適正使用の推進を使命として活動してまいります。
▼医療現場における課題
- 漢方医学習得の難しさ -
現在、臨床医32万人のうち約9割が漢方薬を処方している(※2)といわれており、多くの診療科で活用されていることが伺えます。一方で、漢方専門医は約2,000名と漢方薬を処方する臨床医の1%にも満たない人数なのです。漢方医学習得の難しさを数字が物語っています。
実際の医療現場において、西洋医学での診断が難しい症状や治療に難渋するケースは多く、漢方治療が効果を発揮するケースは少なくありません。しかしながら、西洋医学を学んできた医師にとって、漢方医学は診断や薬の選択などが複雑で難しいと言われています。そのため、適正な漢方治療を可能にするサポートが求められます。
- ドクターショッピングを繰り返すMUS患者 -
病院やクリニックなど臨床現場の大きな課題としてMUS患者(従来の呼び名:不定愁訴)(※3)の治療法が未だに確立されていないことが挙げられます。さらに、その割合は外来患者の3〜4割を占めると言われています(※4)。医師でも説明が困難な症状のため、満足のいく診察や処方を受けることができずクリニックを転々としている(ドクターショッピング)患者が多いことが課題として挙げられています。
MUSに悩む患者さんの症状や体質を漢方的に可視化し、適切な診断方法を医師に提案するプロダクトの開発を目指しています。
How we do
「Open Week of ISO/TC249 Secretariat」(上海市/中国)に招待され日本代表として参加(平野/中央左)
VARYTEXメンバー
▼学会とのアライアンス
当社は日本唯一最大の漢方学会である日本東洋医学会との共同開発事業基本提供書に基づいて、独自のアルゴリズムを構築していきます。これにより、漢方専門医でなくとも、必要としている患者に対して適切な漢方治療を支援できるソフトウェア(プログラム医療機器)を開発しています。
▼イグジット、IPOの経験もある強力なパートナーシップ
私たちのチームはツムラ出身の代表とCIO、ヤフー出身のCTO他、薬剤師や管理栄養士など様々な背景を持ったメンバーが集結しました。さらに、日本を代表する漢方学会の日本東洋医学会や筑波大学などとパートナーとして提携しています。また、戦略アドバイザーとして元株式会社QLife代表取締役の山内善行氏と複数に渡るIPOの実績を持つ齊藤悟志氏を財務アドバイザーとして迎えました。
▽制度・福利厚生
フレックスタイム・テレワークなど時間と場所を有効に活用しながら企業価値向上を全員で追及します。
弊社は「テレワーク東京ルール」実践企業宣言の申請に向け、取り組んでいます。
・スーパーフレックスタイム制度採用
・年末年始夏季休暇制定
・慶弔休暇制定
・社会保険雇用保険完備
・漢方薬・生薬認定薬剤師による漢方無料相談
・年数回集合研修
・イベント(クルージング等)
-毎年夏には江ノ島に行き、クルージングやBBQなど、特徴的な取り組みも行なっています。
※1株式会社ツムラIR情報医療用漢方製剤の動向
市場動向(2022年度)
※2 漢方薬処方実態調査2011 日本漢方生薬製剤協会
※3 Medically Unexplained Symptoms 医学的に説明困難な症状
※4 MUSの疫学論文
Smith RC, et al : Classification and diagnosis of patients with medically unexplained symptoms. J Gen Intern Med 22 : 685―691, 2007.