東新住建は1991年より、ツーバイ工法 (2×4工法)を使用してきました。柱や梁という「軸組」で構成するいままでの工法とは違い、ツーバイ工法は壁や天井などの「面」により建物を支えてくれる工法のため、高い耐震性を誇っています。木造住宅が大きな被害を受けた1995年の阪神大震災の時には、ツーバイ工法の家で全壊や半壊になった事例は記録されていませんでした。2011年の東日本大震災でも、津波被害を考慮しなければ、98%の家庭で当面の生活に問題が出なかったという調査結果を得ています。
2000年に、東新住建は「TF制振装置」の開発に成功しました。制振装置は、地震の振動に繰り返し襲われた場合でも建物へのダメージを最小限に抑える役割を果たします。さらに2008年には、いままでと比較して強度を4割向上させたパネルを使用する「4.3倍ツーバイ工法」を生み出しました。
一般的な木造住宅は、高さ3mの柱が10cm傾いてしまうと接合部が壊れてしまうとされています。4.3倍ツーバイ工法の壁で実験したところ、震度7レベルのパワーを加えたときの傾きは2.3cmでした。また、TF制振装置を組み合わせれば1.5cmにまで傾きを抑えることができています。4.3倍ツーバイ工法が地震に対して強いことを実証しました。