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「あの頃の現場経験が無ければ、きっと今の自分は無いはず」 #スマイルズ社員インタビュー

 みなさんこんにちは! スマイルズの三浦です!

 私たちスマイルズのWantedlySmiles: BLOG #スマイルズ社員インタビューでは、趣味や人となり、仕事観やこれまでの変遷など、様々な視点から、共に働くメンバーを紹介していきます。

 今回は、大人も子供も楽しめるファミリーレストラン100本のスプーンや、LOVEとARTがテーマのアートレストランPAVILIONなど、スマイルズが持つ個性豊かなレストラン事業の企画担当を務める、宮川 大(みやがわ だい)をご紹介。のんびりとした雰囲気の裏にある、「現場仕事への熱意と想い」に触れていきます。常に笑顔の絶えない、スマイルズには絶対不可欠な彼。ぜひ、最後までお楽しみください。

スマイルズに入るきっかけと、これまでの仕事。

宮川 大(ミヤガワ ダイ)
1991年、東京都出身。
早稲田大学 政治経済学部 国際政治経済学科専攻修了。
代表・遠山の一言に衝撃を受け、2014年4月、スマイルズに新卒として入社。

 僕がスマイルズに入ったのは、大学の講義で聞いた代表・遠山の言葉がきっかけでした。“就職先、「あみだくじ」で決めてみたら?” と。正直、当時は “この人、何言ってんだろう……” と絶句しましたね。でも、彼が続けた言葉を聞いて、とても納得したのを覚えています。


“どこに就職しても、俺はスープストックのようなことをしてたと思うんだよなあ。結局、「やりたいこと」って会社や上司のような「外側」よりも、自分だけの経験や記憶みたいな、「内側」にある気がするんだよね”


 世間一般の「大企業」に勤めていようが、ベンチャー企業に勤めていようが、もっとも大切にすべきは「個人」なのだ、自分のなかにある「やりたい!」という気持ちを大事にして良いのだ、と。今思えば当たり前のことなのですが、とても大きな衝撃を受けました。“この人が作った会社で働きたい” と強く思い、居ても立ってもいられず翌週には “スマイルズに入りたいんですが、どうしたら良いでしょうか” と人事部にたずねました。今思えば、すごいことやってたな(笑)。

入社当初の宮川は、まさかのアフロでした

 熱意が通じたのか、結果、スマイルズに入社できることに。最初の配属は、「スープストックトーキョー アトレ四谷店」。一ヶ月の勤務を終えた頃、本社の「スマイルズ生活価値拡充研究所」に異動となりました。一年後、今度は「クリエイティブ本部」へ異動。一年間、新業態の開発に関わりました。

 その後は、レストラン事業部の100本のスプーン あざみ野店に配属となり、「現場」での仕事を務めました。半年で店長を任せてもらい、そこからさらに一年半ほど勤務。現在は、「企画戦略グループ」のメンバーとして、各店舗の店長たちと協力しながら新たな企画を手掛けたり、新店舗の出店戦略などを任せてもらっています。

多くの「実験」ができるからこそ、
現場の仕事は面白い。

 正直なことを言うと、僕、「現場」に戻るのは嫌だったんです。こんなこと言うと怒られてしまいそうですが、「自分がやる仕事ではない」と思っていたんですね。なぜなら、「経験」がほとんど無かったから。いま思うと、実際に現場で行われている仕事のうち、実質10%も想像できていなかった。

 飲食の現場仕事に携わったのは、新卒でスマイルズに入社してから一カ月務めた「スープストックトーキョー アトレ四谷店」だけだったし、何よりその頃は、「飲食の現場で学べること」が一切見えていなかったんです。


宮川が撮影した、100本のスプーンあざみ野店のメンバーたち

 僕は、「飲食の現場での仕事」と言えば、調理、接客、掃除、パートナースタッフ(アルバイト)の教育、ぐらいしか見えていなかった。いわば、仕事に対する解像度がものすごく低かったんですね。つまり、何ひとつとして分かっていなかったんです。でも、こうして現場仕事を経た上での「今」なら、“絶対に現場で学んだ方が良い。しかも、なるべく若いうちに” と思えます。


 理由は、現場では、想像していたよりも遥かに多くのことを学べたからです。一言で言い切るのは難しいけれど、それは、「お客さまは、どんな時にお金を使ってくださるのか」という感覚です。

 どんなサービスをすれば、お客さまが喜んでくださるのか。ちょっと言葉は悪いですが、いわば、「実験」ができるんですね。「価値」を生み出すための施策を、行動にうつすことができる。 “どうしたらお客さまを喜ばせることができるだろうか……?” と考え、出た答えを実行に移し、それに対するお客さまからの反応を一番身近で感じることができるんです。

 それは、やっぱり「現場」でしか経験できないですよね。だから、僕が現場で過ごした1年間は、成長への「近道」だったと思っています。

「現場でしか気づけないこと」が、確かにある。

 ひとつ、僕が経験した「現場でのできごと」を紹介します。僕は、このことによって「現場」の大切さを身に染みて強く感じました。それは、「100本のスプーン あざみ野店」の店長を務めていた頃のこと。レジでお会計をしていたのですが、あるお客さまがお連れ様に声を掛けました。


あそこのハンバーガー屋さんで、お茶でもしようよ


 僕は、この一言にものすごく大きな衝撃を受けました。「100本のスプーン」でもカフェメニューは提供しているし、食後のお飲み物もある。なのに、お客さまからは選んでもらえなかった。なぜ、わざわざハンバーガー屋さんでコーヒーを飲むのか。その出来事があってからというもの、“なんでこうなってしまったんだろう?” という問題意識が頭を離れませんでした。

 徹底的に調べようと思い、お客さまが言っていたハンバーガー屋さんへ実際に足を運んだりもしました。値段を調べて、僕らの「100本のスプーン」が提供しているメニューと比べてみて。でも価格には大きな差が無く、なおさら疑問が募るばかり……。


 そんなある日、僕は、お客さまが座る席で作業をしていました。隣のお客さまは、ランチを食べ終わり、のんびりお話をしている最中。彼女らが話しているのが自然と耳に入ってくるなか、ひとつの言葉が耳に飛び込んできます。


ちょっとしか注文せずに長居しちゃうと申し訳ないから、そろそろどこかでお茶しよっか


 直後、“なるほど!!” と思いました。それは、「長い時間100本のスプーンに居ることが、お客様にとって “申し訳ないこと” になってしまっている」ということ。お店としては、お客さまには心ゆくまで楽しんでいただきたいのにもかかわらず、それが彼らにとって、ある種の「負担」になってしまっている。“これはまずい” と思い、どうすればお店がもっと長い時間楽しんでいただけるかを考えました。

 そうして出た答えは、「お客さまに “居て良い” と思っていただき、安心してもらう」ということ。僕らが提供すべき「価値」は、値段の安いデザートでも、おかわり自由のコーヒーでもありませんでした。それは、お客さまが「気まずさ」や「申し訳なさ」を感じることなく、心ゆくまでゆったりリラックスできること。これこそ、私たち「100本のスプーン」が提供すべき価値なのだ、と気づくことができました。

 そこで、デザートの質をより良くしたり、より多彩なメニューを用意したりしました。スタッフのみんなには、“食後のデザートもたくさんご用意しているので、ゆっくりなさってくださいね。” と、お客さまへ声を掛けるよう指示しました。


 結果、カフェメニューの売り上げは普段の10倍の数字になったんです。メニューを増やし、声をかけることで、お客さまが感じていた「気まずさ」が一切無くなった。それによって、より長い時間「100本のスプーン」のお店を楽しんでくださるお客さまが増えました。

 これは、机の上で考えるだけでは絶対に思い浮かばないことだと思っています。実際に、お客さまの声に耳を傾け、目の前のお客さまが何を考え、感じているのか。それらを知ることで、数字として良い結果につながっていったのだ、と。「目の前のお客さま」を、様々な方法で喜ばせること。これはまさしく、「現場でしか気づけないこと」ですね。

「現場でスタッフが感じたこと」のすべてが
お店の財産になる

 もうひとつ、現場にしか無い魅力があります。それは、毎日の「日報」。現場スタッフのみんなが、手書きで、その日にあったことを書き残してくれるんです。売上や客数のような「数字」はもちろんですが、ここには、スタッフのみんなが思ったことを率直な言葉で書いてくれていて。

 現場に立たず、どんなにたくさん想像したって、実際にお客さまと顔を合わせているスタッフには勝てないと思っています。たとえ店長でも、企画担当でも、社長であっても。この日報を見ることで、お店で起こったできごとや、スタッフの「気づき」や「発見」、「悩み」に触れることができるんです。たまにはプライベートの相談のようなものや、店長への苦言のようなメッセージなんかもありますが(笑)。実際に悩んで、試して、感じて、という手触り感のあるメッセージに、僕自身すごく勉強させてもらっていますし、これこそがブランドの財産だと思っています。


 日報を読むと、「新しい価値のタネはいつも現場に転がっている」というのを、ひしひしと感じますね。現場でないと経験できないことは山ほどあるし、「企画戦略グループ」の一員として本部で働いている今でも、現場仕事から影響を受けた事柄というのは数えきれないほどあります。だから、正直、うらやましいとすら思っているんですよ。

スタッフのみなさんが植えたハーブとトマト。「お客様を喜ばせたい」という気持ちが生んだ仕事


店頭の生花も、スタッフがお花屋さんからレクチャーを受け、活けてくれている。

自分の内側にある「やりたい」を信じて、
目の前のことをしっかり見つめる。

宮川と、人事の藤田。やっぱり最後まで笑顔でした。

 僕が遠い昔に思っていた「現場の仕事は、経験が無いから嫌だ」という気持ちは、とにかく「解像度が低かった」から。中身をまったく知らなかったからです。ただ、こういった「手触り感のある仕事」を目にすると、調理や接客、掃除や教育だけが「飲食の現場仕事」ではないということに気づかされます。

 スマイルズって、そんな自分の「やりたい」を見てくれる会社だなぁと思いますね。特に、まだ自分の「やりたい」を探している20~30代前半の方々へ伝えたいのは、目に見えていることだけではなくて、がむしゃらにでも想像して、自分の中の「やりたい」を追求し、行動に移してみることの大切さ。やがて、それが「お金に繋がる」という瞬間に立ち会えることこそ、「100本のスプーン」で働くということの醍醐味だと思っています。

Text, Photo:Nozomu Miura

サービス・キッチンスタッフ
料理を通して大人も子供もワクワクさせる、エンターテイナーWANTED!
100本のスプーンは、家族のことをとことん考えた、あたらしい「ファミリーレストラン」。 二子玉川店、あざみ野ガーデンズ店、東京都現代美術館内店それぞれに趣を変えて、お客様をお迎えしています。 ■二子玉川店 食べたいものを少しずつ集めた「リトルビッグプレート」や、お子様用に「ハーフサイズ」が用意されているなど、お客様との会話も楽しくなるメニューがたくさん。 店内には巨大な現代アート作品や、コドモだけが見つけられる遊び心あふれるオブジェなどが隠れています。 こどもだって、ドカッとソファに座りたい、ワイングラスで乾杯したい・・・そんな想いを叶える、家族のための特別なレストランです。 ■あざみ野ガーデンズ店 はじめて一人でお留守番した日、テストで100点を取った日、かけっこで1等賞になった日。 家族の毎日は、小さなハレの日の連続です。 少し贅沢なコースを楽しむ時間は、家族みんなで過ごすハレの日。 週替わりで楽しめる旬な食材を使った色とりどりの季節のコースメニューが、家族の時間に彩りを添えます。 ここから始まる「100のものがたり」と「100の想い出」。 記念日のお祝いやハレの日の家族の食事、コドモもオトナも楽しめるイベントなど、家族のものがたりを紡ぎます。 ■東京都現代美術館内店 家族の食卓を彩る、アートな仕掛けたち。 店内の奥には、子どもも大人も気軽に作品づくりに参加できる「アトリエ」というキッズスペースをご用意しました。 「アトリエ」内にあるのは、大人の背丈ほどもある大きな2つの彫刻。タイトルは、「みんなでつくる彫刻」です。 みんなで色を足したり、引いたりしていくことで、毎日ちがう表情の作品に生まれ変わります。 はじめて出会うお友達と一緒に、作家気分で作品づくりをすることも。
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