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日本とベトナムの価値観が融合したサービスで、世界へ価値を提示したい。CTOsとして描くSun*の未来

金子 穂積/CTOs
2000年に音楽配信会社ベンチャーにて EC事業部長を担う。その後、音楽ジャーナリストとして雑誌の編集、記事やCDのライナーノーツ執筆などの活動をする傍ら、複数の音楽配信サイトに携わる。GitHub、Ruby On Rails、iPhoneの登場に感化されてエンジニアに転身後は、2015年に医療系ベンチャーにて取締役CTOとして参画。2018年からSun*のCTOsの一員に。大学時代から足を運んでいるアフリカの音楽を文化人類学視点で研究するのがライフ・ワーク。トレッキー。

目次:
・ITが好きで、音楽が好き。両方を活かせるキャリアを歩んできた20代
・34歳でエンジニアへ転身し、医療系ベンチャーの取締役CTOに
・ベトナムと日本、2つの価値観が融合したサービスで世界に価値を提示したい
・世界でも目立つ存在へSun*を成長させたい

ITが好きで、音楽が好き。両方を活かせるキャリアを歩んできた20代

父がエンジニアで家にパソコン(PC-8801)があったので、中学生の頃からプログラミングが身近な学生時代を過ごしました。大学生の頃にインターネットの幕開けを迎え、ITが好きだったこともありインターネットプロバイダでアルバイトを始めました。そこはメンバーの半分くらいが海外の方で、中にはシリコンバレーから来ているような人もたくさんいるような職場でした。彼らに囲まれて、インターネットの未来を感じられるような環境で経験を積めたことは、今でも財産になっていると感じますね。

大学卒業後は音楽配信会社ベンチャーに営業として就職しました。最終的にはそこでEC事業部の部長を任され、今でいうApple MusicやSpotifyのような音楽配信サービスの仕組みを作ろうと取り組んでいました。「音楽×IT」という分野を自分の強みとして確立することができたのは、ここでの経験が大きいです。この時に経験したりやっていたことが、現在のSun*のクライアントのプロジェクトにも微妙に繋がっていたりするのですが、面白い縁だなと思います。

その後はフリーの音楽雑誌の編集やジャーナリストへの転身を決意します。今でも機会があれば執筆をすることもありますし、早稲田大学の文化人類学の授業で、大学の先輩が担当する授業のゲスト講師として年1回1時間だけですが、講義をする活動も20年ほど続けています。大学時代から何度かアフリカに行って、現地のヒップホップ・カルチャーを追っているのですが、文化人類学という視点からアフリカをルーツに持つ音楽について研究することは、自分にとってのライフワークですし、いつか書籍にまとめられたらという思いを持っています。時間が無くて中々取り掛かれていませんが(笑)。

30代でエンジニアへ転身し、医療系ベンチャーの取締役CTOに

子どもの頃から一貫してITが好きという気持ちは変わらないのですが、実はエンジニアとして本格的に仕事を受けるようになったのは30代中頃でした。それまではオープンソースの概念が非常に弱く、サービスを作るのに多大な労力を必要としていたのが大きな理由です。元々作りたいものやサービスのアイデアがぽんぽんと浮かんでくるタイプだったのもあり、そのアイデアを形にできる人と一緒にやった方がいいのではという考えから、営業やコンサルという立場でプロジェクトに携わってきていました。そこにGitHubやRuby on Railsなどが登場したことで、「これなら自分でやった方が早い」と思ったのがエンジニアとして活動を始めるきっかけでした。

エンジニアとしては遅咲きだったと思いますが、得意領域にしていたのが、当時まだ人口の少なかったiPhoneアプリの開発だったのもあり、日本初の夏フェスのアプリなど面白い仕事に数多く携わることができました。その中のあるプロジェクトで、一緒に仕事をした人伝で、私が2015年から3年ほど取締役CTOを務めることになる医療系ベンチャーの代表取締役と出会いました。実は、当初会社に誘われた時にはビジネスとして医療業界に関わることは、自分の知識や能力を超えている気がして、ためらいを感じ断っていたんです。ただその後も飲みながら、彼とディスカッションを重ねるうちに、過去に自分も困った課題を解決するようなサービスのアイデアを思いつき、それを作るのは意義があるのと自分のスキルで出来ると考え、取締役CTOとして会社にジョインすることになりました。

サービスのプロトタイプを作り、最初に1.6億(翌年に4億)の資金調達も達成して事業にアクセルを踏もうとしたタイミングで、採用という壁にぶつかることになりました。まだ当時はプレゼンスのあまり無いベンチャー企業だったのもあり、面談ばかりに時間を取られて人は採れずという状態がしばらく続いたんです。そこでブレークスルーになったのが”海外”という選択肢でした。インドや複数の会社から話を聞き、その中でもSun*がもっともエンジニアドリブンな組織だと感じましたし、メンバーみんなが心からテクノロジーが好きというのが伝わってきたことを覚えています。

ベトナムと日本、2つの価値観が融合したサービスで世界に価値を提示したい

2018年までそのベンチャーの取締役を務めた後、同年6月からパートナーとしてSun*と一緒に仕事をするようになりました。決め手は泰平さん(Sun*代表取締役)や梅田さん(Sun*取締役)に自分が作りたいサービスの話をした時に、「一緒にやろうよ」と誘われたことでした。

泰平さんをはじめとするボードメンバーもそうですが、“人”というのはやはりSun*の大きな魅力だと思いますね。新しく入ってくる人も含めて、信頼の置けるような、一緒に仕事をしたいと思える人ばかりです。バックグラウンドも多種多様なので、新しい仲間と話をすることで自分の知見も広がりますし、大変な時も笑って前に進もうとする雰囲気があるなと思います。Sun*と一緒に仕事をするようになって5年目になりましたが、今まで特定の組織に長く居られなかった自分が居心地の良さを感じてしまう理由もそこにあるのかなと。

あとは、ベトナムという国と強力なタッグを組めているのもSun*を語るときに欠かせない強みだと思います。日本とベトナムは中国という大きな国と隣り合っているという共通点があります。それぞれ漢字などの文化を吸収しながら似て非なる文化を形成していて、でもどことなく通ずる文化的な価値観を持っている。そこにベトナム拠点のメンバーと仕事がしやすいと感じる理由があるのかなと思います。ベトナムのメンバーはみんな日本のやり方をリスペクトしてくれますし、どんどん吸収して成長していく。Sun*が今まで培ってきたベトナムとの関係性は強力だと思うので、今後サービスを世界へ展開していくときに、2つの国の価値観が融合したものを世界へ提示できるのではないかと思っています。

世界でも目立つ存在へSun*を成長させたい

現在の業務でいうと、PM職の採用・育成の割合とCTOsとしてプロジェクトへ参画する割合が50:50の状態です。採用・育成の領域では、Sun*のPMってなんだろう?というところをBTC(ビジネス・テクノロジー・クリエイティブ)の関係の中で捉え直し、メンバーとも話し合いながらスキルや活躍できる人物像の言語化に取り組んでいます。育成という文脈では、新卒社員に身につけてもらいたいPMとしての一般的なスキルを研修コンテンツとして作成し、インプットしたりなどもしています。あとは、Sun*にはたくさんの優秀なBrSEがいて彼らとPMが一緒に動くことが基本なので、そこの連携をより密に取っていくための施策を検討したりもしています。

CTOsとしては、スタートアップを中心としたクライアントのサービス立ち上げを支援しています。「どんなサービスを作りましょうか」というところからディスカッションし、サービスを軌道に乗せるための組織づくりの一環で、クライアントの採用に関わることもあります。ある程度クライアントが自走できる状態になったら、プロジェクトから離れてまた次のサービスづくりの支援をする。面白いと感じるサービスに数多く携わることができますし、自分の”サービスを作りたい欲”みたいなものを満たすことができるポジションだと思います。これは他の会社だと中々実現できないことだと思いますね。それでもまだまだやりたいことは尽きないですが(笑)。

Sun*として成し遂げたいことでいうと、今は日本国内のクライアントが中心なので、世界にインパクトがあるようなサービスを作りたいです。「あれうちが作ったんだよ」って言えるような。ベトナムとの強力なタッグは引き続き活かしながらも、インドネシアや南米、アフリカなど他の地域にも進出していって、よりグローバルな動きが増えていくことを期待しています。ゆくゆくは、海外人材を開発組織の中心に据えているグローバル企業の中でも目立った存在として世界から認知されるといいなと。それが実現できる底力みたいなものをしっかりと感じられるのがSun*ですし、それを底上げするメンバーも続々と集まってきているので、さらなる高みを目指す環境をこれからも作り続けていきたいです。

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