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これから美容業界で取り組んでいきたいこと

はじめに

この記事では、弊社が美容室向けに提供しているSaaSプロダクト KaruteKunについて、その背後にある会社のビジョンや文化を紹介します。

私たちはこれまで、少人数のチームでプロダクトを中心に稀有な成長を実現させてきました。SaaSプロダクトでは一般的に、株式での資金調達を前提に赤字を掘り続けながら成長を優先させて事業運営を行います。しかし、そのあり方に一部疑問を持った私たちは、真にお客様への付加価値を提供することにこだわり続け、同時に創業当初から外部資金に頼らずに商売から逃げずに成長を実現してきました。現在はPMFを実現している状態で、より多くの付加価値を美容室に届けるためにチームの拡大に取り組んでおります。

本記事を通じて、私たちとともに新しいチャレンジを共有していただける方を募集しております。特に、1人目の1人目のビジネス担当としてお客様への付加価値提供のこだわり抜くことができる方と共に会社を成長させていくことを目指しています。

美容業界の抱えている課題

「テクノロジーを通じて、社会に影響を与えていくこと」「自分たちが取り組む意味があること」この2つを前提に、全くの未経験ながら美容業界に飛び込んでいきました。

創業からの2年間は、ひたすらに現場へ足を運び続け真摯に美容室の現状を理解することに努めていました。北は青森から南は岡山まで、夜行バスを乗り継いで、美容室と聞けば訪問させていただき、一緒に掃除をしつつ夜はご飯を食べながら、現場が抱えている問題を共有してもらいました。

そこで分かったことは、美容室が抱えている問題はそう単純な内容ではなかったということです。「ペーパーワークが多いので、デジタル化してDXしよう!」というような話ではないのです。何を解決したいのか?どんな世界を描きたいのか?その上で、なぜデジタル化が必要なのか?と考えていく必要があります。

また、美容業界が抱えている課題は、美容室だけに閉じるものではありませんでした。美容室の経営の合理化、美容業界に供給されている人材の流れ、美容室に物が届くまでの商流、良い美容室を消費者が見つけるまでのマッチングなど、業界が抱えている課題は多岐にわたります。

この全て課題を、業界に根ざした存在として、これまで美容室が培ってきた文化を尊重しながら、テクノロジーを存分に活用して解決しようと取り組んでいます。

KaruteKunの特徴

業界に貢献する第一歩として、美容室向けの電子カルテKaruteKunをスタートさせました。

KaruteKunの目指していることは、「美容室の情報インフラとして位置し、経営の合理化に資すること」です。店舗経営者にとって、美容室の現場で何が起きているのか?今後の経営改善のためにはどんなアクションを実践すれば良いのか?と、店舗の経営管理をより高い次元に持っていくためのプロダクトとして活用されることを願っています。業務の効率化は目的ではなく、経営合理化の途中のプロセスにすぎません。

ただの電子カルテ、POSレジが世界にまた1つ増えても美容業界を変えることはできないです。その先を見据えて、経営の合理化が推し進められるようなプロダクトが求められています。

例えばですが、こんなことがプロダクトを通じて実現できると良いと思いませんか?

  • 美容師個人として、売り上げUPの目標設定から、具体的なKPI設定、そして改善策の実施と振り返り
    • Sales Enablementツールとしての店舗支援
  • 店舗の経営者として、店舗全体の広告費の効果測定(LTV/CACの比較)
    • Sales&Marketingの合理化
  • 店舗経営者として、現在の店舗の収益化まで到達するまでのキャッシュフロー管理
    • 企業としての店舗ポートフォリオ管理
  • お客様に対して、必要なタイミングでの来店案内のレコメンドや美容商品の情報提供
    • お客様に対しての最適なCRMツール

これらはKaruteKunが今後担いたいと考えている役割の、ほんの一端にすぎません。利用者にとって、本当に必要なサービス提供を実現することで、良い美容室がより成長し、良い美容室、良い美容師と良いお客様、全員が幸せな状態が作れると思っています。

企業文化と価値観

私たちがチームとして最重要にしていることは「誠実さ、倫理観」です。創業以来一貫して「誰に対しても恥じることがないプロダクト開発をしよう」と取り組んできました。決して妥協することはなく、それが真にお客様にとっての付加価値に繋がっているのか?という点にこだわり続けています。

と書きながらも、創業して2年ほどは何度もこのこだわりを守りきれなかったことが何度かありました。恥ずかしい話にはなってしまいますが、「こっちの方が売れるかも...」と顧客の要望に負けてしまった時もありました。しかし、結論が想像できてしまうかもしれませんが、そのようなプロダクト開発で生まれた機能はそう求められる内容でもなかったです。そして何より、自分たちが誇りを持てるプロダクトから遠ざかってしまいました。

それらの経験を経て、私たちは一切の妥協をすることをやめました。より経営を合理化させ、より良い美容室経営に取り組みたいと願っているお客様だけを向いて、細部までこだわってプロダクト作りに取り組むことにしました。大きな声にも、リリーススケジュールにも、全てに対してNOを突きつけて誠実なプロダクト開発に取り組む体制に変えて行きました。

誤解なきように記載しますが、これは誰のいうことも聞かずに、作りたいものを作る、という訳ではありません。むしろ小さな声を非常に重要視しています。お客様からいただいたフィードバックは全て記録し、目を通してプロダクト開発の議論にのせています。私たちは売上や、大きな声、当たり前などの誘惑に対して妥協をしたくない、というだけなのです。

ビジネスチームへの期待

お客様に誠実に、妥協をしないでプロダクト作りに取り組んできた結果、SaaS企業としては特異な形で成長を続けてきました。マーケティングやセールスに力を入れずとも、プロダクトが利用され契約件数は毎月増え続けています。良いものづくりにこだわることで、それが評価されていくことも体験することができました。

これからもより良いプロダクトに進化させるために、ものづくりにこだわって行きます。しかし、KaruteKunが掲げている「美容室の情報インフラとして位置し、経営の合理化に資すること」を実現するには、強力なプロダクトチームだけではなく、強力なビジネスチームも必須です。

KaruteKunはまだまだ100点からは程遠い存在です。しかし、美容室の方に十分に活用をしてもらうことで、経営に資することは十分にできる内容となっております。そのために考えられる、ありとあらゆる施策を実践していきたいと考えています。

現状、KaruteKunの利用者は日に日に増え続けています。まず利用していただいている方に、提供できる付加価値を最大化して行きたいと考えています。アカウント作成から、実際に価値を感じられ、そしてそれが経営に跳ね返るまでを一緒に伴走しながら支援することをビジネスチームに期待しています。関連する領域としてはセールスや、カスタマーサクセス、コンサルティングなどと表現できるかもしれません。

そして、お客様への伴走を通じて得られた発見・知見をプロダクトに跳ね返していきたいです。どんな些細な内容も、プロダクト開発では見過ごしません。お客様との接点を持ち、責任を背負う役割としてプロダクト開発に貢献していただきたいと期待しています。

一緒に美容業界で汗をかきませんか?

まだ小規模なチームではありますが、大きな課題に対して地道に取り組みを続けながらも、利用者にとって誠実な付加価値を追求していきたいです。

そのためにも、これまでの経験に頼りすぎることなく、常に再学習を続けながら、チームで一緒に前に進める方を探しています。プロダクト開発でもこれまでベストプラクティスに乗り切らない、独自の価値観を作り上げてきましたが、ビジネスチームでも同じく是々非々で取り組み方を模索して行きたいと思っています。

誠実に、チームで前に進み、十分に大きい課題に対して答えを模索して行きたい方のご応募をお待ちしております!

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