スパイスボックスでは通年採用を実施しています。昨年の夏頃にスパイスボックスの選考を受けた1年目社員Y.Oにスポットを当て、学生時代に夢中になったことや、就職活動をどのように行いスパイスボックスに決めたのか、リアルな就活ストーリーをお届けします!
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シンガポールでアートに目覚め、帰国後学生団体を設立
親の都合で小学生、高校生時代とシンガポールで暮らしていました。私とアートとの出会いは、このシンガポールに滞在していた時になります。高校の修学旅行でオーストラリアに行き、ある農場に行ったことがすべての始まりでした。とある夕暮れ時、老夫婦に近くの丘の上へ連れて行ってもらった際に、当時のiPhone4で一枚の写真を撮影したのですが、この時に自分の感性が呼び覚まされるような感覚がありました。アートというものが持つ可能性をゾクゾクと感じたのを今でも覚えています。
帰国後は美大や芸大ではなく都内にある私大の経済学部に進学しました。小学校時代、高校生時代と2度シンガポールに滞在したときに目の当たりにした途上国の経済成長の勢いに、国際経営を学んでみたいと思ったからです。学問では経済や経営を学びつつ、アートの世界でも何か取り組みをしたいという気持ちも強く持っていました。今まで「勉強」というテストの結果や偏差値で評価される社会に身を置いていた自分でしたが、五感や感性で評価されるような経験をしたいと感じたのです。早速、大学で友人数名と共に学生団体を立ち上げました。設立当初は「写真」をメインテーマとし、ただ単にキレイな構図で教科書的に撮るのではなく、「見ている人が思わず前のめりになってしまうような」加工写真の作品づくりを行っていました。
団体の運営方針としても15名という定員制限を設け、他には存在しないような唯一無二のアート集団になることを目指しました。通常学内の美術系サークルだとその活動範囲は学内に留まることも多いのですが、私達は高円寺や原宿、東京ビックサイトなどでの外部での個展活動に力を入れました。
油絵やデジタルイラスト、切り絵、加工写真、モノクロ写真、雑貨など、メンバー各自の作品を設置する個人単位の展示や、展示会にテーマを設定し「インスタレーション(空間アート)」を設置するという団体単位の展示など、在籍していた3年半で15回ほど行ったと思います。
個展では自分達のオリジナリティを持たせるために、展示会に来訪するお客さんがどのように会場内を歩き、何を見るのか・・・一挙手一投足を考えて、納得のいくまで、時には仲間と共に夜を明かしながら企画を練り上げました。その甲斐もあり、来場された多くの方から生の感想もいただきました。
この活動を始めるまで、自分が生きてきた18年間、自分の力で人の感情を揺さぶった経験ってほぼゼロに近かったと思います。今まで勉学、剣道、水泳、海外滞在・・・など競争社会の中に埋もれている中で、創意工夫でもって「人に感動を与えたい」という潜在的な感覚はずっとあったように思いましたが、度胸が無かったんだと思います。だから、大学に入ってからは、考えるよりもまずは動くことに専念して活動を続けました。そのことで、なんとかお客さんから感動の声を頂くことができ、1銭でもお金を出してもらえるような作品づくりが出来たんだと思っています。
活動を通じてお客さんに感動を与えられること。すごくありふれた言い方ですが、自分が今でもアマチュアの切り絵作家、カメラマンとしての活動を個人でも続けている理由はここにあります。今は学生団体の運営は後輩に任せていますが、展示活動は現在も続けており、数ヶ月後の個展も決まっています。今年度の団体学園祭展示にはOBとして正式参加することも決定しています。元運営者としての目線、作家としての目線を磨り合わせながら、よりお客さんの感情の声を惹き出せるような展示を今後も創っていきたいと思っています。
"自分が本当にやりたいこと"に耳を傾けた就職活動
アートの活動にのめり込み、大学生活の多くを団体活動に費やした私でしたが、就職活動を始めたのは大学3年生の冬からでした。企業選びの軸としていたのも、一言で言うと「“自分が実現したい夢”に近づく力が付けられるかどうか」でした。作家としてSNSで作品を発信している中で「どんな視点で、どのような作品を作れば、お客さんがもっと見てみたいと思ってくれるか」を追求していきたいと思うようになり、そのチカラが養える仕事がしたいと思っていたんです。
誰もが憧れるような大企業の説明会にも足を運んだこともありますが、本社のエントランスまで行って「やっぱ自分のやりたいことと違うな」と思って結局引き返したこともあります。自分の気持ちに嘘はつきたくない、そんな気持ちを強く持っていました。
スパイスボックスとの出合いは当時行っていた1dayインターンシップでした。スパイスボックスが生み出そうとしている生活者に“語られる”コミュニケーションとは何か、という話がとてもピンと来たんです。企業側が伝えたいことを一方的に伝えるのではなく、生活者の中で自然と語られていくようなコミュニケーションを考えることが、企業が生活者に本当に届けたいメッセージを届けられる方法だということです。自分が作家活動をする中で考えていたことと、まさに合致する考え方に大きな魅力と可能性を感じました。
インターンシップに参加後、本格的に選考に参加したのは確か7月中旬頃だったと思います。これまでの他の企業の面接では自分の創作活動について興味を持たれることも無く、自分がしたい話もしきれなかったんですが、スパイスボックスの面接では自分の活動に興味を持ってくれ、自分の好きなことはいくらでも話せたんです。こんな経験は初めてでした。自分のやっていることに共感してくれる人がいる会社なのではないか、この会社ならやりたいことを続け、夢を実現できるのではないかと思いました。
その後無事内定を獲得し、スパイスボックスに入社しました。現在は、営業プロデューサーとして活動をしています。入社してまだ4か月程度ですが、「生活者に“語られる”コミュニケーションが生み出される現場」を間近で見ることができており、早く力を付けていきたいという一心で仕事にあたっています。キャリアビジョンとしては、「サービスとして語り継がれるものを創る」といった自分の名前が残るような仕事にも興味があるので、いずれはサービス開発にも関わってみたいです。
就職活動をしている学生さんへのメッセージ
自分が本当にやりたいと思うこと、自分が本当に好きなことにぜひ耳を傾けてください。就職活動を行っていると「世の中一般に言われる就活の"成功”」に振り回されやすくなりがちですが、就職活動で自分の個性を押し殺したり周囲の価値観に流されるのではなく、シンプルに「自分がやりたい」と思えることを選択して欲しいと思っています。きっと人生が楽しくなると思いますよ!
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スパイスボックスの“19新卒含むポテンシャル採用”のテーマは「語ろう」。現状のスキルで判断するのではなく、大切にしている価値観を共有できるたくさんの仲間に出会いたいと思っています。選考過程や座談会を通して現場の若手からリーダー、経営層までじっくり語り合える場を用意しています。ご興味のある方は、ぜひ以下募集をご覧ください!
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