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「世界中のソフトウェアの品質保証に貢献する」 SHIFT ASIA CEO 折下インタビュー

今回は、弊社のCEO Joe(折下)のインタビュー記事です!
SHIFT ASIAの急成長の秘密、優秀なメンバーが揃っている理由、そして、今後目指していくものなどを余すところ無く語ってもらいました!

ー現在の社員数は約140名。3年前、30名に満たない人数でスタートしたことを考えるとすごいスピードですが、急成長を続けられている理由を教えてください。

SHIFTグループの売り上げは、毎年約1.5倍という驚異的なペースで成長しているのですが、SHIFT ASIA単体でみても、実はSHIFTグループと同様のペースで成長を続けてきています。
成長の理由は、色々とあるのですが、一番の理由は、実力のある優秀なメンバーがSHIFT ASIAに揃っているからだと考えています。

例えば、よくお客様に驚かれることなのですが、弊社ベトナム人メンバーの9割以上の社員が日本語が非常に堪能です。そのため、SHIFT ASIAには「コミュニケーター」いわゆる日本語への通訳や翻訳をするポジションはないんです。テスト業務に関わるメンバー全員が、日本語のドキュメントを読み、日本語のシステムをテストし、日本語でレポートを書くことができます。当然、日本のお客様とのオンラインミーティングやチャットでのコミュニケーションも日本語で対応可能です。
日本語話者のエンジニアがこれだけ揃っているIT企業はベトナムではかなり珍しいです。
彼らのような人材は、いわゆるベトナムのエリート層となります。英語が堪能な日本人が日本で外資系企業に就職するのと同じと言ったら想像しやすいでしょうか
それだけ優秀な人材を、創業当時から採用し続けているのがSHIFT ASIAの最大の強みです。


(メンバーが100名を超えると、集合写真を撮るのも一苦労になってきました。嬉しい悲鳴です。)

ー優秀な人材がSHIFT ASIAに参画してくれているのは、ずばり何故ですか?

主な理由は2つあります。
1つ目の理由は、我々がベトナムに進出した理由が、単純なコストメリットや利益追求ではなかったという点です。これは他のオフショア企業とはだいぶ異なる発想かと思います。
SHIFT ASIAは、SHIFTが日本で培ってきた品質保証のサービスを、世界に展開していくためのグローバル戦略的拠点として設立されました。IT産業が急成長しているベトナムから世界に挑戦する。その会社のビジョンに共感し、志の高いメンバーが多く参画してくれてるのだと思います。

もう1つの理由は、SHIFT ASIAは、非ITエンジニアにも活躍のチャンスがある職場だからです。
弊社のテストエンジニアの半数が、元々は非ITエンジニアです。弊社には、非ITエンジニアが技術を習得するためのトレーニング制度があります。また、段階的にレベルアップしていただき正規のITエンジニアになっていただくためのキャリアパスもあります。そこに魅力を感じ、IT経験はないけれど語学は堪能なポテンシャルの高い人達が集まってきてくれています。


ーJoeさんがSHIFT ASIAに参画したのは2017年3月、設立から半年経った頃ですよね。当時と今を比較してどうでしょうか。

私が入社したとき、従業員は既に50名程いたのですが、まだ明確な組織がなく、各ポジションの役割も曖昧でうまく機能してなかったんですね。また、当時、メンバーからキャリアパスが見えないことに対する不満の声が上がり始めておりました。そこで、組織・キャリアパスそして、評価制度を作るところから着手しました。四半期毎に優秀なメンバーを表彰するQuarterly Crazy Award360度評価制度といったSHIFT ASIAの主な制度はこの時作ったものがベースとなってます。

また、組織を作る上で意識したのはベトナム人と日本人のハイブリッドの組織を作るという点です。ベトナム人メンバーをリードするマネージャー陣は、言葉や文化面で分かり合えるベトナム人の方が良い。一方で、案件は日本から来るものがほとんどだったので、対案件では日本人のアドバンテージを活かすべきだと思いました。そのため、Project FacilitatorというブリッジSEのような弊社オリジナルのポジションを作り、日本の人を入れるようにしました。今では、Project Facilitatorとベトナム人マネージャーが信頼関係を築きながら、共に案件を回す体制が確立されてます。また、Project Facilitatorが間に入らずとも、PMとしての顧客対応からメンバーマネジメントまで行えるベトナムの人も増えてきてとても頼もしいです。

一般的な日系企業ですと、日本から来た駐在員がマネージャーや役員ポジションに収まり、彼らが会社の経営方針や施策を全て決め、ローカル社員は手を動かすだけ、というところも多いですが、弊社は違います。マジョリティであるベトナムの人が主体的に動いて組織を成長させています。例えば、Test EngineerからTest Designerへのキャリアパス制度や、ITセキュリティチームの発足など、最近の社内の新制度のほとんどは、ベトナム人ダイレクター達が提案し、実行に移したものです。一方で、先日Morrisのインタビュー記事で語られていたような、対外的な試みについては、日本人メンバーが主体となり盛り上げていってくれています。まさに、日本人とベトナム人のハイブリッドの組織が完成しつつあると感じています。


ー優秀なメンバーがどんどん参画して盛り上がりを見せる今、SHIFT ASIAが目指すものは何ですか?

”世界中のソフトウェアの品質保証に貢献していくこと”ですね。
今までは日本の国内市場にしか目を向けてませんでしたが、そもそもSHIFT ASIA設立の動機は、素晴らしいサービスを日本国内だけで提供するのは勿体ない、世界中に展開するべきという想いがあるからです。創業時から今に至るまで、会社の核となっている部分で、これからも変わらないと思います。



SHIFTが日本の品質保証分野のリーディングカンパニーとして成長してきたのは、それまでの「テストは開発の一部で開発会社がやるもの」という常識に一石を投じたためです。
それまでテストは、開発エンジニアが開発業務の一環として行うのが一般的でしたが、そこにはモチベーションの低下や、第三者性の欠如、コスト高などデメリットが多い。それなのに開発エンジニアの工数の約半分がテストに費やされている、そんな現状を打破するために、品質保証のプロ集団として誕生したのが我々です。冒頭でも述べましたが、今では「開発は開発のプロに、テストはテストのプロに任せる」という考え方が徐々に浸透してきており、それが今の高成長に繋がってます
SHIFT ASIAは、この日本で培ってきたサービスを、世界中に届けるために動き始めています。

ー”世界中のソフトウェアの品質保証に貢献する”その目標を達成するための具体的な施策は何ですか?

直近の目標はグローバル案件の獲得ですね。実際にはこれまでもオーストラリアやシンガポール等のお客様からスポットで案件が入ることもあり、その度に手ごたえは感じていました。今後は来たものを受けるという受け身の体制ではなく、自ら英語案件を獲得しに行こうとしています。

実は、SHIFT ASIAのメンバーの多くは、日本語だけでなく英語も堪能なので、グローバル展開していく際の言語切り替えは容易です。この3年間でシフトアジアの品質保証のレベルは上がり、世界一品質に厳しいと言われる日本のお客様を満足させられるようになってきています。その知見とノウハウを、今後は世界のお客様に向けて提供していきます!

ーCEOとしてJOEさんが大切にしていることを教えてください!

私がSHIFT ASIAの責任者として大切にしていることは、SHIFT ASIAに参画してくれたメンバーが、さらにパフォーマンスを発揮できるような環境を作り続けるということです。環境とは、社内の風土・制度だったり、居心地の良いオフィスであったりです。SHIFTASIAに所属していることに誇りを持てて、ここで働くことにやりがいを見出してくれれば、自然と良いメンバーが集まり、会社も成長していくと思ってます。

直近では、10名以上のベトナム人メンバーを半年~1年の間、日本で働いてもらう試みをしました。これまでSkypeやメールでのやりとりしかしていなかった日本のお客様のオフィスに行き、そこで日々の業務をしてもらうという試みです。チャレンジングな試みではありますが、日本で日本のお客様と働くという体験は、彼らのキャリアに必ずプラスになると思いますし、それができる優秀なメンバーを育ててきたという自負もあります。実際、彼らが日本に行った数か月後に、私も日本出張で様子を見てきたのですが、みんな、本当にプロフェッショナルに仕事をしていて、感激しました。
一回り成長した彼らが、ベトナムに戻ってくるのを、楽しみに待っています。

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