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50人を超えるスタートアップの組織化の進め方。OKR運用法ー第2回バカン合宿レポート その3

バカン合宿レポート その3では、「OKR」についてお伝えします。今後、サービス領域の拡大や地域事業展開が加速していく中で、メンバー全員が同じベクトルに向かっていくために、合宿では部門ごとの「OKR」をじっくり議論しました。

この記事は、第2回バカン合宿レポートその3です。バカン合宿の全記事は以下の目次からお読みいただけます。(ご興味ある記事だけお読みいただくだけでもお役立ていただけるよう記事を書いています。)

バカン合宿の記事は

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バカン合宿で、徹底して取り組んだ3つのこと【その2】スタートアップの合宿を成功させるために必要な準備



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<第2回バカン 合宿>

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第4期目バカン 急成長期に差し掛かったスタートアップ、メンバー全員で真剣討論!事業を指数関数的に成長させるためにどちらの方向に舵を切るのかー第2回バカン合宿レポート【その2】


50人を超えるスタートアップの組織化の進め方。OKR運用法ー第2回バカン合宿レポート【その3】⇦この記事はここです!

そもそもOKRとは、目標の設定・管理方法の一つで、Objective and Key Results(目的と主要な結果)の略称で、GoogleやFacebook、日本のスタートアップや大手企業でも取り入れられている手法です。

(図は https://www.kaonavi.jp/dictionary/okr/より引用させていただきました)

特徴は、高い頻度のコミュニケーション(設定、追跡、再評価)。また、ゴールは全ての従業員が同じ方向を向き、明確な優先順位を持ち、一定のペースで計画を進行すること。バカンでもこれらを念頭に置きながら、全社一丸となって高い目標の達成とMISSIONの実現を目指すために、各チームやメンバーとの連携を見える化し、現時点におけるセクションごとのOKRについて考えました。

まず各セクションごとに会社全体のベクトルに沿った自分たちの目標を徹底的に議論したあと、それを全体に向けてアウトプットしました。

ただ目標を掲げるだけではなく、達成度がどれくらい見込めるのか、その達成度にした理由は何か(達成を妨げる要因は何か)、そしてその要因に対する対応策まで書き出しました。

代表取締役の河野剛進は、このワークを始めるにあたり以下の点を強調していました。

「『目標(O)を達成できたか否か』を評価の対象にすると、達成できそうな低い目標を掲げるという方向に進んでいきがちになる。OKRでは目標の6-7割くらいが達成できそうかな?という高い目標を掲げる。そして、その高い目標を達成するために何をどのように進めていくか決定し行動する。そうしているうちに、無理だと思っていた目標をクリアしていけるようになる。目標を達成することだけに固執せず、高い目標をクリアしていくための手法がOKRです」

OKRのワークを通して、インターン生として感じたのは、私がやっている業務もちゃんと会社につながっているんだということでした。樹形図のように、自分たちの業務から辿っていくと最終的に会社全体のObjectiveにつながっていることが可視化できるので、これからのモチベーションになりました。

他にも、「バカンの場合はみんなのやりたい事がもともと同じベクトルに向いている組織だと思うので、あとは認識合わせと具体化・言語化のいい議論になったと思う。インターンとしては、社員の皆さんがどういう事をやりたいのか、ワクワクするのかを知るいい機会になった。」という、バカンメンバーが抱いている展望を具体的に聞くことができた貴重な時間だったという感想もありました。

人数が増えてきたエンジニアチームを率いるTECH LEADの田巻は

「合宿でOKRをエンジニアみんなで話せたのはとても良い機会だった。ずっと、『やらなくちゃ』と先延ばしにしてきたような業務について、具体的にいつまでに何をどのように進めるかを全員で時間をかけて議論し、共有できた。」

と合宿の意義を感じていました。


また、前職でOKRを組織運用に取り入れた経験をもつメンバーは

「バカンのメンバーは全員、頭がキレる人たちばかり。前職でOKRを取り入れようとして話し合ったことがある。でも、Objective もKey Resultsもはっきりと決めることができずに頓挫してしまった。全員が自分の意見を明文化できてディスカッションができるというのはすごい組織だと思った。」

と感想を述べていました。

OKRのディスカッションでグループのリーダーを務めた高田は議論の運用のコツを次のように評価していました。

「OKRのディスカッションは、グループ内の役割をローテーションするのが一つのコツだったと思う。インターン生もベテラン社員も関係なく、ファシリテーターや書記、発表者を順番に担当した。この運用のおかげで、全員がディスカッションに主体的に関わることになり、自分の意見をしっかり考えて、発表できるようになったと思う。」

実は、OKRを合宿で議論するために合宿実行委員長の本田はある工夫をしています。

「OKRの運用は難しいです。ですから、ディスカッションのチームリーダーになってもらう人には、事前にOKRについての理解を深めるためのミーティングを行いました。そして、トライアルとして導入するにあたり『OKRを現段階では評価に使わない』としました」

さらに、合宿所に向かう電車で、全員がOKRに関する資料に目を通していました。事前にOKRとは何かを全員がなんとなく知っていたのも議論がしっかりと成り立った要因の一つだったはずです。

全員が読んでいた資料は以下リンクからお読みいただけます。


【保存版】Googleも採用する目標管理「OKR」を徹底解説!導入事例や運用ツールも紹介
GoogleやIntelといった名だたる企業が導入し、書籍化もされたことで爆発的に広まった、「 OKR 」という目標管理のフレームワークを知っていますか? 今回は、 OKRって何?という初心者向けの解説から、 その運用のコツ、 企業における具体的な導入事例、さらに OKR向けのツール までを、まとめてお届けします。 ...
https://seleck.cc/okr


Googleやメルカリも導入する「OKR」は、なぜスタートアップの成長に不可欠なのか──BEENEXT 前田ヒロ氏が語る | FastGrow
会社には、ミッションがある。描いたビジョンを実現するために、新しい市場に参入したり、既存サービスの競争力を高めたりと、あの手この手で挑戦を続ける。事業を進める中では、会社が理想とする姿に近づいているかを確認するための仕組みが必要となる。ビジネスシーンで最もよく耳にするのはKPIだろうか。Peter ...
https://www.fastgrow.jp/articles/okr-maeda



Google re:Work - ガイド: OKRを設定する
OKR の評価において考慮すべき事項: OKR の最適な達成率はおおよそ 60~70%。 OKR は、 組織の OKR の評価を公開。 四半期中にも OKR を検証。 こちらのドキュメントを使用し、カスタマイズすることによって、目標と成果指標(OKR)を記録し、評価してスコアを計算できます。 こちらのスプレッドシートを使用し、カスタマイズすることによって、目標と成果指標(OKR)を評価して総合スコアを計算できます。
https://rework.withgoogle.com/jp/guides/set-goals-with-okrs/steps/introduction/


合宿後、これらの議論を踏まえ、バカンでは各チームで重点的に取り組むOを3つとそれぞれのKRを決め、毎週そのOKRの達成度をチェック、PDCAを継続的に回し続ける取り組みをしています。


ここまでで合宿1日目終了です。とても頭を駆使した1日でしたが、バカンのつくる『優しい世界』が実現する未来もそう遠くないことを感じさせる1日目でした。次回のレポートでは2日目の様子についてお伝えします!

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