アジャイルレトロスペクティブズ 強いチームを育てる「ふりかえり」の手引き
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こちらの記事は [ 『ふりかえり』が開発チームを強くする|note ] からの転載です。
ハンズシェアでは2週間のスプリントを切りスクラムを組んで開発をし、スプリントの終わりにふりかえりをしています。『アジャイルレトロスペクティブ』を読んでふりかえり手法を改善した取り組みを紹介します。
これまでスプリントレトロスペクティブ(ふりかえり)をKPTのフレームワークを使い改善を行ってました。
KPTとは、Keep/Problem/Tryの頭文字を取ったもの
1.Keep(良かったこと、続けたいこと)を出す
2.Problem(問題、開発の妨げになったこと)を出す
3.Try(Keepを更に良くする案、Problemを改善する案)を出す
4.Tryに投票し改善していくことを決める
KPTでのふりかえりをしている中で下記のような問題を感じていました。
・KPTが形骸化
・スプリントでやったことをそんなに覚えてない
・チームの問題発見・改善に対してクリティカルなものが出ない
そこで、『アジャイルレトロスペクティブ』を読んでふりかえりの手法をKPTから変えてみました。
ふりかえりの構成と、具体的なアクティビティがいくつも掲載されていて教科書のような内容でした。
ふりかえりには下記1〜5の構成が必要とのこと
1.場を設定する
・『ふりかえり』の目的・目標やアジェンダの確認
2.データを収集する
・イテレーション、リリース、プロジェクトで起きたことを全員の共通理解を得る
3.アイデアを出す
・データを分析し、変化のためのヒントを見つけ出す
4.何をすべきかを決定する
・アクションを提案し、目標を設定する。
5『ふりかえり』を終了する
・継続的改善のためのアンケート、ふりかえりのふりかえりを行う
これまでKPTでやっていたのは2〜4だけ、他にもイベントが必要だったのです。
『アジャイルレトロスペクティブ』内には1〜5のアクティビティにも様々な手法があることが紹介されています。
ここからは今回行ったふりかえりを順を追って紹介します。
目的、アジェンダの確認
目的は簡単に『継続的なプロセスの改善』とし、簡単に今回やる予定のアクティビティと時間を説明しました。
全員からひと言ずつもらう
会議で最初に声を出さないと喋らなくても良いという暗黙の了解ができてしまいます。最初にひと言、ふりかえりへの今思ってること、意気込みなどを話してもらいました。
チームの約束
『ふりかえり』で自分が気をつけたいこと、他の人にも気をつけてほしいことや望む振る舞いを書いて順番に張り出しました。
・(アイデア出しを)諦めない
・アイディアをたくさん出す
・否定しない
・リスペクトする
などチーム内で求められる振る舞いや、やりたいことを言語化しました。
タイムライン+喜怒哀
スプリントであったことを『事実』と『事実+感情』ベースで書き出し、時系列に張り出します。「xx機能実装」「ペアプロ(楽しかった)」「バグ(哀)」といった具合に感情が含まれるものは『喜怒哀』に分類して出しました。
パターンとシフト
『タイムライン+喜怒哀』で出した事実と感情を見て、どういった出来事がポジティブ/ネガティブに働くのかパターンを見つける。また、感情が変わる節目(シフト)を見つける。
「大きめの機能リリースが出来るとやっぱり嬉しいよね」「外部要因のバグはやっぱりつらいよね」なんて会話がありました。
改善アイデアを出す
『パターンとシフト』で見えてきた傾向を元にチームの改善アイデアを出します。
出したアイデアで良いと思うものに1人3票投票します。得票数の多いものから1〜2個を次のスプリントで実施するものとして確定させました。
プラス/デルタ
ふりかえりのふりかえりとして、今回やった中で良かった・続けたいと思うことをプラス、やり方を変えたいと思うことをデルタとして出してもらいました。
これは今回のファシリテーターへのフィードバックとしてもらう形になります。
形骸化してきたKPTを変える試みが評価されたり、チームの約束を確認できたことや会話の時間が取れたことが良かったとのフィードバックがもらえました。
逆にデルタでは「名前を出して投票したので感情による投票揺れが出そう」「喜怒哀だと出しづらいからプラス、マイナス、プラマイ無しくらいの感情がいいかも」などのふりかえりの改善アイデアがもらえ次回に活かせそうです。
『アジャイルレトロスペクティブ』を読みふりかえりの改善を行ったところ大成功。ふりかえりにも複数の手法があり、そのチームやタイミングによって合うものは変わってくるため常に改善が必要。
これからもふりかえりを改善し、強い開発チームを作れるよう取り組んでいきたいと思います。
※元記事