会社の人事制度がアップデートされました! | TOWN Blog
こんにちは。TOWN株式会社人事の長澤です。 2019年7月より、社内の人事制度が新しくなりましたので、アップデートされた会社情報として内容をご紹介したいと思います。 ...
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こんにちは。TOWNの長澤です。
当社はちょうど1年前に人事評価、報酬制度のアップデートを行ないました。人事制度の中でも特に重要な制度の改定ということもあり、試行錯誤を繰り返しながら運用を行なってきたのですが、切りのいいタイミングということでこの1年の動きを振り返ってレポートしてみようと思います。
ちなみに、具体的な改定内容はこちらでご覧いただけます。
1年前の記事でも触れていますが、これまでのTOWNには組織的に人事評価を行なう仕組みがありませんでした。ただ、だからと言って単に制度がないから作らないとダメだよね、という感じで作ったわけではありません。人事制度を新しく設計したのは、まず「①社員と会社がビジョンに向かって成長するための仕組みを作る」ことが目的でした。イメージはこんな感じです。
TOWNのビジョンは「日本を代表するサブスクリプション・テックカンパニーをめざす」です。そして、社員一人ひとりがこのビジョンに向かって進むことができているかを人事制度で測ろうというわけです。
そして、もう一つ大事な点ですが、会社がビジョンに向かって成長することで「②継続かつ定期的に社員の報酬(お給料)を上げていけるようにする」ことも目的としています。会社が成長することで得たものは、社員一人ひとりにきちんと形のあるリターンとして返していきたいというわけです。
ざっくり分けますと、前半6ヶ月はトライアルの運用期間、後半6ヶ月は本番化した制度の運用と経過観察を行なってきました。
トライアルの人事評価は、7月から10月まで単月ごとに計4回実施しました。各回ごとにアンケートを実施して社員全員からヒアリングさせてもらい、やりにくい部分や不明点を洗い出しして改善していきました。ヒアリングした当時のメモを読み返してみたのですが、主に挙がった意見を抜粋するとこんな感じでした。
・評価基準が曖昧でどう評価したらいいかわからない
・相対評価と絶対評価どちらで判断するのか
・毎回の評価入力期間を長めに設定してほしい、スケジュールがきつい
・評価者同士で目線のすり合わせが充分に行なえていない
・被評価者と評価実施者との間で評価基準の認識にズレがある
・評価結果を本人にどうフィードバックしたら良いのか迷う
ヒアリングで挙がってきた課題点を少しずつ改善しながらトライアルを繰り返し、4回実施したところでいけるだろうと判断し、2020年1月度から本稼働に踏み切りました。実際に評価結果に応じて社員の報酬変動が発生し、また評価者の判断により昇級する社員も早速出てきています。
本稼働に移行してからの6ヶ月間は、大きく運用を変更するといったことはなく、評価基準を更新するなどの細かい修正を加えながら進んでいます。社内的にも、だいぶ運用に慣れてきたのではないかという感じですね。
基本的なスケジュールは、3ヶ月ごとの評価実施、6ヶ月ごとの昇給発生、という形で運用しています。中間評価を挟み、半年ごとに昇給するという流れですね。
評価実施月は、1、4、7、10月で設定しています。
評価実施月の中では、下記の流れで評価を行っています。
自己評価の入力→評価者による評価実施→評価確定→フィードバック面談実施→納得度アンケート実施
評価結果はスコアとコメントで明示するだけでなく、1on1形式で評価者から被評価者へ直接フィードバックしてもらう形にしています。1on1については、もともとTOWNでは日常的に実施する習慣が根付いていますので、評価結果のフィードバックだけ切り取って話すというよりは、普段のコミュニケーションの延長で評価の話をする、という感覚かもしれません。
また、フィードバック面談の終了後に全社員を対象に納得度アンケートを実施しています。被評価者が評価結果に対して納得できているかを確認するためです。個人を特定できる回答は除いて、結果は社内にも公開しています。結果に納得できたか、次の目標は明確になっているか、評価制度を理解しているか、といった項目がパーセンテージでわかるようになっています。
人事評価をする時に、基準が明確になっていないと適切な評価は行えません。TOWNでも評価項目ごとに基準を設定していますが、評価基準はいつでも、誰でも見られるように全てオープンにしています。オープンにし明確にすることで、被評価者と評価者とで基準に対する認識が極力ズレないように配慮しています。もちろん、評価基準の内容をどう解釈するかは人ぞれぞれの主観が影響してきますが、少なくとも評価者の主観だけで人事評価が行われないようにしています。
まだ本稼働して7ヶ月あまりということもあり、まだまだ改善しないといけないところはたくさんあります。作りながら走る、という感じは今後もずっと続いていくでしょう。プロダクト開発のように、小さく作って試していく、という形でより良い制度に成長させていきたいと考えています。
人事制度についてもっと詳しく知りたい!という方は、ぜひ気軽にお話ししましょう。