テテマーチ公式ニューヨーク派遣員のYUKAKOです!今回は米国のみでローンチしているFacebook版TikTokといわれているLassoについての調査記事です。
Facebook版TikTokのLasso
おもしろ口パク動画で若年層を中心に人気のあるTikTokの波に乗るべく、FacebookがLassoというショートビデオ投稿アプリを2ヶ月前にサイレントローンチしました。
現在でもUSのみでiOS版とAndroid版を提供していて、ユーザーやクリエイターからフィードバックを集めるフェーズにあるようです。
ローンチされた当初は動画の投稿機能が制限されていましたが、2018年12月24日現在では、一般ユーザーにも動画の投稿機能が解放されています。
TikTokのメインユーザーであるティーン層を勝ち取るためにローンチされたというLasso、TikTokとの違いはあるのでしょうか。
現在のLassoの提供機能
TOPページ
アプリのTOPページは、「RECOMMENDED」というおすすめ動画が表示されるフィードになっています。
ここは、アプリ内の動画へLikeしたり、ユーザーをフォローすることで自分の好みにあった動画が表示されるようにアルゴリズムが設定されているようですが、初期段階では、公式クリエイターと思われるユーザーの動画が表示されていました。
初期段階で表示されているユーザーは、有名なSnapchatterやYoutuber、TikToker(元Muser:Musical.lyで人気のユーザー含む)などです。
アプリのローンチ当初から、他アプリで有名なクリエイターの動画がフィードに表示されていたので、早い段階からインフルエンサーとして囲い込みをしていたと思われます。
RECOMMENDEDで紹介されている人気ユーザーの一部をご紹介
- Our Fire https://www.youtube.com/channel/UCkgjY-1iDuPoJMTi6aaI8vQ
- Kels Washington https://www.instagram.com/kelz/?hl=en
- Adam jernberg https://www.youtube.com/adamjernberg
- Josh sadowski https://www.youtube.com/channel/UCGhksv65CnfT4WdnGpgoMzQ
- Billy Mann https://www.instagram.com/mannbilly/?hl=en
- Brett Kelly https://www.youtube.com/channel/UCDn3DtDp8szGYUizi37Mkvw
DISCOVERページ
TOPページから右スワイプで画面遷移をすると検索ページへ移動します。
ここではユーザー検索をしたり、今日のトップクリエイターの紹介、現在の人気ハッシュタグがみれます。TikTokとUIが似ています。
MYページ
MYページでは自分がLikeした動画と、自分が投稿した動画を一覧できます。このページもTikTokとUIが似ています。
CREATEページ
動画を撮影するページです。現在はスピード選択(0.1倍〜3倍まで選択可能)、音源選択がメイン機能として備わっていますが、TikTokのようにエフェクト機能はまだありません。当時のMusical.lyと同等の機能数です。いずれ、TikTokのようなエフェクト機能が解放されていくと思われます。
Musical.ly・TikTokと違う文化
Musical.lyやTikTokがティーンに流行り始めた頃の特徴として、音楽に合わせた口パク動画を自撮りしたものが多く、カメラワークのテクニックや投稿者のルックスにファンが付きコミュニティが形成されていました。Musical.ly、TikTokでの人気ユーザーの投稿動画を見ても自撮り系動画が多いことがわかります。
しかし、今回Lassoに投稿されている動画の多くは、自撮りではなく他撮り(第三者が撮影したもの)の動画で、口パク動画も少なく、おもしろ動画やダンス動画が多めです。これは初期のクリエイターとしてYouTuberやSnapchatter、コメディアンを多く囲い込んだことが影響していると思います。
機能面では大差なし。だが、形成されているコミュニティのカラーは全く異なっている。
TikTokの若年層ユーザーの獲得のために開発されたと言われているFacebook版TikTokのLassoですが、狙ってかどうかはさておき、TikTokやMusical.lyが若年層ユーザーに火がついた当初とは違うカラーがつき始めています。
「自撮り」の口パク動画を披露するコミュニティとして人気が広がったMusical.lyやTikTokとは違い、「他撮り」のオモシロ動画がメインとなっているLassoは、YouTubeやSnapChatなどで有名なクリエイターのファンがコミュニティ形成を牽引しています。
つまり、機能面ではTikTokのクローンといえますが、形成されいくコミュニティのカラーは当初のMusical.lyやTikTokとは全く違うものになるのではないでしょうか。狙い通り、TikTokの若年層ユーザーを勝ち取ることができるのか、今後のLassoの展開に期待です。
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