みなさまこんばんは!ツナガル人事の山﨑です!!
9月16日(水)、幕張メッセで行われたHR EXPOに行ってまいりました!!
HR EXPOとは労務管理、教育・研修、採用支援、最新のHRテクノロジーなど、あらゆる人事サービスが出展している展示会です。
今回この展示会に行った一番の目的は、イベント会場で行われていたこの講演、、、
【ラグビーから学ぶ リーダーシップと組織マネジメント】
まだまだ記憶に新しいラグビーワールドカップ2019。
この大会は、もともとラグビーファンでない人(まさに私)も一緒になって、
日本全国民が熱狂しました!
そして何より印象的なのが、選手たちのチームワークと仲の良さ、一体感ですよね。
そこにはどんな秘密が隠されているのか、今回はこの講演で得た情報を、
私が印象に残っているキーワードを軸にちょっとだけお届けします!
目次
1、講師紹介
2、日本ラグビーの知名度が上がったきっかけ
3、フォロワーシップ
4、チームビルディング
5、カルチャーマネジメント
6、ラグビーから学べることまとめ
1、講師紹介
中竹 竜二 氏
日本ラグビーフットボール協会コーチングディレクター。株式会社TEAMBOX代表取締役。
ラグビー20歳以下(U20)日本代表元監督。早稲田大学ラグビー蹴球部元監督。
(引用:wikipedia)
中竹氏は、最初の自己紹介で、自ら「日本一オーラのないラグビー監督」と称されていました。
早稲田大学で現役ラグビー部だった時代、キャプテンを務めてはいたものの、
一度もレギュラーになったことはなく、お世辞にもうまい選手とは言えなかったそうです💦
ただ、なぜかそのチームは良くまとまっていたそうで、
当時のチームを知る早稲田大学ラグビー部の清宮前監督から
「指導力には期待していないが、ラグビー部の若いOBとして同世代を巻き込みながら、
これからのチームをつくっていってほしい」
と、早稲田大学ラグビー部の監督を任されました。
それほど実績も指導経験もない中竹氏は、そこから、各メンバーが監督に頼らず自ら考え、
自ら課題を見つけ、自ら解決して勝っていく、そんなチームづくりを目指したと言います。
その時のノウハウを、現在はコーチのコーチとして、
時にはコーチのコーチのコーチとして、伝える活動もしていらっしゃいます。
そんな中竹氏が話す「ラグビーから学ぶ リーダーシップと組織マネジメント」、チラ見せします!!
2、日本ラグビーの知名度が上がったきっかけ
日本vs南ア戦 日本勝利(ラグビーワールドカップ2015)
日本でのラグビー知名度が上がったのは、確実に、
2015年のワールドカップで南アに日本が勝利したことだと言います。
当時の日本代表監督であるエディー・ジョーンズ氏が語る指導テーマは
【ハードワーク&規律】!!
例えば、今まで3時間かけて行っていたメニューを1時間に凝縮して5セットやる等、
徹底的に選手を追い込むやり方で、スキルを上げていきました。
ジョーンズ氏は日本代表監督の任務を終えた後、イングランド代表の監督を務めます。
中竹氏がジョーンズ氏にイングランド代表にも同じテーマで指導をしたのかと聞くと、
「そんなことはあり得ない。このテーマにしたのは、日本人だから。」と答えました。
日本人の勤勉な国民性を活かして勝利に導いたのです。
3、フォロワーシップ
リーダーシップよりもフォロワーシップが大事
私が最も印象的だった言葉のひとつです。中竹氏が話すフォロワーシップとは、
「部下やメンバーが自律的に物事を考えるために、リーダーとしてサポートすること」。
コーチとしてチームを作り上げていく上で
■人材育成
■マネジメント
■組織文化
を軸とする中で、人材育成の一環としてこの「フォロワーシップ」を最も大事にしているそうです。
リーダーとして組織を引っ張っていくこと(リーダーシップ)だけでなく、
リーダーとしてメンバーの自律的な行動をいかにサポートするか(フォロワーシップ)が
重要なのです!!
そして、この考えはどのような組織にも通用すると言います。
学校のクラス、部活、会社、スポーツチーム、さらには子育てをする家族にも!!
4、チームビルディング
チームワークの前にチームビルディング
2019年ラグビーワールドカップの際に広まった「ONE TEAM」。
チームワークのいいチームを象徴する言葉として使われるようになりましたが、
それ以前にチームビルディングをすることが重要だと言います。
チームビルディングとは、
「主体性と多様性を発揮し、共通のゴールを達成するための組織作り」を指します。
中竹氏が考えるチームビルディングにはいくつかのキーワードがあり、
その中のひとつが「リーダーグループの作成」です。
★リーダーグループ
「power of two」= 2人のリーダー
組織のトップを複数にするという考え方です。
これによりチームビルディングが上手くいくことは、科学的に証明されており、
チームビルディングの考えの中では常識になりつつあるそうです。
次に「主体性」。これは言わずもがなですね。
例えば、コーチの指示だけでなく選手たちがメニューを考える等、、、
もちろん上記だけではなく他にもたくさんありますが、、
とにかくチームワークを発揮するにはチームビルディングが必要だということです!!
5、カルチャーマネジメント
こちらも、フォロワーシップ同様に私が最も印象的だった言葉の中のひとつです。
中竹氏はサッカーチームのFCバルセロナを例に挙げて、この言葉を説明されました。
中竹氏がサッカー界の最強チームであるFCバルセロナの監督に聞いた
winning cultute(常勝の文化)は、humble(謙虚さ)
=勝つこと(売り上げをあげること)へ貪欲になるのではなく、学ぶことへ貪欲になること
だそうです。
そしてそのようなカルチャーを徹底して選手たちに言い続け、浸透させること。
現に「transfer of learning」という、
違う分野から自らの分野で活かせることを学ぶという考え方がありますが、
中竹氏は全てから学ぶこと、特に敗者から学ぶ姿勢が重要だと言います。
また、中竹氏はwinning cultuteの文化として
*心理的安全性(=無知・無能・邪魔・ネガティブ だと思われる不安をなくすこと)
*Vulnerability(=弱さをさらけ出すこと)
を挙げています。
そしてそのFCバルセロナのwinning cultuteについて詳しく書かれた本も紹介され、
早速購入しました。
読書は苦手ですが、いつかちゃんとレポートします!!笑
6、ラグビーから学べることまとめ
中竹氏は、ラグビーが効果的に「transfer of learning」することのできるスポーツとして
下記のようにまとめています。
◎多様性がある
・国籍/人種に縛られない
・多国籍チーム
◎守るべきルールが非常に多く
序文・憲章・原則・・・・・・
◎選手が中心
・試合中はキャプテンが意思決定を行う
・監督はピッチに立てない
◎双方向で流動的
・選手と審判との対話がある
いかがでしたでしょうか?!
今回は、「ラグビーから学ぶ リーダーシップと組織マネジメント」をお伝えしました。
学生の皆さんも、社会人の皆さんも、少しでも参考にしていただけると幸いです!!
それではまた、お会いしましょう~!!!