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タビアンは2024年7月で10期目を迎えました。新しい期のスタートにともない、会社の状況の共有、チームビルディングを目的とした1day合宿を実施。普段とは異なる環境で、メンバー同士が自由にアイデアを交換し、お互いの考えを知り、新たな視点を得るための時間を持つ機会となりました。
この記事では、1day合宿の様子を通じて、タビアンの企業文化や取り組みをお伝えします。企業カルチャーや社員同士の取り組み、タビアンについての理解を深めてもらえると嬉しいです。
目次
チームの結束力を深めるアイスブレイク NASAゲーム
進行中のプロジェクトを深く理解し、新たな気づきと課題解決につなげる
タビアン第10期の始まりに向けて
ワークショップ タビアンの新規事業を考えよう
Aチーム発表内容
Bチーム発表内容
多くのパートナーが集まった懇親会
合宿を「メンバー同士の親睦を深め、普段と異なるスキルを試す場」に
チームの結束力を深めるアイスブレイク NASAゲーム
「NASAゲーム」とは、チームメンバーとの合意形成を行いながら課題を解決するコンセンサスゲーム。出された課題に対し、まずは個人で解決法を考え、その後、チームに分かれて「チームの答え」を導き出していきます。普段はソースコードを書くことが多いエンジニアたちが、異なる頭の使い方にチャレンジし、普段のプロジェクトでは味わえない体験を共有する機会となりました。NASAゲームはメンバー同士の合意形成が鍵。チームの結束力を深め、宇宙を脱出できるのでしょうか?
ディスカッションを行うのは、初対面のメンバーではなく、普段から一緒に働いている仲間たちです。そのため、自己紹介以外の手軽なアイスブレイクとして、雑学をもとにしたディスカッションを通じて、メンバーの新たな一面を発見できることを期待しました。普段の業務では見えない、ユニークな視点やアイデアが飛び交う場となりました。
進行中のプロジェクトを深く理解し、新たな気づきと課題解決につなげる
プロジェクト共有では、現在メンバーが取り組んでいるプロジェクトの進行状況や詳細について、共有を行いました。週次で実施している全社共有会では、プロジェクトの進捗状況を簡潔に報告することがほとんどですが、参加メンバーからは「自分が関わっていないプロジェクトについて、要件や技術面、今後の展望をより詳細に知りたい」とリクエストが寄せられました。1day合宿では、各プロジェクトごとに担当者が登壇し、具体的な状況を共有しました。
プロジェクト共有の目的は、メンバー間の新たな気づきを得て、現状の課題解決につなげることです。今回は、進行中の6つのプロジェクトの担当者が登壇し、それぞれのプロジェクトの状況を詳しく共有しました。週次の全社共有会では、プロジェクトマネージャーが話すことが多いですが、今回は若手メンバーにも登壇の機会を設けました。
質疑応答の時間では、参加者からの質問が想定以上に多く、聞き手も積極的に参加していました。プロジェクト内で抱えている課題や不明点について、プロジェクト外のメンバーも含めて解決に向けたディスカッションが行われ、相互理解が深まる良い機会となりました。メンバーが現在のタビアンのプロジェクトや取り組みを理解し、今後の連携やサポートの方針を考えるきっかけにもなりました。
タビアン第10期の始まりに向けて
代表の難波より10期スタートに向けた挨拶を行いました。
難波 タビアンは今期で10期目になります。新しい期が始まったことを、みなさんにとっての新たな出発点としてとらえてほしいと思います。
昨年1年間、ここにいるみなさんと共に過ごしてきたことを振り返ると、非常に多くの数の、さまざまなプロジェクトを経験しましたね。複数プロジェクトを並行して進めたメンバーも多かったように思います。
また、AIチームを発足させ、2023年5月には、AI・人工知能EXPOに出展を行いました。発足当初は苦戦しましたが、昨年だけで3回の展示会に出展し、現在では営業の成果が出てきているように思います。現状、まだ大きな成果にはいたっていないものの、新しいメンバーも加わり、少しずつ技術を積み重ね、経験も蓄積してきました。スクラッチからのAI開発も数件こなしており、徐々に実績がともなってきています。小さなステップではありますが、確実に進展を感じています。
また、もう一つ大きな進展として、実装可能な開発チームとしての体制が整ってきたことが挙げられます。プロジェクトが始まり、終了までの間にお客さんとの調整が必要な場面では、まだ私が関与することもありますが、チーム全体が実装できる力を持ちつつあることは非常に重要です。
第9期を通じて得られた成果を振り返ると、特に「人」や「チーム」に関わる部分が特徴的だったと感じています。チーム全体で困難な課題に取り組むなかで、個人も成長し、自走できる開発チームとしての体制が整っていったように思います。僕自身が現場から離れ、より事業成長や経営にコミットできるようになりました。
また、外部支援チームの活動についても紹介します。特に前期の後半にかけて、さまざまな外部パートナーの方々に協力を依頼する機会が増えてきました。あらゆる領域の外部の専門家に声をかけて、協力体制を築いている最中です。タビアンはこれまでは主にエンジニアが中心となって活動してきましたが、今後はエンジニアがつくるもの以外の分野でも支援してくれる専門家たちが少しずつ参加してくれています。多くの専門家がタビアンの魅力に気づき、協力を申し出てくれる状況が徐々に整いつつあると実感しています。
私たちが掲げているのは、「オールスタック」と「しなやかさ(柔軟性)」の2つの考え方です。この2つの特性は、私たちの強みとして積極的にアピールしています。
「フルスタック」は一般的に知られている用語ですが、「オールスタック」はタビアンが独自に定義した言葉です。フルスタックエンジニアは、フロントエンド、バックエンド、インフラなどを幅広くこなす能力を持っていますが、私たちがやっていることはその枠にとらわれないことが多いのです。
たとえば、SaaSやLIFFアプリ、AIエージェント搭載アプリの開発など、広くアプリケーション開発と呼ばれる仕事だけでなく、売上を伸ばす/エンドユーザーに定着してもらうサービスにするための事業企画やコンセプト作り、使ってもらえるUIUXを設計しデザインすることまで、エンジニアがカバーする業務領域を広く捉えています。
0→1での新規事業でのプロダクト開発において、エンジニアに期待してくれている人たちは、自分たちだけでは実現できないことだからこそ、エンジニアを頼ってくれているはず。だからこそ、新規事業開発におけるエンジニアに期待されるすべてのことをこなすチームを「オールスタック」と呼びたいと思っています。
そして、事業企画の実現における柔軟性(しなやかさ)は、実は私たちがお客さまからもっとも評価されているポイントでもあります。エンジニアとして、エンドユーザーのニーズを叶えるために顧客からご相談される様々なリクエストに対応し、やり遂げてきたことも、お客さまには私たちの強みとして伝わっています。
新しい期の始まりを迎え、今後の展望についても期待が高まります。これからも引き続き、チーム一丸となって取り組んでいきましょう。
ワークショップ タビアンの新規事業を考えよう
タビアンの新規事業を考えるワークショップは、今回の1day合宿のメインコンテンツ。
新規事業の要件を作成することは非常に難しい課題です。ビジネス要件をしっかりと作成できるエンジニアになることは、タビアンの理念でもあり、達成が容易ではないミッションでもあります。ワークショップでは、タビアンが新規事業の実現を目指すために自ら新規事業を考える擬似体験を行い、要件理解やサービス開発の知見の強化を目的としました。
参加者は2チームに分かれ、3時間の間でサービス概要、事業サマリ、ビジョン、ペルソナの作成・分析、市場の成長見込みを考え、最終的に発表を行いました。
Aチーム発表内容
提案サービス:建築メーカー・工務店の新築・リフォーム進捗を可視化するサービス
フィードバック:ニーズをよく捉え、課題解決の方法も現実的でしたが、発表内容と似た先行サービスが存在することが指摘されました。
Bチーム発表内容
提案サービス:カウンセラーマッチングサービス
フィードバック:AIチームが実現できる特性を十分に理解し、実現イメージも具体的に描けていました。ただし、顧客獲得方法に課題がありましたが、市場規模が大きく、事業としての可能性が高く評価されました。
多くのパートナーが集まった懇親会
夜には懇親会を開催しました。懇親会にはタビアンのメンバーだけでなく、日頃お世話になっている取引先や士業の先生方にも参加していただきました。さまざまな立場の方々との交流を通じて、相互の理解を深める良い機会となりました。
合宿を「メンバー同士の親睦を深め、普段と異なるスキルを試す場」に
参加者からは多くのポジティブな感想が寄せられました。「メンバーとの親睦が深まり、新しい一面を見つけられた」「普段の業務とは異なるスキルを使う機会があった」といった声が特に多かったです。
また、1day合宿に参加したメンバーからは、今後取り組みたいことや期待することについてのコメントももらいました。
- 今回のワークショップのように、エンジニアリングよりも前のフェーズに焦点を当てた活動は、今後も継続して実施できれば良い
- メンバーの成長のためにも、基礎的な技術力の底上げにつながる取り組みができると嬉しい
- 「新しい人を採用するとしたら、どんな人がいいのか」といった採用観点を全員で考えることも、全員の会社に対する思いを共有する上で価値のあるおもしろい試みだと思っています。
タビアンとして、全社的な1day合宿は初の試みでした。すべてのコンテンツでメンバーが積極的に発言してくれ、1day合宿の取り組みに対してもポジティブなフィードバックが多く、今後のイベント開催に生かして行く予定です。