目次
- 鼻くその俺
- 数年が経ち
- ウサギとカメのように
鼻くその俺
俺が社長という肩書になったのは23歳の時だった。
今から20年前のことだ。
肩書は尊大だけど、経営者としての実力は皆無だった。
なんなら社会人としても営業マンとしても鼻くそレベルだった。
それでもキャバクラに行ったら名刺を見たプロの姉ちゃんたちが若い社長だとはやし立ててくれた。
若い馬鹿な俺はその気になっていった。こんなにちやほやされる心地よさと未熟さも相まって、俺は出来ない自分を認められなかった。
営業マンあがりだったから、経営者の会に顔を出した。
しかし周りの経営者が話している言葉がまるで理解できなった。
理解できないなら教えを乞いたり勉強したりすれば良かったわけだけれど、それ以前にレベルの差があることを俺自身が認められなかった。
だから居心地が悪くなって「自分に合わない会だ」と理由をつけて自分に言い聞かせた。
そしてその会を遠ざけるようになった。
数年が経ち
久しぶりにその経営者会で出会った人と会食をした。
終始にこやかな会だったけれど、最後に言われたの一言が
「西田さんって変わらないですね」
だった。
あの頃の俺には、変わらないと言われた真意が理解できなかった。
要するに経営者会で初めて会った時から、俺は成長がないという事だった
俺は30歳を前にして初めて自分と向き合い出した。
たくさんの失敗と挫折を繰り返し、やっと自分は駄目な経営者なんだ、いや経営者ですらないと理解した。ほんとの意味で経営者の道のりを歩き始めたのはこの時からだ。
今も未熟だし、鼻くそから鼻だけ取れてくそになった程度だけど。
・・・・ん?進化?退化?どいう意味??
俺自身と向き合い出してから。
徐々にではあるけれど周りの経営者が話している言葉を理解し始めた。
なんでもっと早く出来ない自分を認めてあげられなかったのか、、、
なんで素直に周りの人達に助けてって言えなかったのか、、、
俺のチンカスみたいなプライドのせいですごく遠回りをした気分だった。
ウサギとカメのように
この「俺の若いころはな~」って話で俺が皆さんに伝えたいこと。
それは今の自分が出来ないことは何も問題ではないということだ。
今出来ないことにクヨクヨする意味は全くない。出来ない自分を認めてあげてさえいれば、徐々にではあるが必ず出来る時が来る。
劣等感を感じ続けるかもしれないけれど、それは自分の位置(レベル)を認識できている証拠。決して悪いことではない。今の位置がわかるからこそ何が足りなくてどう進めばいいのかわかるからだ。
懲りずに出来る人たちの周りに居続けさえすれば、教えてもらえる。
真似も出来るし、さすれば必ず出来るようになるわけだ。
大事なことは、モノゴトから逃げず真摯にそして誠実に向き合う姿勢だと思うんだ。
ウサギとカメのように進むことさえやめなければ、遅い亀でも手を抜く兎には勝てる。こんな理屈は小学生でも分かることだ。
ただ一番ダメなこと。
それは亀なのに自分が兎だと思って後でも追い抜けると勘違いすることだ。
側から見たら、ノロマの亀が進まないだけの絵でしかないからね。
俺が23歳の時に社長という肩書に囚われた時、あの数年は進まない亀だった。だから余計なお節介だけど皆さんには遠回りをさせたくないんだよ。
当社に入ってきてくれた新卒たちが必至で進もうともがいている姿を見ていると、俺は必死なのか?って自問する。卑猥な中年になった今でも、ときどき止まっている俺が居ることに気付く。
そんな時はあの劣等感から逃げないように、自分よりもすげーって言われる人たちに絡みに行くことにしている。
んで「くそっ!今に待ってろよ!!!」って絡ませてくれたことに感謝しつつ、コツコツ進もうと思う。
亀らしくね。