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慶応大学SFC 筧研究室にチームラボ有志で訪問しました

チームラボではエンジニアのコミュニティと知見を広げるため、大学研究室を訪問する活動を行っております。10月30日(月)には社内有志で 慶応大学 湘南藤沢キャンパス 筧研究室 を訪問しました。今回はそのレポートをお届けします。

メディアでさまざまな作品をよく目にする筧研究室は、以下のようなコンセプトで研究を行っています。

2008年に創設された慶應義塾大学SFC筧康明研究室では、現在『Activating the Physical』というキーワードのもと、我々の身体が存在する物理世界とコンピュータにより構成されるデジタル世界との間に新たな架け橋を作り、それぞれの特性を融合した新たな『リアル』ワールドを開拓しています。物質(Atoms)と情報(Bits)の見分けがつかなくなるほど深く融合・結合した新たなメディア・環境と人間との関係性(インタラクション)およびそれがもたらす未来を見通し、体験できる形で具現化し、議論します。そこでは、人間を置き去りにするテクノロジーではなく、人間が感覚を研ぎすまし、新たな視点や能力を獲得することを促すようなHuman-Harmonized(人間調和的:ヒューマン・ハーモナイズド)なメディアの創造を目指します。本研究室のカバーする研究分野としては主に、オーグメンティッド・リアリティ(拡張現実感)、コンピュータ・ヒューマン・インタラクション、エンタテインメントコンピューティング、メディアアートなど、アート・デザイン・エンジニアリングの領域を横断的に行き来しながら進めていきます。

コンセプトにあるように、研究室のメンバーは美大からの編入組、工学部の出身者など、「つくる」という範囲の中でとても多彩で、訪れた当日がORFというSFC全体で研究を発表するイベントの寸前だったこともあり、研究室は熱気に満ちあふれていました。
ゼミにお邪魔したので発表前の作品も多く、詳細は記述できませんが、研究や論文としての検証はもちろん、作品のマテリアルが与える印象や見せ方含めて、詳細で具体的な議論が行われていました。

ものづくりに特徴のある筧研のアプローチはさまざまな分野で発揮されています。
チームラボがスポンサードしているIVRC(国際学生対抗VRコンテスト)でも筧研は毎回好成績を挙げていて、何人かはそこからチームラボに入社しています。
今年も筧研のメンバーが中心となって開発した「腹咀嚼」が決勝大会に選ばれ、スポンサー賞はじめ多くの賞を受賞していました。

後半ではチームラボの作品づくりについて、チームごとの役割分担と協力について紹介。
自分たちもチームでものづくりをしている研究室の学生さんだけあり、コミュニケーションの方法やプロトタイプから最終的な成果物に向かう際のレビューなどについて鋭い質問をいただきました。

筧研はSFCのなかでも新しくできたゼータ館という建物にあります。森の中に建てられたラボで、1Fには他の研究室と共有で使う大きな工作室(デジタルファブリケーションラボ)を備えた素晴らしい環境でした。

※チームラボは今秋、有志で以下の研究室を訪問しています。各記事のリンクは以下です。
10月5日 埼玉大学 小室研究室(コンピュータビジョン)
10月18日 お茶の水女子大学 伊藤研究室(データ可視化)
10月20日 首都大学東京 石川研究室(ビッグデータ解析)
10月25日 東京電機大学 高橋研究室(コンピュータグラフィクス)
10月30日 慶応大学 筧研究室(ヒューマンコンピュータインタラクション)
11月21日 明治大学 宮下研究室(ヒューマンコンピュータインタラクション)
11月24日 早稲田大学 菅野研究室(表現工学)
・11月27日 東京農工大学 藤波研究室(ユビキタスコンピューティング)
・11月28日 芝浦工業大学 菅谷研究室(クラウドロボティクス)

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