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起業家、CTO、メガベンチャーで上場牽引等、多才なキャリアから、Terra Droneにジョインした実力派エンジニアマネージャー。「不可能から社会実装へ」ドローン産業で働く理由
ベンチャー企業のエンジニアには、どのようなマインドやスキルが必要なのか。
2016年に創業したTerra Droneには、さまざまなバックグランドを持つ人材が働いています。そのうちの一人、エンジニア兼マネージャーとして活躍する鈴木さんは、高校生で起業した経歴の持ち主。その後、携帯電話向けのゲーム会社やIT人材のコンサルティング会社などいくつもの会社を経験してきました。
さまざまな経験を持つエンジニアから見た、ドローンのおもしろさはどこにあるのでしょうか。Terra Droneで働く魅力に迫ります。
【鈴木晃一(すずき・こういち)さん】
2021年11月に入社。ドローンの運航管理(空の道)部門を統括する。高校生で起業し、携帯電話向けゲーム事業のKlab株式会社で開発から運用を担当しGLを経験、グリー株式会社でエンジニアマネージャーとしてソーシャルゲームの開発に従事。エン・ジャパン株式会社社長室から新規事業立ち上げ兼CTOを経て、IT人材のコンサルティング事業を行う株式会社チェンジでエンジニア統括として上場を牽引した。
ーー高校生で起業したきっかけを教えてください。
親にパソコンを買い与えてもらったのがきっかけでした。パソコンが世の中で一般的になったのは、Windows95からです。当時私は中学生で、電子工作が好きな子どもでした。そのため、ものを触ったら何かを作るのは当然という考えがありました。その頃はオープンソースで公開されているコードもいまほど高度なものではなく、やってみたらできたことからはじまっています。
ーーはじめから起業しようと思っていたのですか?
いいえ。起業したのは、自分が作りたいものを作って公開したら収益が生まれたからです。当時は携帯電話の料金プランが複雑でした。なので、どの携帯会社で契約したらお得になるか、一発でわかるサイトがあったらと思ったんですね。この料金プランに乗り換えるといくら安くなる、というものを作ってみたら、広告の依頼や、企業タイアップの依頼が舞い込むようになったんです。
ーーソーシャルゲームの開発や、企業の上場牽引など、多彩な経験をお持ちですね。エンジニアから経営に関わるまでには、どのような経緯があったのでしょうか?
自分の会社では20人ほどのスタッフを率いる立場にありました。その後、会社員に転身し、すぐグループマネージャーになりました。経営や会社立ち上げに関わる事が出来ているのは、起業経験と大小の企業でのマネジメント経験、両方あることが評価されているからだと思っています。
ーーTerra Droneのいまの仕事でこれまでの経験はどのように生かせていますか?
これまでやってきたことに共通するのは、テクノロジーを活用して先例のない領域を切り開く、ということです。やっていることは違っても、みんなの生活を変えるという根っこの部分は同じだと考えています。
ドローンもまだ確立されていない領域です。そういうところで求められるのは「できないじゃなくて、やるんだ」というマインドではないでしょうか。
パソコンが普及しはじめた頃、サービスはエンジニアが一人で作っていました。とはいえ、そのままだとダサいよね、ということでデザイナーを入れるようになった。そこから分業は進んでいったと私は認識しています。それでいうと、私は分業がはじまる前からエンジニアリングの世界に身を置いていて、ビジネスデベロップメント(事業開発)もやってきました。ソーシャルゲームを作っていたときも、運用部隊ではなく、新規開発や法令対応を担ってきました。
高校生で起業した後、いろんな会社を渡り歩く中で培ったマインドと経験はTerra Droneでも生きています。
ーーTerra Droneの運航管理のお仕事について教えてください。
ドローンの運航管理とは、ドローン同士が接触しないようにするシステムを開発する仕事です。システムでは、どのドローンがいつ、どこを飛ぶかをコントロールします。長距離を飛んだり、物を運んだりする産業用のドローンは、小さなものでも両手を広げたくらいの大きさがあります。人の住んでいるエリアで墜落したら、大変なことが起こりますよね。
長い滑走路を必要としないドローンは、どこでも飛べるのがメリットです。ただその分、航空機とは違うモニタリングシステムが必要になります。日本にはまだ国レベルの統一的なドローン運航管理システムがないので、Terra Droneが無人運航管理システム(UTM)の開発を進めているところです。
ーーTerraDroneで働く魅力は何ですか?
「不可能と思われていたことを社会実装する」ことは勿論魅力なのですが、加えてエンジニアとして成長する機会がとても多いということがあります。
海外でシェアを獲得している関連会社との協業や海外企業との取引はまさに世界レベルで戦える能力が求められます。
またドローンの自動飛行制御、関連して画像処理技術、ロボット制御的な技術など扱っている技術が広くて最新の物を実用レベルでの実現を求められます。
もちろん最初からそれら全てを出来る人間はいないので自分の物にして成長するしかないという状況があるというのはとても魅力的です。
ーー新しいシステムを開発するエンジニア兼マネージャーとして、どのようなスキルセットが必要だと思いますか?
プロダクト開発には、事業を構想する力が欠かせません。Terra Droneの運航管理システムの開発では、アプリやバックエンドのサーバーサイドの開発も必要です。自分で全部できなくても、開発指示を出せるように全体像を知っていることが求められます。プログラミングの知見とそれを組み合わせる設計スキルの両方、と言ってよいと思います。
ーーTerra Droneはこれから事業を拡大する局面にあります。どんな人と一緒に仕事したいですか?
新しいものを作りたいと思う人と一緒に働きたいですね。新しいサービスや製品を通じて、新しい時代、みんなの新しい生活を作っていくんだという気持ちを持った人だと楽しめると思います。
逆に言うと、プログラムが書けてもドローンのある暮らしを実現したい気持ちがないと、Terra Droneで仕事するのは厳しいかもしれません。ベンチャーのこの会社は、先例がないことだらけです、検索しても実現方法は出てきません、実現方法・実装方法を考え出す突破力が無いと業務をこなすことはできません。どこかの局面でシステムの運用や維持を担当するメンバーも必要になるとは思いますが、いまはドローンのある世界を実現したいという強い思いと突破力を持つメンバーに参加してもらえたら、と考えています。
ーードローンのある生活の魅力とは?
ドローンが社会実装されれば、人手不足や物流など解決できる課題はたくさんあります。ビジネス的な可能性があるのも事実です。
ただ私個人は単純に、「できなかったことができるようになること」に大きな魅力を感じています。「ドローンの実用化はまだまだでしょう」そうみんながそう思っているのをひっくり返せたら、おもしろいですね。
ーー最後に、将来のTerra Droneのエンジニアへ、メッセージをお願いします。
TerraDroneは、ドローンが日常になる暮らしを本気で実現しようとしている会社です。エンジニアとして仕事をすることが、みんなの生活を変えていきます。そんな充実感を味わいたい方は、ぜひご一緒しましょう。