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ツクルバでは事業成長に伴い、2025年卒の新卒採用から採用規模を拡大します。そこで、この記事ではツクルバに新卒で入社したメンバーを紹介していきます!第5回は、2020年に新卒入社した青木をご紹介します。
青木 香保里(あおき かおり)
ボックス事業部 事業統括室
長野県出身。大阪大学 人間科学研究科 社会心理学研究室。
2020年4月よりツクルバへ新卒入社。1~2年目はソリューション部(不動産売却仲介のチーム)にて営業推進を担当。3年目からは旧DS(デマンドサイド)事業部ソリューション部(法人不動産仲介・仕入れ再販の仕入・企画業務担当部署)の営業推進担当と旧DS事業部とAS(エージェントサービス)部の持家顧客住み替え推進を兼務。4年目となる現在はツクルバボックス(子会社)の立ち上げを業務とする。
ーまず初めに、学生時代の経験の中で、最もご自身に影響を与えたと思うことについて教えてください。
大学院での研究を通して、「不特定多数の人が交わる公共空間には多くの可能性がある」と感じ、「場づくりを通して、多くの人がより自分らしく居られる世界をつくりたい」という想いを持ったのが今に繋がっていると考えています。
大学院では、公共空間で過ごす人の感情に焦点をあてた研究※を行いました。興味を持ったきっかけは、大学生時代の下宿先である、大阪の電車内での出来事でした。私はずっと長野に住んでいたため、満員電車に乗ったことがなかったので、初めて満員電車に乗った際の乗客の方々の表情が強く印象に残りました。ほとんどの方がしんどそうな顔をしていて、人にぶつかっても謝らない。閉鎖空間でお互いにイライラさせあい、電車内がギスギスした空間になっている。そんな状況を見て、「悪意をもって他者を不快にしようとしている人は少ないのに、なぜこんなにも居心地の悪い空間になっているのだろうか?」と、興味が湧きました。大学で行動経済学や心理学を学ぶ中で、公共空間における人の関わり合いについて説明できる理論が心理学にあると知り、心理学をより深く学ぶことを決めました。
※社会的迷惑行為(行為者本人が意図するかしないかにかかわらず,当該行為が本人を取り巻く他者や集団・社会に対して直接的または間接的に影響を及ぼし,多くの人が不快と感じるプロセス)と規範(社会生活を営む上で守らなければならないとされている規準。法律、道徳、慣習など)に関する研究
そうして大学院に進み、心理学を深く研究することで、人の思考や行動には常に「認知」が大きく影響を与えており、自分自身の「認知の歪み」や、他人との「認知のズレ」によって不快感を覚えたり、望まない行動を生んでしまったりすることがわかりました。そうした望まない行動を抑制し、望ましい行動を促進するための方法として、環境デザイン(ナッジ)というものがあることを知り、場づくりというものにどんどん惹かれていきました。
また、心理学の研究とは別軸で、自分自身の「ゲストハウスやシェアハウスで様々な人と交流した経験」や「公園でたまたま見た景色に心動かされた経験」などが、「場づくり」への関心をさらに大きなものにしました。電車や道路、職場やお店など、日々の生活の中で不快感を感じうる空間は、裏返すと、不特定多数の人から「親切」や「厚意」等の良い刺激を受けられる可能性も秘めています。そんなポジティブなエネルギーが生まれる場が増えるといいなという想いから、「場づくり」への想いはより一層強まりました。
私自身、物事がうまくいかないときに話を聞いてくれる友人がいたり、公園でたまたま見た光景に心動かされたり、そういった、ふと立ち止まって深呼吸できるような、サードプレイスに、心理的に助けられていた感覚があります。本人が望む状態、ありたい姿を叶えるのは、本人にしかできないと思いますが、その後押しがしやすい環境や社会をつくっていきたいと思っています。
「人の『在りたい』を叶える」ための「場づくり」をしたい。
そんな想いを胸に就活をしていた時に出会ったのが、ツクルバでした。
初めは、創業者の「ITやデザインなど、様々な分野の人が混ざり合うことで、何か面白いものが生まれる。そんなコミュニケーションを誘発するような場を作りたい」という想いから生まれた、クリエイターのためのシェアオフィス「co-ba」からツクルバに興味を持ちました。様々なバックグラウンドを持ち、目的もやることも異なる人々が集まる場を提供している点が、自分のやりたいことと合っていると考えたのです。しかし、ツクルバの選考を受けていく中で、ツクルバと私の重なりはもっと深いところの「想い」にあると思うようになりました。当時、選考の一環として行っていたインターン中に、隣のデスクからこんな声が聞こえてきたんです。
「これって本当にお客様にとって良いモノかな!?」
「もっとお客様の目線に立って考えようよ」
この会話を聞いて、この会社では思考の出発点が常にお客様であり、文字通りの顧客ファーストを体現しているのだと実感しました。社員一人一人が「お客様や社会にとって良いことを追い求め、会社と共に不動産の古い体制を変えていく」という使命感を持ちながら、本気で働いている姿を見て、ここでなら自分の想いを叶えられると感じ、入社を決意しました。また、「成長機会」も就活軸として大事にしていた私にとって、会社としてこれからさらに成長していくフェーズにあり、早い段階から責任ある仕事を任せてもらえ、様々な経験ができる点もとても魅力的でした。
大学院時代、アメリカに留学へ行っていた時に滞在していたシェアハウスでの写真
ー次に、ツクルバに入社されてからについて教えてください。入社から現在まで、どのようなミッションを担ってきましたか?
入社して1〜2年目は、会社としてカウカモの売却側サービスの強化をしていた背景から、ソリューション部※1に所属し、営業管理ツールの作成、売り上げ目標達成のための施策立案・実行、営業接客資料の作成等、営業推進に関する様々な業務を行っていました。3年目は旧DS事業部※2へ異動となりましたが、そこでも引き続き営業推進の仕事をしていました。一方で、メンバーの育成も担当しており、メンバーに対して毎週売却の業務に関するレクチャーを企画する等、幅広い業務を行っていました。4年目となる現在は、カウカモに続く成長の柱となる子会社の「ツクルバボックス」の立ち上げと運営管理を行っています。
※1: 不動産売却の仲介をしている部署
※2: 不動産購入を検討している顧客へサービスを提供する事業部
ー新卒1年目から現在まで、様々なミッションと業務を担われてきたのですね。任せられる仕事が短いスパンで変わると、その都度、ご自身の想いと任せられた仕事とのギャップのすり合わせが大変ではないかと思うのですが、どのような心持ちで、仕事と向き合ってこられましたか?
私自身、どこの部署に配属されたとしても、ツクルバでなら自分の想いに沿った仕事に携われると考えていたので、配属に関して、特段こだわりはありませんでした。営業であればお客様の近くでその人のありたいを一緒に考え、叶えていくことができるし、企画や推進系の業務であれば事業を強化することを通じて、より多くの人にサービスを届けられると思っています。
1年目は営業推進という、自分の弱みと向き合える環境に配属されましたが、そこで与えられた仕事をコツコツこなし、信頼を積み上げていった結果、ありがたいことに自分が特にやりたいと思っていた人事労務領域の仕事も任せていただけるようになりました。主に社内のチームワークの向上をミッションとして、社内報をテレビ番組風の動画で作ったり、新メンバーを紹介するムービーを作ったり、また、悩みを持つ社員が相談しやすいような仕組みを作る等のメンタルケアに関することも行っていました。自分の弱みやスキルは営業推進の仕事でガンガン磨きつつ、「人の『在りたい』を叶えたい」という自分の想いは人事側の仕事で叶えていました。
ー 若いうちからやりたいことを任せてもらうために大切にしてきたことはありますか?
目の前の課題に全力で取り組むこと、うまくいかない時は「とにかく数を打つ」ことを意識していました。私は元々、自分の頭で考えるということに強いコンプレックスがあり、自分の中で前例がない新しいことにチャレンジした時に、周りに霧がかかったように、何をどうすれば分からなくなることに、最初の2年間は悩まされていました。この漠然とした不安感をどうしたら解消できるのか考えましたが、ピンとくるような答えは出ず。先輩に相談する中で「とにかく頭の中を全てアウトプットしてフィードバックをもらう、を繰り返すことで精度が上がっていくよ」というアドバイスをもらったことをきっかけに、とにかく多くの打席に立ち、多くの経験をするように努めました。その結果、経験の総量に比例するように成功体験が増えていき、自信がついていきました。困難に当たったときでも、肌感覚でどうすればよいかわかるようになり、視界がくっきりとしてきたように感じます。
2023年8月開催の全社会での写真
ー今後のキャリアビジョンについてお聞かせください。
カウカモの成長を事業推進の立場から加速させたいと思っています。
カウカモの成長を通して、より多くの方がその「人の在りたい生活」を手に入れられる社会が作れたら嬉しいです。
ー「カウカモの成長を事業推進の立場から加速させるため」に、ご自身はどんな働きをしていきたいと思っていますか?
現在、自分が事業推進として担当している住まいの売却部門において、まずは営業メンバーが安定した質の高いサービスを提供するための仕組みを作ること、その先では「カウカモさんだからできたサービスだよね」と言われるような商品・サービスを作ることにチャレンジしたいと思っています。
自分がいる部門では、接客や営業管理における非効率な部分がまだまだたくさんあります。事業推進として、営業ツールや接客フローなど多角的に事業の効率化を行うことで、各メンバーが自分の担当役割に注力できる時間を増やしていきたいです。そうすることで、営業メンバーはお客さんと向き合う時間が増え、また会社としてもお客さんのためにカウカモは何ができるのか、というところに目を向けられるようになると考えています。
ー最後に、ご自身が就職活動の際に大事にしていた考え方について教えてください。
会社の知名度や年収、事業内容など就職先に求めるものは本当に何でもいいと思いますが、「自分にとって何が一番大事なのか、自分はどんな人間になりたいのか」をしっかりと言語化することが大切だと思います。私の場合は、「どこの会社にいても生きていけるようになりたい」「自信をもって社会に価値を提供していると言えるようになりたい」というのが最低限の条件としてあって、その上で「なりたい自分になれるか」を一番大切にしていました。
「なりたい自分」と聞くと、抽象的で難しいと感じるかもしれません。まずは、これまでの自分の人生を思い返してみて、「どんな時にワクワクや幸せを感じたのか?」を考えてみることをお勧めします。そこから「今の自分はどうか?これからの人生で何をしていきたいのか?」といったように、一つ一つ段階を踏みながら考えると、自分の納得のいく「なりたい自分像」に辿り着けると思います。
また、「なりたい自分」を見つけるためには、先述した「自分が何にワクワクを感じるか?」等のポジティブなアプローチだけでなく、ネガティブなアプローチもしてみると良いですよ。「自分にはこの会社や業界は合わないだろうな〜」と思っているところにあえて話を聞きに行ってみて、思った通り合わなそうなら、そこで感じた違和感を言語化してみる。そうすれば、自分が向かうべき先がよりクリアになり、自信を持って就活を進められるのではないかと思います。