良質な住宅をお客さまにお届けするためには、高精度、高品質な構造を工場で生産することももちろん大切ですが、現場作業を担当する大工さんの技量も重要です。しかし大工さんの就業者数は、2010年で約40万人であり、1985年には約80万人程度だったことを考えると、25年間で半減しています。そして、大工さん40万人のうち、約3割が60歳以上です。一方、30歳未満の若手大工は約3.4万人とかなり少ないのです。ある程度の大工さんの入職者数と熟練大工さんからの技能の伝授がなければ、住宅生産体制にぽっかり穴が開いてしまう危険性があります。新規参集者の減少もあり、15歳から19歳の若手労働者数は10年で約4分の1まで減少しています。
そこで東新住建は社内大工を育てるための組織「SSチーム」を誕生させました。今後、迎えるだろう住宅問題にも率先して取り組むことで、お客さまが満足する住まいをいつでも提供できる体制づくりを実現しています。大工さんが確実に減少していくこれからの日本。何十年と住む家をつくるのも直すのも人によるものだからこそ、新たな人が育ち、未来を支えるための仕組みが必要だと東新住建では考えています。