【アンケート調査】商品購入時の偽物や詐欺トラブル・被害に関する意識調査を実施。95%が二次流通でのリスクを感じている結果に。
スタートバーン株式会社のプレスリリース(2024年11月22日 11時00分)【アンケート調査】商品購入時の偽物や詐欺トラブル・被害に関する意識調査を実施。95%が二次流通でのリスクを感じている結果に。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000071.000016730.html
この秋スタートバーンでは、プロダクトのユーザーを対象にアンケート調査を行いました。本記事ではその経緯や調査結果、そこからわかったインサイトなどをお伝えできればと思っています。
プレスリリースも出していますので合わせてご確認ください。
アンケート調査に至った経緯
調査概要
調査結果
商品購入時、どの程度偽物や詐欺等のリスクを気にされますか。
実際に、商品売買の際に偽物や詐欺等のトラブルや被害に遭ったことがありますか。
偽物や詐欺等のトラブルや被害を防止するにはどのような対策・サービスが有効だとお考えですか。
ICチップやブロックチェーンなどのテクノロジーは偽物や詐欺等のトラブルや被害の防止に有効だとお考えですか。
まとめ
スタートバーン関連ウェブサイト・SNSリンク集
ことの発端は、メルカリでの返品詐欺に関するSNS投稿を目にしたことでした。
Startrailというブロックチェーンインフラを開発・運営し、作品や商品の真正性について日々向き合っている我々としても他人事にできるような内容では無く、あらためてこのような偽物や詐欺の問題の根深さや対応の難しさについて考えさせられました。
(弊社プロダクト・事業に関しては下記note記事をご参照ください)
別の文脈では、生成AIによる偽物・贋作の問題があります。
生成AIの技術発展により、偽物の問題が今後より一層複雑化する可能性があります。
このように偽物や詐欺のトラブル・被害のリスクがあらゆるところで浮き彫りになっている中で、実際にユーザーの皆様がどのように考えているのか、あるいはどのような体験をしてきたのかを正しく理解する必要があるなと社内で議論する中で、アンケート調査を実施しようという結論に至りました。
本調査はあくまでもジェネラルな意識調査であり、決して特定のサービスや事件・事象に対する意見を集めるようなものではないこと、ご理解ください。
スケジュールや社内リソースの関係もあり、弊社のプロダクトユーザーを対象にシンプルなアンケートをお願いする形をとりました。
中価格帯(数千-数万円)の商品について
高価格帯(5万円以上)の商品について
まず特筆すべきは価格帯に関わらず、二次流通(中古市場やその他の購入経路)では95%前後もの方が「とても気になる」または「気になる」を選択しているということです。
他方で一次流通(作家・ブランドからの直接購入)になるとその値が半減し40-50%となりました。
作り手から直接購入できるかどうかが偽物や詐欺のリスク感度に大きく影響しており、直接購入できない二次流通ではリスク感度がとても高くなっているという結果です。
価格帯による関心度の違いは一次流通においてはほとんど見られませんでした。一方で二次流通に関しては、高価格帯において「とても気になる」の割合が82%となり、中価格帯の59%よりも極めて高い結果となりました。
15%の回答者が経験ありと回答しました。
詳細に関する任意回答の設問の結果を見ると、「ECサイトで偽物のスニーカーを買わされた」「フリマサイトで購入した商品を後日売ろうと思ったらそれが偽物でトラブルになった」など、オンライン取引でのトラブル・被害の回答が多く見られました。
また被害の大きさという観点から見ると、実際に金銭的な被害に遭ったという回答もあれば、偽物の疑惑であったり本物証明をしてもらえなかったりと実被害までには至っていないものの安心安全な取引が阻害されたという回答もあり、千差万別な内容でした。
「作家・ブランド自身が出した証明書」が最も多く45%、続いて「第三者機関による鑑定」 が28%。「サービスやプラットフォームによるユーザーの審査・認証」と「ユーザーに対する他ユーザーからの評価・レビュー」は合わせても24%と、相対的に信頼度が低い結果となりました。
最初の設問結果と同様、作り手からのお墨付き・証明を多くの人が重要視していることがわかります。
「作家・ブランド自身が出した証明書」と回答したユーザーの理由を見ると、「作った人が本物だと証明することが1番確実だから」「第三者機関の鑑定は必ずしも正確ではない、プライマリーの証明が一番安心」などのコメントが見られました。
他方で「第三者機関による鑑定」の回答理由を見ると「作家の証明書は偽装できてしまうから」「利害関係のない第三者による客観的な判断が必要」など情報の確からしさ・客観性を重要視するコメントが見られました。
82%の回答者が「とても有効」または「ある程度有効」と回答しました。ICチップやブロックチェーンなどのテクノロジーへの期待感が極めて高いことがうかがえます。
回答理由としては、「プラットフォームに依存しない分散台帳に大事な商品情報は記録するべき」「チップだけだと偽造されるかもしれないが、少なくともブロックチェーン上のデータは改竄されないため」などブロックチェーンの分散性・耐改竄性に期待するコメントが多く見られました。
今回のアンケート調査を通して様々な示唆が得られました。なかには当たり前のように聞こえるものもありますが、ユーザーの声として定量的に示せたことは大きな収穫だと思います。
他方で、各設問に付随させた任意回答のコメントを見てみると、同じ選択肢を選んだユーザーでもその温度感にはかなりのばらつきがあるように感じられました。偽物の実被害にあっている方や、「どうしたら偽物を完全に防止できるか」という視点でコメントしてくださっている方がいる一方で、もう少しライトに「どうやったら取引における安心安全感が増すのか」という立場でのコメントも散見されました。
今回のアンケート調査ではそこまで定量的に深掘りはできなかったので、今後の宿題にしていきたいと思います。
今回の調査は弊社スタートバーンのプロダクトユーザーに限定して実施されましたが、今後はより幅広いユーザー層を対象とした調査を行い、さらに多角的かつ客観的な視点から市場理解を深めていく予定です。
今回の調査結果を踏まえ、スタートバーンでは流通する作品・商品の信頼性や真正性の担保を目指し、Startrailをはじめとしたプロダクトやサービスの強化に取り組んでまいります!
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