Fringe81の代表の田中です。今日はwantedlyに書いてみようと思います。会社それぞれ、いろんな「制度」がありますよね。ところがこの「制度」ほど、会社にとって、やっかいな事は無い、というように思ってもいます。
「制度」は、大抵の場合「会社を良くしよう」という「善意」から生まれます。まぁ悪いことをするために制度作る人はいないので当然といえばそうなんですが。
ところが、「制度」というのはマンネリ化、および陳腐化していきます。
最初その制度を設計した設計者の「善意」が込められているので、最初は大抵の場合、うまく回ります。ところが、その設計者の手を離れた/もしくは惰性になった瞬間に、その制度は死にます。みなさまの会社にも、そんな日の当たらないけど止めるにやめられない、「制度」あるんじゃないでしょうか。
そして、その善意の込められた「制度」を今度は「廃止または改善」しようとすると、これがまたやっかいです。基本的には制度というのはプラス方向のものなので、「せっかくあるんだからとっておこう、続けてみよう」という意識がすごく働くんですね。ところが、回ってなくて、意図も伝わってない制度は、会社のちからを削いでいきます。これははっきり間違いないと思っています。
こういうものを「えいっ」って廃止なり、改善するには、勇気と強権が必要です。
Fringe81でも、実は結構こういう制度が死ぬ現象が起きていたんですよ。じゃあどうしたか?というと、こうしました。
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1.社長が全ての制度のパフォーマンスを把握すること。いつでも強権発動して改善する。
2.人事部から、制度を回す機能をなるべく取り上げて、現場のリーダーやマネージャに権限を渡していくこと
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1については、元々、自分で制度を作っていく社長なので自分で作った「発見大賞」等は完全にその原型を留めていません。(発見大賞とは、Fringe81独自のMVP制度で、自薦ではなく他薦で他の人の良いところを発見して表彰する制度です)
この発見大賞は、その昔はどうやっていたかというと、
まず発案は社長の田中です。よくある自薦のMVPが私はあまり好きではなくって、なぜかというと自薦だとアピールがうまい人、数字を追いかけている営業マンがヒーローになっていくんですね。そうすると、エンジニアリングをウリにしているFringe81では合わないな、と思ってこの制度をつくりました。
最初は、空きダンボールの投票箱を作って、ポストイットを投票用紙にして、私がエクセルに集計して、グラフ作って、パワポも作っていたんですよ。私一人で回せるし完結しちゃう制度でした。
今では、大きく3度くらいの大改良をして、制度を回すのは人事部ではなく社内コミュニケーションを促進するチームがやっていて、さらに投票フォームまであって、パワーポイントも作ってもらえるので私はプレゼンするだけです。
こうやって、制度をドンドン改善していかないと、制度自体は、自然に老衰化していくんですよね。なので、制度全体のパフォーマンスは、社長責任だと思ってます。
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2については、人事部とは、人事制度を企画し、回すものである、という固定概念をとっぱらう必要があります。人数増えて来ると、無理だと思います。人事部を増やすのか、それとも現場のリーダーマネージャなどに移管していくか。どっちかですよね。
大抵の「制度」って人事部が回す責任者になっているんですね。はっきり言って、ベンチャーでこれって良くないと私は思います。ベンチャーの人事部って、めちゃくちゃやることがたくさんあります。そして、人事部以外の部署の人も、たくさんやることがあるので、「制度を回すのは人事部がやればいいや」っていうおまかせモードになりがち。そして、回ってない制度がたくさん生まれてしまう。私、人事部は「回す」役じゃなくて、「サポート、潤滑油」であったほうがいいと思うんですね。200人くらいまでのベンチャーだと。
また、社長や経営陣も、人事部におんぶにだっこになりやすいんですよ。「あの制度回ってないじゃん!」「人事部しっかりしろ!」とやっても、あんまりねぇ。効果あるのかわからんです。
Fringe81では、私が管轄で、ほぼ全ての制度を人事部から、現場のリーダーマネージャに移管しだしています。弊社では、今のところ、これが正解なんじゃないかなぁと思ってます。
Fringe81のリーダーマネージャたるもの、数字だけ出してればいい、ということにはなりません。会社をともに作っていく、というところに参加する、ということに面白みを感じてほしいなぁと思います。毎日、何かしらカジュアルにスラックでディスカッションしながら、ドンドン改善していく。
これが、制度を簡単に捨て去り、改善していく、「制度」なんじゃないか!と思います。
という感じで日々超スピードで働いてます。人手が足りないのでぜひご応募をお願いします。
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