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キャリアよりも大切な“挑戦したい想い”。なぜ私は、エンジニアから講師に転身したのか?

私たちトレノケート株式会社は、"世界を変える「人」を育てる"をビジョンとし、創業より約30年、IT人材の育成に尽力し続けています。1,500を超えるさまざまなラインナップの研修コースや自主学習教材を取り揃え、お客様のニーズに合わせて提供しています。

今回は、研修講師の沼尻さんにインタビューを実施。トレノケートの魅力や講師デビューまでの道のり、活躍できる人物像などを語ってもらいました。

【プロフィール】

沼尻 佳大(ぬまじり よしひろ):システムエンジニア歴8年。人材育成に興味を持ちはじめ、2020年にトレノケート株式会社へ。プロジェクトマネジメントに関わる研修講師やコース開発、営業同行などを担う。

デビューまでの“厳しい審査”が“サービス品質の高さ”に直結

──入社の決め手は何でしたか?

決め手は、人と関わる仕事のなかでも、特にエンジニアの育成に携われるのがトレノケートだったからです。

私はシステムエンジニアとしてキャリアをスタートし、10年後のキャリアについて考え始めたタイミングで、総合人材サービス会社へ転職しました。

総合人材サービス会社では求人情報を審査するシステム開発に従事する中で、後輩を育成する機会がありました。日々OJTで接していく中で、後輩の成長を間近で見ることができ、人の成長に携わることに大きな喜びを感じました。今後はシステム開発ではなく、“人の成長に携わる仕事”がしたいとトレノケートへの転職を決意しました。

色々な企業の面接を受けていると「もう少し現場経験を積んでから来てほしい」という会社が多い中、トレノケートだけは私の人柄や想いなど、現場歴以外にも目を向け、「ぜひ一緒にがんばりましょう」と温かい言葉をかけてくれました。

これまでの経験や年数ではなく、「人の成長に携わる仕事がしたい」という私の想いに耳を傾けてくださったのがトレノケートだったため、私は入社を決めました。

面接の場でも、とてもアットホームでウェルカムな社風が伝わってきたことを今でも覚えています。


──現在の沼尻さんの業務内容を教えてください。

担当している業務は、大きく分けて3つです。

1つ目は、プロジェクトマネジメント領域の研修講師です。これが全体業務のうちの6割ほどを占めています。

8年間のエンジニア経験を通して、プロジェクトの成功の鍵となるのは、プロジェクトのトップにいる“PMの力量”であることを学びました。ゆえに、PMを育成することでプロジェクトの成功確率を上げ、メンバーが心地よく働ける環境をつくりたいと考えていました。

また、トレノケートのプロジェクトマネジメントを担当する講師は、シニア世代が多く活躍しています。

現場経験も重要でありながら、尚且つ「新鮮な現場経験がある若い人材を取り入れながらプロジェクトマネジメント領域を拡大していきたい」という会社の意向もあり、私が講師として従事する運びとなりました。

2つ目は、研修コースの開発です。

具体的には、コースの企画書の作成にはじまり、全体のアウトラインの決定、受講者が使うテキスト・演習ガイドの設計、開発、最後にリリースという流れです。

フローごとに社内有識者や品質管理担当者に複数回にわたるレビューがあるので、内容のブラッシュアップを重ねながら、より良いコースが完成するように尽力しています。

なお、年内には新入社員向けにそもそも品質とは何か?品質管理では何をするのかを網羅的に学習する「はじめての品質管理コース」をリリース予定です。このコースは私も企画段階から携わり、1年ほどかけて作っているので、リリースがとても楽しみです。

3つ目は、お客さまへのヒアリング・提案です。

トレノケートの研修コースについて熟知している講師が営業担当に同行し、お客様へ詳しい研修内容をお伝えしています。また、その場でお客様の要望や課題などヒアリングした内容をもとに、研修のカスタマイズも担っています。


──研修講師としてデビューするまでの道のりを教えてください。

まずは、講師を育成するため以下を受講します。

トレイン・ザ・トレーナー ~研修講師養成講座~
コース概要 現在、あらゆる企業で人材育成の重要性がとりあげられていますが、単に「人に教えた経験があるから」「知識、技術力が豊富だから」などの理由で講師が選ばれてしまうことはないでしょうか?また、「社内に講師を育成できる人がいない」「突然講師に任命された」「講師をしているが我流で不安がある」などの問題をお抱えの方もいらっしゃると思います。高い学習効果を発揮する研修を実施するには、経験年数や、知識や専門技術だけでなく、「教えるテクニック」が必要です。このコースでは質の高い研修を提供するための知識とテクニックを
https://www.trainocate.co.jp/reference/course_details.aspx?code=ON258

そこでは、質の高い研修を提供するための知識とテクニックを学ぶことが出来ます。その後、自身が担当予定のコースを社内受講し先輩社員から多くの事を学びます。そして講師としてデビューする日から逆算し、その日に向けて綿密に準備を進めます。

準備期間中は、自身が担当予定のコースに関して、実際にお客様の前で行う本番を意識した準備を行います。所属チーム内の先輩方にフィードバックを貰うレビューを何度も重ねた後、最終レビューを経て、合格した講師のみが、一人前の講師として、お客様の前に立つことができます。

各レビューでは技術的な面はもちろんのこと、言葉癖などに対するフィードバックを受けることもあり、細部まで徹底した改善が求められるので、当時はかなり苦労しました。

このような厳しいレビューをクリアした人のみがトレノケートの講師陣に参画できるため、受講者への“ホスピタリティ”や“わかりやすさ”は、他社と比べても高いと自負しています。

多くのお客様から「サービスの品質が高い」とありがたい言葉をいただいております。

“重要度が高いこと”にフォーカスして着実に前進

──研修講師になって大変だったことは何ですか?

過去に講師経験がなく、「人前で話すこと」に慣れていなかったため、受講者へどうしたら分かりやすく伝えられるか?という部分で苦戦しました。

私の場合、講師デビューまで約4ヶ月という限られた時間しかありませんでしたので、最初は先輩からのフィードバックすべてを取り込もうとして、脳内がオーバーヒートに。「本当に講師としてデビューできるのだろうか……」と不安で、夜も眠れませんでした。

しかし、途中から「すべてを取り入れて、完璧にこなすことはできない」と、自分の考え方を切り替え、フィードバックから重要度が高いと思う要素をピックアップし、まずはできるところだけにフォーカスすることにしました。

研修の提供中、受講者に対しても何でもかんでも伝えるのではなく、「このページで講師として伝えたいことは、一言でいうと何か」を常に自分に問いかけ、そこへ着地するように話をまとめています。


──どんな時に講師としての成長を実感しますか?

研修の提供後に実施している受講者へのアンケートで、「教え方がわかりやすかった」という声をいただいた時です。

同時に、“講師経験の長さ”は、必ずしも顧客満足に直結するわけではないことも改めて実感します。

現場歴も重要ではありますが、それ以上に大切なのは、やはり“伝え方”です。

トレノケートで講師として働く中で、受講者にわかりやすく、具体的なイメージができるようシンプルに伝えることを意識できるようになりました。

また、講師としてお客様の前に立つ為には、提供するコースの事だけでは無く、多くの事を学ぶ必要があります。その勉強する時間も勤務時間として認めて貰えますので、その時間を利用して、多くの事を学ぶことが出来、そこで世の中の仕組みが少しずつ理解できるようにもなりました。

たとえば、経済を勉強すると円安の背景がわかり、その理由が考察できるなど。学ぶことでより俯瞰力も身についたと思います。


──研修講師の立場から感じるトレノケートの魅力とは何でしょうか?

まずは、社員のチャレンジを応援してくれる風土があること。

会社全体として、「インプットを怠ると、新たなアウトプットは生まれない」という考えが浸透しているため、社内外で開催されているセミナーや講座、研修など、有料の場合は、上長の承認を経て、自由に受講することができます。

私達は常に様々なことを吸収し、新たな学びを業務に活かせるので、意欲がある人はどんどん自己成長できると思います。

また、社員同士のフランクな雰囲気も魅力の一つです。

正直、入社前までは、教育を扱う会社には細かいルールがあり、定められたレールの上で物事を進めていくイメージがありました。

しかし、いざトレノケートに入社してみると、自由度が高く、非常に風通しが良いです。

私が模擬研修で質疑応答に苦戦していた時には、先輩社員や上司が想定質問を一覧でまとめて対策を一緒に考えてくれました。自分たちのナレッジを惜しみなく後輩社員に共有し、柔軟かつ、手厚いサポートをして下さいました。

年齢やキャリアにかかわらず、分け隔てなくコミュニケーションが取れるのは、トレノケートにしかない魅力だと考えています。

大事なのは、年齢や現場経験よりも“伝え方”

──どのような方がトレノケートの研修講師として活躍できると思いますか?

“伝え方”を極めようと努力する人です。

講師として活躍するには、もちろん知識や現場経験も大切ですが、何よりも重要なのは“相手にわかりやすく伝えること”だからです。

今までの経験や知識にとらわれ過ぎず、謙虚に伝え方を極められる人は受講者からも喜んでいただけると思います。

また、研修講師として活躍するには、勉強の習慣化も欠かせません。

トレノケートの面接を受けた際に、「講師として学んだことのうち、講義では1割しか伝えられないんだよ」と教えてもらったことがあります。

これは、残りの9割もしっかり勉強しているからこそ、時間が限られた研修で1割が伝えられるという意味です。

研修講師として、本を読んだり、他の講師から学んだり、外部に勉強しに行ったりと、常に勉強して自分をアップデートできる人が活躍できるでしょう。


──研修講師として迎え入れたい人物像を教えてください。

受講者と“対等な立場”で謙虚に講師業ができる人でしょうか。

講師と受講者にパワーバランスの偏りはありません。対等な関係です。

しかし、「教えているから、講師のほうが立場は上だ」と勘違いしてしまう人は、講師業に向かないと思います。

経験豊富な講師が多いなかで、新鮮な現場経験をもとに、相手の目線に合わせて伝えられる人と一緒に働きたいです。


──最後に、講師にチャレンジしたい方に向けてメッセージをお願いします。

年齢や経験に関係なく、「やりたい」と本気で思ったら、ぜひトレノケートに挑戦してきてください。

私はエンジニア経験8年ほどでトレノケートの講師になりましたが、入社当時は現場経験が20年、30年といった講師と自分を比べて、不安な気持ちにもなりました。

しかし、数字だけを見て「どうせ私には無理だ」と諦めてしまうのはもったいないです。

私も実際にトレノケートの講師として働くうちに、現場歴よりも“伝え方”のほうが重要だと気づきました。現場から離れてまだ間もないからこそ、受講者の悩みに寄り添った伝え方ができると思います。

トレノケートには充実した社内教育と、外部の研修やセミナーも自由に受講できる環境が揃っています。チャレンジを怖がらず、まずは一歩を踏み出してみてください。



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