こんにちは!
解説動画の制作会社、simpleshow Japanのストーリーボード担当です。
動画のナレーション脚本を制作するコンセプターの、次の工程を担当する私たちが、日々どんな仕事をしているのか、ご紹介します。
ストーリーボーダーとは?
「ストーリーボーダー」という言葉を初めて聞く方も多いと思います。
普段は「絵コンテ担当」と呼ばれていることもあり、社外の方などへ自己紹介をする際には、「絵コンテ担当の◯◯です」とお伝えしています。
「ストーリーボーダー」と「絵コンテ」って何が違うの?と思われたかもしれません。
「絵コンテ」は、動画全体の流れや構成、グラフィックの確認をするための資料。
「ストーリーボーダー」は、絵コンテを制作しつつ、カット割りなどのより詳細な設定を行うスタッフのこと、とするとわかりやすいでしょうか。
simpleshowのストーリーボーダーは、コンセプターから共有された脚本と、ビジュアルのイメージ資料に沿って絵コンテを作成していきます。 また、simpleshowの絵コンテは、一般的な映像作制作における絵コンテ作成とは異なる点があります。
それはラフスケッチではなく、そのまま編集に進められるレベルの完成形に近いデータで、絵コンテの作成をしていくということです。
ストーリーボーダーの1日
9:00-
To Do 確認
9:15-
フリーランスの方へのイラストの依頼準備(イラスト作成のヘルプが必要な時)
10:00-
絵コンテ業務
11:15-
制作チームミーティング
12:15-
お昼休憩
13:15-
絵コンテ業務
15:00-
(動画の詳細を決める)ディレクションミーティング
15:30-
絵コンテ業務
18:45
退勤
絵コンテ業務には、絵コンテ作成のほかに、
● 別のストーリーボーダーによる絵コンテのチェック
● 編集用データの作成
● イラストレーションパッケージ(動画に使ったイラストの納品向けデータ)作成
● 完成済のイラストを専用ツールへアップロード
などが含まれています。
この仕事の魅力は?
● simpleshowという社名だけに、できる限りシンプルなイラスト表現を心がけていますが、視聴者がイラストを見てもイメージができないほどにシンプルにしてしまっては仕方がありません。
ですので、イラスト制作の際には、対象の特徴を見抜く洞察力が必要になります。
そんな引き算のテクニックを追求できるところは面白さのひとつです(これまではイラスト化が難しかったような表現を完成させた時には、発明をしたような達成感がありますよ)。
● 動画全体の整合性を考慮しつつ制作を進めていくのですが、特に登場人物の設定は詳細を決めておかないと、視聴者へ違和感を与えることに繋がってしまいます。
このような点に気をつけながら制作を進めていると、論理的な思考が身につくように思います。
● 制作物をカスタマーにご確認いただいた後は、ビジュアルや演出面での要望(フィードバック)をいただきます。
その要望に対して制作チームから集まる様々な意見や情報を最適化しながら、絵コンテを完成させます。
ここは、ストーリーボーダーの技量と個性が一番発揮されるところかもしません。
結果、たくさんの情報をまとめる能力も鍛えられるのですね。
最後に
最近では、AIが作成したイラストも凄いことになっていますが、まだまだ(いや、そう遠くはないのかも!?)カスタマーの想いが込められた要望に寄り添い、シンプルな表現に作り変えることができるのは、人が直接に関わってこそだと思っています。
イラスト表現においても、個々や環境、時代ごとに感じ方が変わるため、単純な分野ではありませんが、だからこそ魅力があり、追求する価値があるのかもしれません。
自分も日々感じたことからのアップデートを忘れないよう、心がけていけたらと考えています。