「ロールモデルが身近にいないからこそ、私自身が今後入ってくる女性エンジニアのロールモデルになれたらいいなと思います」
今回お話を伺ったのは、SaaS事業部でクロジカスケジュール管理の開発をしている(写真左から)西村さんと、レイモンさんです。お二人がエンジニアとして働くなかで感じていることを話していただきました。
インタビューを通して、エンジニアは性別を問わず挑戦でき、スキルを磨いていける仕事だということが分かりました。エンジニアに挑戦したい全ての人の背中を押してくれる対談となっています。
挫折をきっかけに、エンジニアの道に
── これまでのご経歴とエンジニアになろうと思ったきっかけについて教えてください。レイモンさんからお願いします。
レイモンさん(以下、敬称略):ミャンマーの大学を卒業後、ミャンマーにある日本のIT企業でオフショア開発を始めました。その後は日本に移り、受託開発の企業や派遣企業でエンジニア経験を積みました。現在はTOWNのSaas事業部で開発エンジニアをしています。
エンジニアになろうと思ったのは、大学に入学した時からです。もともと経営学にも興味があり悩んだのですが、プログラミングを専門的に学べる大学に入学しました。ミャンマーでは大学で学んだ分野に就職することが一般的なので、自然と私もプログラミングの道に進みました。
── レイモンさんはプログラミング専門の大学に通われていたんですね。続いて西村さんもお願いします。
西村さん(以下、敬称略):大学在学中にプログラミングスクールに通い、スクールが斡旋してくれた企業に入りました。前職では会計系システムの開発に従事し、詳細設計・実装・テスト・運用保守など幅広く、上流工程から下流工程まで様々な経験をしました。その後TOWNに転職しました。
── レイモンさんと同じく大学時代にプログラミングを学ばれたんですね。昔からエンジニアになりたかったんですか?
西村:それが実は違うんです!私は大学では法学部に所属していて、4年生の9月まで公務員志望だったんです。
しかし希望していた所に就職できず、その時にこれからどうしようかと考えた時に、手に職を付けられる職業がいいと思ったんです。
公務員を目指してる時に色々な市役所や県庁の説明会に参加したのですが、今後はますますITが重要な分野になってくると伺いました。そしてIT系で手に職つけられる職業を考えた時に、プログラマーが思いついたのです。
ですがまったく触れたことのない分野だったので、大学4年の10月から12月まで無料のプログラミングスクールに通いました。それからスクールが斡旋してくれた企業に入社、という流れでした。
── 最初はエンジニアではない分野を目指しておられたんですね!子どもの時からPCが好きな人がエンジニアになるのだと思っていました。”挫折から始まった”というのは非常に意外でした。
残業がなく業務に集中出来る環境
── お二人とも転職でTOWNに来てくださいましたね。TOWNに決められた理由を教えてください。
レイモン:想像と合う仕事だと思ったからです。色々な会社を経験して、自分に合っているのは「自社開発の会社かつ残業が少ない所」ということが分かりました。
残業時間が多く個人の成長が求められていない環境で働き続けることに限界を感じて、転職活動を行いました。TOWNで面接をさせていただいた時に、希望通りの環境だということがわかったんです。
西村:私は実装スキルを伸ばせると思ったからです。先ほども少し触れましたが、前職では色々なことにチャレンジできる環境だったので、刺激的で充実していました。
ですが個人的には実装スキルを重点的に伸ばしたいと考えていたため転職を決意し、ご縁があってTOWNに入社させていただけることになりました。
── 実際に入社されて、何かギャップはありましたか?
レイモン:いいえ、入社してから「思っていたのと違う」というギャップを感じることはありませんでした。
定時で帰ることが出来ていますし、早く帰れる分の時間を勉強に充てられるので自分自身の成長を感じることも出来ています。
西村:私も特にギャップは感じませんでした。静かな環境で開発に集中できています。
女性エンジニアのロールモデルになりたい
── まだまだ日本では女性エンジニアは少ない印象ですが、これまでに女性が少なくて困ったことなどはありますか?
レイモン:困ったことは特にないですね。
西村:私も特にありません。成果物に対する価値観が男女でまるっきり反対ということもないので、仕事を進めるうえで性別に悩まされることはありません。
ただ困っていることではないのですが、自分の希望としては、もっと女性の管理職が増えて欲しいと思っています。というのも、これまで子育てをしながら管理職もされているようなロールモデルが身近にいなかったので、女性エンジニアが子育てをしながらどういう働き方をしているのかを見られる機会があればと思います。
── それは大事ですよね。残念ながら現段階では、TOWNには管理職をしている女性エンジニアの方はいません。ですが他の職種でしたら女性の管理職メンバーもいますし、短時間勤務をしながらマネジャーをしている男性エンジニアもいます。ですので環境としては、女性エンジニアの方にも管理職として活躍していただける体制にはあるのではないかと思っています。
お二人はこれからエンジニアとしてどんなことをしていきたいですか?
レイモン:スケジュール管理のサービスには、競合がたくさんいます。ですのでお客様から選んでいただけるような、他の企業と差別化できるものを作りたいです。
西村:ロールモデルの話に関連してですが、子育てをしながら働いているロールモデルが身近にいないからこそ、私自身が今後入ってくる女性エンジニアのロールモデルになれたらいいなと思います。
エンジニアになるために必要なこと
── エンジニアとしてお仕事されていて、どういう時に嬉しいと感じますか?
西村:まずは自分が作ったものが動いているのを見るのが嬉しいです。作ったものをリリース出来ることも嬉しいですし、リリースした結果お客さんに使っていただけるのが嬉しい。使っていただいて良い反響が得られればもっと嬉しい。嬉しいことばかりですね!
レイモン:無駄をなくしていかに効率化できるかを考え、全て片付いた時に達成感を感じます。
── 素敵ですね。エンジニアはどういう人におすすめですか?
西村:エンジニアになることをハードルが高く感じている方が多いと思いますが、私自身3ヶ月のスクール経験で広く浅い知識しかないところからスタートしました。
この職業に就くまでパソコンもほとんど触ったことがなく、大学のレポートを書くためだけにパソコンを触っていただけでした。ブラインドタッチも出来ないレベルからのスタートなので、やる気さえあれば誰でもエンジニアになれると思います。
どんな人に合っているか挙げるとすれば、素直でまっさらなところから自分で調べられる胆力があり、難題にもめげない粘り強さがある人です。
特殊なスキルは不要ですので、エンジニアになろうか迷ってる人や自分に出来るかなと不安に思ってる人には、是非チャレンジしてほしいです。
── 最後の質問ですが、これからどんな人と一緒に働きたいですか?
レイモン:そうですね。大手企業とかだと色々な国のエンジニアグループが繋がっていて、自分が何か困ってもすぐに聞けたり、勉強できたりする環境が揃っています。
エンジニアが増えるとお互いに助け合うことが出来るので、エンジニアに興味のある人にどんどん入ってきてほしいです。
西村:私もレイモンさんと同じです。チームの人数が多ければ多いほど知識も経験も増えていきます。そうなるとチーム全体として開発しやすくなるので、男女問わず向上心とコミュニケーションスキルを持つエンジニアの方と一緒に働きたいです。
── 性別問わずエンジニアに興味がある方の「挑戦したい!」という想いを強めるような対談だったのではないかと思います。本日はありがとうございました。