先日Team Energy株式会社では、創業者・中村誠司や社長・田中正など経営陣と、グループ会社の社長陣が参加し、毎年年初に行う「正月会」を今年も開催いたしました。
正月会は、京都市・山科毘沙門堂での新年の祈祷からはじまり、中村と田中による講話、グループ会社の社長陣による昨年の振り返りと今年の抱負の発表、そして懇親会が行われ、互いに「今年も頑張って行こう!」と年初に気を引き締められる場となっています。
このレポートでは、正月会の創業者・中村と社長・田中の講話と、参加したグループ社長の感想を通して、正月会がどのような場なのか、Team Energyの社長転職への応募を検討していらっしゃる方にお伝えしたいと思います。
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[執筆・校正]株式会社ストーリーテラーズ 平澤 歩
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創業者・中村の講話
経営は自ら情報を取りに行くことが大事
経営においては、聞いただけで終わらず、聞いたことを活かして行動に移すことが大事です。今年だけ成果が出て、来年は潰れてしまっては経営とは呼べないので、毎年の積み重ねが重要です。
Team Energyはベンチャーキャピタルではありません。
自分から情報を取りに行く姿勢が必要です。「厚かましいかな?」などと遠慮せずどんどん情報を取りに行き、経営のノウハウを共有してもらうこと。じっとしていても、自分の経営に何が必要なのか把握することはできません。
競争と共創
せっかくTeam Energyという場で社長として会社経営するのですから、個人事業主の延長ではなく、組織を作って会社として成長し、たくさんの人にサービスが行き届くように努力し、世の中に役立つ会社になりましょう。
また、Team Energyには、社長どうし、成功や失敗から学び合う「共創」もありますが、当然いち経営者どうしとしての「競争」もあります。
世の中は資本主義。自らの力で這い上がり、社会のために、貪欲に成長する。
Team Energyという場では、「あの人、あの会社には負けたくない」という悔しい気持ちを抱き、ライバル心を抱きながらも、切磋琢磨し合って、互いに成長する場であってほしい。
そして、新しい社長が生まれたら、社長として成長したみんなが自分たちの経験をもとに、経営者としてのノウハウや心構えを教えていく。
そんな学びが循環する場になっていってほしいです。
グループ会社の社長はプロ経営者であり、いち社員ではありません。
会社のリーダーなのですから、プロの経営者として、ちゃんと一人前になってください。
次に繋げるための事業戦略としての計画的な赤字は必要な時もありますが、赤字は続けてはいけません。着実に黒字を出していってください。
社長・田中の講話
2023年の振り返り
Team Energyの社長に就任した昨年は、私にとって試練の年でした。
様々な会社で代表や役員を務め、経営者として経験を積んできたつもりでしたが、当初に立てた目標をここまで達成できなかったことは初めてでした。
自分が事業会社の社長であれば、目標達成に向けて自ら動き回れば良いのですが、昨年はグループ会社の社長たちにアドバイスくらいしかできなかった。新米社長として学びながら奮闘するみんなに、自分の今までの経営経験を活かした納得のいくフォローができませんでした。
今までの経営者人生で、こんなに悔しい思いをしたことはありませんでした。
特に年末が迫ってきた昨年の秋は、本当に精神的に辛い時期で、社長たちが予算を達成できるのか、とても心配で毎日気が気でなかったです。
しかし、12月になり今年を振り返ってみると、予算の達成は大変だったものの、私がTeam Energyに携わり始めた2022年末と比べて、格段にチームの一体感が強固なものになっていると気づきました。その点に関しては、2023年に大きな成果を残せたと感じています。
個人的な話をすると、私は昨年の3月8日で60歳になりました。60歳は節目の年なので、59歳までとは意識が大きく変わり、急に残りの人生について考えだしました。
実は私は57歳で一度リタイアしていて、ネットフリックスを見漁る毎日でした(笑)。でも、自分がそのように動画を見ている間に、世の中で役に立っている人はイキイキと活躍している。
そんな時に、Team Energy創業者の中村さんが声をかけてくれて、私の経営者人生は再び動き出した。60歳を迎え、そんな過去も思い出し、「自分はあとどれだけ生きて、世の中に貢献できるんだろう…」そう思いました。
今日の午前中の山科毘沙門堂でのご祈祷の時、火を眺めていると、ふと一瞬火が竜に見えるときがありました。それはまるで、Team Energyが将来天に勢いよく上がっていく、幸先のよい姿に見えました。そんな風にTeam Energyが飛躍するために、まだまだ私も頑張らないといけないですね。
12の今期の方針とメッセージ
今期の方針とそれにまつわるメッセージを12個皆さんにお伝えします。
①会社経営は「急がば廻れ」
目先のことに追われてしまうと、緊急で重要でないことに囚われてしまいます。
そうではなく、あせらず重要なことにしっかり取り組みましょう。
あせらず根を張れば、いずれ花は咲いていく。しかし、根のない花はすぐに枯れる。
そうであってはいけません。
根を張り、幹を太くしていくことで、たとえ嵐が来ても倒れない強い会社になるのです。
②株主総会を各社20分ずつ実施
株主総会では、グループ会社の社長たちは、社長として株主に説明責任を果たします。
厳しい説明責任があり、とても緊張すると思います。
徹底的に頭に戦略を叩き込み、経営者は株主に甘えず、株主から質問が出た際に、しっかりと責任を果たせるようにしてください。
③予算必達
営業キャッシュフローで全ての会社が自立している形をめざします。
みんなが会社のいち事業部であれば「A部は利益が出ているけれども、B部は利益が出ていない、しかし全ての事業部のトータルで見れば利益がプラスになる」というのでも良いのかもしれませんが、Team Energyのグループ会社はそのような世界ではありません。
1社1社独立した会社として、各々利益を出していかなかればなりません。
今後は利益が出なければ、ある程度の時点でなんらかの線を引いていきます。その覚悟で自分の会社を牽引してください。
④社長候補者の応募の成功パターンを見つける
Team Energyでは、まずは100社、ゆくゆくは1000社の会社と社長を生み出すことをめざしています。
そのために、どのようにすれば志のある社長候補者が集まり、会社を成長させることができるのか、成功パターンを見つけ出し、会社の立ち上げを加速していきたいと考えています。
⑤M&Aも視野に入れる
営業キャッシュフローを回すため、M&Aも視野に入れています。これは、グループ全体を成長させるための、Team Energy社長である私のミッションです。
⑥人としての器を大きく持つ
会社というものは、勢いで一時的に売上を上げることは可能です。
しかし、それは長くは続かず、必ず違和感が出てきます。
トップに立つ人の器に合わせるように、売上・利益・株価は上がりも下がりもするのです。
一人で会社を成長させるには限界があるので、色んな人を巻き込む必要があります。
しかし、しっかりとした事業戦略があったとしても、人格が伴わなければ、協力してくれる人材はやってきません。優秀な人が集まる会社になるためには、人格の良いリーダーになる必要があります。
人としての器が大きくなれば、自ずと優秀な人が支えてくれるようになります。
⑦今年は何社か必ず壁にぶち当たる
会社を立ち上げて数ヶ月、数年経ち、ある程度利益を出せるようになった会社も出てきた今、
いくつかの会社が必ず経営の壁にぶち当たると思います。
しかし、逃げても逃げても壁はずっとついてくる、一生その壁に追いかけられる。
そういう時は一旦立ち止まってもいいので、逃げないこと。
覚悟を決めて、壁に正面から向き合っていきましょう。
⑧感謝の気持ちを忘れない
どんなことがあっても感謝の気持ちを忘れてはいけません。
感謝の気持ちを常に持っていれば、人が集まってくる、信用も集まってくる、運気が集まってくる。
運は人が運んでくるものです。
困難な時に、深刻に思い悩みすぎると、明るい道が見えなくなります。
どんな時も感謝の気持ちを忘れず笑っていれば、必ず道は見えてきます。
⑨考え抜くと、エネルギーがにじみ出てくる
考え抜いていると、それが自ずとにじみ出て、発する言葉やオーラが変化し、
迫力やエネルギーとなっていきます。
自分の事業について考え抜く。考え続ければ絶対にいつか結果が出ます。
⑩志と感性
今年はTeam Energyにとって、流れが大きく変わる年となるでしょう。
そんな時に、頭で考えすぎると、動きだせません。
理屈で考えず、流れを感じて動きましょう。
感性を活かしてアンテナを張り、流れを察知して動きながら、付加価値高い会社経営を行うことを心がけてください。
⑪感動=「感」じて即「動」く
事業について、いつも考えていればすぐに動き出せます。
感動するだけではだめです。「感」じたら、即「動」く。
感性を磨いて事業に活かせそうなことをキャッチしたら、そのままにせず、すぐに行動に移しましょう。
時代の変化は恐ろしいくらい早いので、少しでも時間を置いて動いてしまうと、その時にはもう旬は過ぎ去ってしまいます。
⑫売上と利益は社会からの通信簿
「売上と利益が上がっている」ということは、社会から支持されているということ。
すなわち、社会からの通信簿なのです。数字は嘘をつきません。
正月会に参加した株式会社ストーリーテラーズ 高野社長の感想
正月会はどのような場ですか?
私は今年で3回目の参加ですが、Team Energyの顧問陣とグループ会社の社長たちが全員集まる貴重な場で、新年最初から気が引き締まります。
正月会では、社長たちが各自去年の振り返りと今年の抱負のプレゼンを行うのですが、普段からプレゼンに慣れているという社長でも「緊張する」と言っているほど、独特の緊張感があります。
普段のアカデミアや会議は、オンラインで参加する社長もおり、全員が実際に顔をあわせる機会はそう多くはないので、実際に会うことでエネルギーやよい緊張感を感じ、「私も実績を上げられるようますます努力せねばならない」と気合が入りますね。
今回の正月会で印象に残っていることは何ですか?
中村さんや田中さんの講話を聞いて、社長たちがどうすれば成長できるのか、どれほど悩み、考え抜いてくださっているのかがひしひしと伝わってきました。
社長を育てる場として、こんなにも顧問陣が真剣に社長を育てようと向き合ってくれる場はなかなか他にはない、貴重で素晴らしい環境だと実感しています。それと同時に、しっかりと利益を出して成長して、恩返しをしないといけないと気が引き締まりました。
社長たちと実際に顔を合わせて、どんな人が社長に向いていると感じましたか?
実際に社長たちとお話をして感じたのは、Team Energyで社長として成長するには、「根性」「素直さ」「謙虚さ」が必要だということです。
中村さんや田中さんから感じる、「365日24時間経営について考え続ける覚悟」と、「死ぬ気で取り組んで初めて結果が出るという気合」。これらはまさに、根性がないと保ち続けられないものだと感じます。
また、Team Energyの社長として経営を学びながら成長するには、うまく行かない時に自己流を通そうとせず、周りからアドバイスを受けた際は、素直に受け止めてまずは実践してみること。
顧問陣は社長たちを一人前の社長に育て上げることに責任を持ち、叱咤激励してくださっているので、どこまでも自己流を貫きたい人には、Team Energyの場は向いていないと思います。
自分の経営する会社なので、自分の中の軸をぶらさず筋を一本通すことは必要ですが、顧問陣や周りの社長仲間たちからアドバイスを受けた場合は、素直に謙虚に受け止めて実行することが大切ですね。
最後に
Team Energyで毎年新年に行われる正月会。Team Energyではこのように、社長たちの成長に真剣に伴走する顧問陣と、成功と失敗を分かち合い共に成長する社長仲間が集まり、刺激を受け合う場が設けられています。
経営仲間と高め合いながら社長として事業を成長させたい方、Team Energyで一緒に飛躍の一年にしませんか?