ウリドキネットの木暮です。
我々はウリドキというC2Bプラットフォームを運営しております。
「C2Bって何?」と思う方も多いと思いますので、以下の図をご覧ください。
B2Cには楽天やアマゾンが、C2Cにはヤフオクやメルカリが代表されます。
我々は、個人がプロにモノを売る、そしてプロが個人からモノを仕入れる所に注力しております。
そもそも、なぜウリドキをやっているのかと申しますと、話は私の大学時代にさかのぼります。
私はウリドキネットが2度目の起業となります。
1度目は、大学生の時に起業しました。
注力事業は漫画の大人買いサイトを運営しておりました。
私が代表を務めた9年間は全て連続増収を達成し、当時は念願のTVCMなんかも行いました。
この事業を如何に商品を仕入れられるかがポイントでした。
新品と古本を併売しており、新品は出版社や出版取次店と、古本は約60店舗のリユースショップと提携し、各店舗の在庫をPOSで繋いで管理しておりました。
新品の本ならいくらでも手に入ると思われがちですが、実は出版不況で、あまり本が増刷されず、人気な本であっても市場在庫はあると判断され、欲しい分が満足に配本されない状況にありました。
古本に至っては、初めのウチは好調に進みましたが、ある期間を過ぎると徐々にリユースショップに在庫がなくなっていき、退店するショップも出てきました。
これは、今まで近隣住民の買いと売りで成立していたお店が、オンラインで販売のみを行ったことによる在庫不足が原因です。
「ネットで売れた商品が戻ってこない」
リユースショップのスタッフがよく口にしていた言葉です。
ネットで買う人はネットで売ります。
なので、EC化を進めるのであれば、リユースショップはオンライン買取の窓口も強化しなければなりません。
そこで、我々はまずは自分たちでやってみないと分からないということもあり、自社でオンライン買取事業を行うことにしました。
始めてみると思った以上に好調で、リピーターも増えていきました。
お客様から、あまりの高額査定に驚いたと、感謝のお手紙を頂いたほどでした。
我々の査定額は、某古本チェーン店と比べると4倍くらい高い金額だったそうです。
その金額で買い取っても、買取事業を行った方が利益率は圧倒的に高かったのです。
そこで、もっと買取を強化したいと思い、広告に投じようと考えました。
しかし、その時の主な広告手段は、リスティングやアフィリエイト、そしてTVCMくらいです。
例えば、飲食店なら食べログやぐるなびがあります。
結婚式場なら、ゼクシィやみんなのウェディングがあります。
電化製品などの購入なら価格コムや比較コムがあります。
リユース事業は買取が命です。
各社、販売より買取に広告費用をかけています。
それなのに、なぜ買取に特化した専門媒体がないのか、なぜ比較メディアがないのか、自然とそう思うようになりました。
特に、我々は買取価格を事前に明示しておりましたが、当時はそういったお店も少なく、「高価買取」と謳ってはいるものの、結局いくらになるのか、実際にモノを引き渡さないと目安すら分からない状態でした。
こんな不透明な状態では、オンライン買取の市場が広がっていかないと感じました。
その為には情報格差を埋める必要があるので、大手メディア企業に「初めの広告費は我々が出すので、買取に特化したメディアを作って欲しい」とお願いしたこともありました。
しかし、なかなか立ち上がることがなく、痺れを切らして自分たちで作ったサイトが「ウリドキ」です。
買取に関する口コミや価格比較ができる、正に売る時の価格コムや食べログのようなサービスをイメージして頂ければ分かりやすいと思います。
まずは価格を透明化し、売るユーザーと買うプロの情報格差を埋めることを目指しています。
その先にあるビジョンに関してはまた今度。